犬が餌皿を漁るように、「それ」はぐりぐりと杏に顔を押し付け、 喉元まで太くてイボだらけの舌をねじ込む。 杏の口内を舐めまわし、舌を絡めとる。 杏の理性とは無関係に、 身体が「それ」から滴る唾液を嚥下し、胃の腑に落ちる。 そのたびに杏の身体は歓びに打ち震えた。 自ら「それ」の頭に手をかけ、より強く自分の唇に固定する。 口腔を蹂躙する異形の舌に舌を這わせる。 (ああ、私、人間じゃない何かとキスしてる…自分からキスしてる…) 杏の理性は次第に、ほの昏い背徳の歓びに支配されていく。 (ちがう…病気を治すためだし…) 激しくキスをしながら、「それ」は股間で膨張する生殖器をしきりに 杏の身体にこすりつけてきた。 先端がぬめった脈動するモノが杏のももの付け根に押し付けられる。 「んっ!」 (ああ、私、この神様に…されちゃうんだ…) 次第に激しくなる動悸は病気のためでも、恐怖のためでもなかった。 パンティ越しに杏の秘部に男性器を押し付けながら ふいに「それ」が杏の口腔から舌を引き抜いた。 そして、目隠しの上から杏の眼球を舐めまわす。 (?) 目隠しを取れ、と、「それ」は言っているようだった。 杏は巫女が再三「決して目隠しを取るな」と言っていたことを 思い出す。 昔話でもなんでも、そういった警告を無視した主人公は碌な結末を迎えない。 杏が動かずにいると、「それ」は名残惜し気に杏の股間から 男性器を離し、立ち上がる。 そして、膨張したままのそれを杏の左乳首にこすりつけ、 そのまま乳首ごと乳房に突き込んだ。