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初知(ういち)
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【小銭プラン・SS付差分10枚】磁獄の戦場!囚われた鋼の爪③

──シークエンス3:奪われる鼓動 前回の戦闘で、胸部のエネルギータンクに損傷を受けたニャースガロンは、今なおその影響を引きずっていた。 「警告:エネルギー液漏出による出力低下――強制セーブモードに移行します」 “パワーセブモード”――それは、戦闘継続を最優先しつつも出力を大幅に抑えた緊急モード。攻撃力、防御力ともに約半分以下に制限される。 「……ッ、ク……今ノ私……パワーガ足リナイ……ッ」 マグネザウルスの巨大な腕に捕らえられたまま、ニャースガロンの体はじわりと角度を変えられていく。背後からの拘束はますます強まり、自由だった下半身の動きさえ奪われていく。 そのまま、圧迫されるように胸部のエネルギータンクへと集中する触手のような動き。金属の装甲越しに伝わる、異質な刺激。鋼の内部で、微細な警告が何度も点滅した。 「エネルギー流出警告。出力低下……進行中……ッ」 唐突に、マグネザウルスの口部がタンクに触れる。 そのまま、まるで吸い上げるかのようにエネルギーを“飲み”始めた。 「吸引……!?……ソンナ……ッ」 鋼の体がびくりと震え、わずかな残量が一気に吸い出されていく。 それに追い打ちをかけるように、怪獣の残った手が下半身へと動く。 装甲のパーツが強引にこじ開けられ、普段は決して外されないメンテナンスユニットが露出する。 「コ、ココハ……!」 その奥から、制御不能なほどに潤んだ潤滑液がにじみ出る。明らかに機構異常が発生している証拠だ。 マグネザウルスはそれを面白がるかのように取り外したパーツをねじ込み、内部をかき乱すように動かす。 「異物侵入……ッ!機能異常ガ……進行……ッ!」 ニャースガロンの視界がチラつく。 漏出する冷却液、警告音、点滅する画面。残された出力はもうわずか。 「残量……15%……ッ、このままじゃ……!」 無力なまま翻弄され、押し倒される鋼鉄の猫型戦士。 パワーセブモードで出力を制限された彼女に、今、この“磁獄”から抜け出す術はない――。

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