彼女の名前は十六夜咲夜。 自分以外の全てを停止させる「時を操る程度の能力」を有するメイドだ。そんな彼女には趣味、あるいは暇潰しとも言える習慣がある。 それがイタズラだ。 いわゆる完全停止している人物と無理やり恥ずかしいことをさせる。普段はオナニーや露出徘徊のみで済ませているが、どうしてもムラムラしているときは誰かを捕まえてイタズラをする。 「うん、良いわね♡」 そう呟く彼女の目の前にはチャイナ服を脱がされた紅美鈴が無表情のまま佇んでいる。メロンのように大きく膨らんだおっぱいを無理やり引き延ばされ、彼女のおっぱい槍のように尖っている。 「ああ、そうだ、これもいるわね」 十六夜咲夜は思い出したように乱暴に捨てられていたパンツを拾い上げると紅美鈴の顔に被せる。その頭上にホワイトボードを設置すると『おパンツ仮面、参上!!』とアホみたいな言葉を書く。 十六夜咲夜は飽きたのか。 彼女の衣類を戻すことなく屋敷へと帰ってしまった。ほどなくして時間停止が解除された紅美鈴の甲高い悲鳴と泣き叫ぶ声を聞き、十六夜咲夜は楽しそうに仕事をこなす。 ◆ 十六夜咲夜の仕える幼き吸血鬼のレミリア・スカーレットは寝室の棺桶に収まっていた。正確には手足を無理やり棺桶の外に突きだし、地面を這うように動かなければ移動できない姿勢を強要されているのだ。 「また、またの!?」 レミリア・スカーレットはうんざりしたように叫ぶ。それもそうだろう。彼女からすればメイドのイタズラで情けない姿をさらすのは度しがたい辱しめだ。 自分の頭上をクスクスと笑いながら浮遊する妖精もいる。こんなところを屋敷の外で見られようものなら彼女は妹よりもひどい引きこもりになるだろう。