サイラ「……なんだ、この匂いは?」 立ち止まった瞬間、ふわりと漂う甘い香り。濃厚で、どこか懐かしい。だが、どこにも香りの元は見当たらない——。 ズブッ。 足元が沈む。 サイラ「クソッ!? なんだこれ……動かない……あっ!」 粘つく液体が足を這い上がり、みるみるうちに全身を覆っていく。 必死にもがくが、液体は冷え固まり、サイラの形をした茶色い像がそこに残った——。 「人が像になる」 地球防衛機構は、謎の怪事件を調査するため、人工知能ロボ・ニャースガロンを派遣した。 星野スイ「ニャースガロン、何かわかった?」 ニャースガロン「像ノ成分ハ……カカオマス、ココアパウダー……マルデ……チョコ!?」 その瞬間、ヌルリ…… 像の足元からチョコレートが広がり、ニャースガロンを絡め取る。 ニャースガロン「危険……関節部ニ侵入……動キガ……封ジラレル……」 その場にいたスイの足にもチョコが絡みつき、粘るように締めつける。 スイ「くっ……!」 ノヴァ「今助ける!」 ラスティ・ノヴァが駆けつけ、ニャースガロンを引き抜こうとする。しかし—— ズブズブズブッ! 逆に、チョコはノヴァを伝い、その腕を這い回るようにまとわりついた。 ノヴァ「しまっ……た……!! う、ああ……!」 体温を奪うように冷え固まるチョコ。 ノヴァ「……私は……家族のもとに……」 彼の声が消える。チョコレートの像が、またひとつ増えた。 星野スイ「このままじゃまずい、、、変身!」 星野スイ隊員は、本来の姿、ラスティ・コメットに姿を変えて危機に立ち向かおうとする。しかし、、、 コメット「速い……!? くっ、そんな……!」 チョコは進化していた。 他の娘たちから吸収したエネルギーで、動きが加速する。 襲いかかるチョコレート。 口の中へ、鼻の奥へ。全身を這い回るように侵食する。 コメット「……うご、、うむぅ……」 彼女の声は、甘い闇に飲み込まれた。 サイラ、ニャースガロン、ノヴァ、そしてコメット。 彼らはすべて、甘美な悪意に飲み込まれ、チョコの像となったのだった。