絶頂の快感に放心した杏の頭が優しく抱き寄せられる。 鼻をつんとした生臭い匂いが刺す。 両乳房を大量の精液で汚した男性器が鼻先にあるのがわかった。 先端からは、わずかに口に入っただけで杏の中の生命力を覚醒させ、 全身を火照らせている奇跡の液体がとろとろと流れ出ている。 唇のまわりにそれがこすりつけられる。 杏に何をしろと言うのかはすぐにわかった。 おそるおそる舌を出し、ちろりと先端を舐める。 「はああっ…」 ひと舐めして精液を嚥下するたびに、暖炉に上質な薪をくべたように、 杏の身体の火照りが増していく。 いつしか嫌悪感は失せ、夢中になって化け物の性器を舐めしゃぶる。 「ゲッゲッゲッ」 快感の声をあげ、自身の男性器を舐める杏の頭を、 異形の神がいたわるように優しく撫でる。 やがて、性器についていた異形の白濁が、乙女の唾液に置き換わった時には、 両乳房への2回の射精でやや柔らかくなっていた男性器は 以前にもまして固く屹立していた。 杏の頭を撫でていたイボだらけの手に力が込められ、 力を取り戻した男性器が口腔に侵入する。 「んんっ」 杏は顔をしかめながらも口をすぼめ、舌を動かし、 自分の口を犯す異形の性器に奉仕した。 「ゲーーーーッ!」 奇怪な鳴き声とともに、喉奥で性器が膨らみ、 3たび大量の白濁を発射する。 男根が引き抜かれたとき、 飲み切れなかった精液が、ごぷりと音を立てて唇からこぼれた。 「ああ・・・」 杏はうっとりと恍惚の表情で、できる限り精液を啜り、飲み込む。 美味しいわけではない。匂いも味もえぐく感じる。 でも、飲まずにはいられなかった。 (身体が熱い…) 杏はへなへなと畳の上に身体を横たえた。 (ああ、このままじゃ…私) 側には自分の身体に欲情して何度も射精した怪物がいる。 (犯され…) 目隠しされた闇の中、早鐘のように心臓が鳴るのを感じながら待つが、 「その時」は訪れなかった。 やがて重い扉が開かれ、優しい声が呼びかけてくる。 「杏さん、よく頑張りましたね。お風呂を用意してあります。 身体を清めて温まってから、気を付けてお帰りなさい。」 目隠しを外されて瞬きをすると、美しい巫女が優しく微笑んでいた。 ===== 大手術の前の定期健診。 いつも感情を殺したように杏に接していた担当の女医が 検査結果を見て泡を食って仰天した。 杏の身体を蝕んでいた悪性の腫瘍が8割がた消えていたのだ。