彼女の名前は風見幽香。『東方』の最強の妖怪にして暇なときに幻想郷の秩序を守っている前世では元男だった転生者だ。 花畑の真ん中で明るい緑色の髪の毛を風に揺らす風見幽香。そんな彼女を盗撮しているのは射命丸文という鴉天狗である。 「………」 (射命丸、今日もいるなあ…。それにしても日向ぼっこするには良い日だ。彼女も一緒に日向ぼっこすればいいのに、なんでボクなんかを盗撮するんだろ?) 風見幽香の趣味は日向ぼっこ。それを知っているのは彼女と親しい者だけだな、彼女の好む時間や日差しについて知っているのは射命丸文だけ。 「こんにちは、風見幽香さん!」 「えぇ、こんにちは」 そういうと射命丸は颯爽と逃げた。 ◆ ある日の夜。 風見幽香の暮らす家の前に射命丸文はいた。いつもの動きやすそうな衣服ではなく、闇夜に溶け込める真っ黒な姿だ。 ゆっくりとカメラを構える射命丸の目の前には熟れた肉体を惜し気もなくさらけ出し、鼻唄まじりにシャワーを浴びている風見幽香がいる。 もしも彼女に盗撮しているのがバレれば即座に八つ裂きにされるだろうが、今の射命丸を見つけるのは風見幽香といえど難しい。 後日、彼女の入浴する写真が出回った。