ギターの音がかき消され、サイラの体は無情にも空中へと引き寄せられた。 両腕を女神の左手に捕らえられ、身動きが取れなくなる。 「くそっ……こんな……!」 もがこうとするが、女神の手は彼女の力を嘲笑うかのように微動だにしない。 その時、無機質な女神像の顔がゆっくりと彼女の前へと迫った。 表情のない白い顔――だが、まるで嘲笑うようにその羽が動き出す。 「んっ……!? ちょっ、やめ……!!」 突然、冷たい羽がサイラの身体を撫でるように這い、敏感な箇所をくすぐった。 ピクッと反応する彼女の体。思わず声が漏れる。 「く……あはっ……くっそ……!!」 石の手は変わらず彼女を拘束したまま、女神像の右手が滑らかに顎へと伸びる。 無抵抗になった彼女の顎をしっかりと掴むと、無機質な顔が静かに近づいてきた。 「っ……来るな……!」 サイラは必死に口を閉ざし、女神像の侵入を拒もうとする。 しかし、次の瞬間―― 「&$#%&%(’&)&((’%%$%$%&$!!!!!」 奇怪な旋律が彼女の耳に直接流れ込む。 頭の中がぼやけ、思考がゆるく溶かされていく感覚。 「っ……ダメ、意識が……」 抵抗しようとする意思とは裏腹に、歌声はサイラの意識を縛り、静かに開かれる唇。 そこから淡い光が零れ、ゆっくりと女神像へと吸い込まれていく――。 強気の意思を保ち続けてきた彼女の生命力が、さらに奪われていく、、、。
初知(ういち)
2025-01-31 22:24:34 +0000 UTCGuibaesa
2025-01-31 17:15:39 +0000 UTC