私、双葉は今未曾有の危機に瀕していました。
こんなこと私でなくても経験した人はいないでしょう。
まさか、私が男と入れ替わってしまうなんて…
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高校まで親の期待に応えるべく勉学に邁進してきた私でしたが、大学進学を機に両親からの勧めもあって一人暮らしをすることになりました。
大学生活はこれまで勉強ばかりだった私にとって魅力的なものであり、その中で気の合う友人である若葉ちゃんと出会いました。
若葉ちゃんはグイグイと人を引っ張り巻き込んでいくタイプで、私も彼女につられて色々なことを体験しました。
その日は若葉ちゃんに誘われて人生初めての合コンというものに参加しました。
これまで勉強一筋だった私にとって男性との出会いの場は少なく、合コンというものに興味もありました。
参加した男性陣は話し上手や盛り上げ上手な方ばかりで、若葉ちゃんの助けもあって楽しい時間を過ごすことができました。
合コンの時、清彦さんという男性が私に熱心に話しかけてくれました。
彼は友人からもお調子者と呼ばれていて、次から次へと他愛もないおしゃべりを繰り返すような方でした。
積極的に話してくれることや知らない話は面白かったのですが、お酒の勢いもあって捲し立てるような早口は少し苦手でした。
少し辟易としていた時でした。
ちょうど飲み物を運んできた店員がよろけ、運んでいた飲み物が私に向かって飛んできました。
私は咄嗟に身構えてしまい、そこに私を庇おうと前に出た清彦さんの足がふらつき、彼は倒れ込むようにして私にぶつかってしまいました。
強く頭を打ちつけ、私は意識を失ってしまいました。
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私の友人の双葉が彼女を庇おうとした清彦とぶつかってから少し後、双葉が頭を抑えて起き上がった。
「う、うーん…」
「双葉!大丈夫!?」
「いてて…あれ?若葉ちゃん?どうしたの俺の心配してくれ…」
「良かった!あんた気を失ってたのよ!幸いすぐに目を覚ましたから良かったけど、本当に心配したんだから!」
「お、おぉ…まさかこんなに心配してもらえるとは…そうだ!双葉ちゃんは大丈夫だった?」
「え?何言ってるのよ。双葉はあんたでしょ?」
「え?」
目を覚ました双葉はまだ混乱しているのかよく分からないことを言っていた。
自分のことを『俺』や『清彦』だと言ったり、気絶している清彦のことをやたらと気にしていた。
変な空気になってしまったこともあって合コンはお開きにすることになったが、清彦の友人が清彦を連れて帰ると言い出すと双葉が慌てだした。
「あー!待て待て!あ、いや…待って…ください…?」
「ん?どうしたの双葉さん?」
「え、えと…その、双葉ちゃん、じゃなくて清彦さんを連れていくのは待ってほしいなーって…えへへ」
「待ってってどういうことよ。もしかして起きるまで待ってるつもり?」
「う、うん。清彦さん、わ、私のことを庇ってくれたし、直接お礼を言いたくって…」
「それなら私も残るわよ。双葉をこのお調子者と二人にするのは心配だしね。」
「えぇ!?よ、余計なこと…ゴホン!え、えーと、二人きりで話したいことがあるの。彼の介抱は私がするから、皆は先に帰ってていいですよ?」
思わず驚いた。
まさかあの双葉が男と二人きりになりたいなんて言うとは思わなかったからだ。
「え、もしかして双葉ってばそいつのこと…?」
「ピーン!そ、そう!私清彦さんのこといいなって思っちゃって!だから、ね!お願い!」
「そ、そう…分かったわ…」
いつになく積極的な双葉に困惑しながらも、私は他の参加者をまとめて帰ることにしたのだった。
「なんかよく分かんねぇけど面白そうなことになってきたなー♪」
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目を覚ました私を迎えたのは私の顔でした。
目の前の私、清彦さんが言うには私たちはなぜか身体が入れ替わってしまっているそうです。
清彦さんの身体は私の身体よりも大きく固くて、自分の身体でないというだけでも落ち込んだ気分になってしまいます。
若葉ちゃんたちは既に帰ってしまったらしく、それも清彦さんが私のフリをして仕向けたとのこと。
それも不満はありましたが、この不思議な事態についてまずは二人だけで話し合うというのは理解できました。
でもそれ以上に私が許せないことがありました。
「え?あーうん、若葉ちゃんに不審がられたよ?でもどうしても二人きりがいいって言ったら俺のこと好きなのかみたいなこと聞かれちゃってさー♪」
「そ、それでなんて答えたんですか?まさか…」
「私清彦さんのこといいなって思っちゃってーお願い二人きりにしてーって言っちゃった♪」
「な、私そんなこと思ってません!」
「まーまー、あのときはそう言わないと別れられなかったからさ♪あ、でも俺は双葉ちゃんのこといいなって思ってるよ♪」
そんな清彦さんの勝手な行動に怒り、それでも誤解を解く方法をすぐには思いつかなかったので、うやむやになってしまいました。
その後私たちは清彦さんの提案で落ち着いて話ができるように私の暮らすマンションに向かうことにしました。
部屋には入れたくなかったのですが、
『替えの服は俺の部屋にはないよ♪双葉ちゃんの身体にこの飲み物でベトベトした服を着させとくの?あ、それとも俺の服を着る?彼シャツみたいでそれもいいかもね♪』
と言われてしまって、仕方なく私の部屋に連れていくことになりました。
そうして部屋についた後、色々と部屋を見回し物色しようとする清彦さんを無理やり脱衣場まで引っ張っていき、目隠しをして手を縛り、お風呂場で身体を洗うことになりました。
このときの私は清彦さんを自由にさせないことで精一杯で、このあと起こりうることまでは頭が回らなかったのです。
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「お~双葉ちゃんってばおっぱい柔らかいね~♪指でつつくだけでもプルプルしてて、それにつつかれる感触もある~♪」
「や、やめてください!」
「え~だって髪洗ってもらってる間は暇だし~手持ちぶさたっていうかさ?ほらほら、やめてほしかったら早く洗った方がいいんじゃない?」
せっかく腕を縛っても清彦さんは悪ふざけをやめてくれず、今も楽しそうな声が浴室に響くばかりでした。
(と、とにかく早く洗ってしまわないと!まずは髪の毛からかな…)
まずは髪を手に取ると、我ながら綺麗な髪だと思ってしまいます。
(こうして自分の身体を見ることなんて普通はありませんしね。若葉ちゃんは私の髪は綺麗だって褒めてくれましたけど、今ならその気持ちもよく分かる気がします。っとと、早く洗わないと。今日は緊張して少し汗をかいてしまいましたし、飲み物も被って臭わなければいいんですが…)
そう思って匂いを嗅いでしまったのが駄目でした。
いくら自分の身体とはいえ相手は女の身体で今の自分は男の身体、そのことをよく分かっていませんでした。
(あ、いい匂い…あれ?な、何か変な感じが…っ!?う、嘘、これ男の人のアレが…)
ほんの少しの汗の臭いと体臭の混ざった若い女のフェロモンは、若く力溢れる男の身体を強く興奮させてしまったのです。
(そ、そんな自分の身体に興奮するはずが…」
「お~いまだか~?我慢できなくておっぱい揉み揉みしちゃうよ~?」
「い、今やりますから!大人しくしててください!」
「へ~い、大人しくね、大人しく…♪」
改めて気合いを入れ直して私の身体に向き直りましたが、一度意識してしまうと無視することはできず、視線は次第に私の身体中を走るようになってしまいます。
(しゅ、集中集中…まずは髪を洗って、それから身体を…あぁ、いい匂い…じゃなくて!身体です身体!髪のあとは首を洗って…そう言えば若葉ちゃんがうなじが綺麗って褒めてくれましたっけ…あぁ、確かに綺麗…ああまた脱線して!次は…」
「おっぱいじゃない?柔らかいおっぱいを揉みほぐすように洗ってぇ♪」
「そうですね、おっぱいを…え?えぇ!?」
ふとした違和感を覚え、次の瞬間私は信じられない光景を目にしました。
なんと縛っていたはずの清彦さんの手の拘束が外れ、私の胸を揉んでいたのです。
「な、なんで、縛ってたはずなのに!」
「え~?とっくに外してたぜ?双葉ちゃんは自分のエロい身体に興奮して気づかなかったみたいだけど♪」
「や、やめてください!胸触らないで!」
「やなこった♡こんな気持ちいいの病みつきだぜ♡あっ♡すごい♡これが揉まれる感じなんだ♡」
調子のいい人だとは思っていましたがまさかこんな人だったなんて思いませんでした。
「やめてください!こんなことするなんて、清彦さんひどいです!変態、変態です!」
「え~男なら女の子の身体を触りたがるのは普通だと思うけど?それに自分の身体に興奮しちゃう双葉ちゃんには変態なんて言われたくないな~?」
「わ、私は別に興奮なんて…」
「うそうそ♡途中から声出てたぜ~?うなじとか~髪の毛とか~フェロモンムンムンの体臭に興奮してたんだろ~?」
「そ、そんな…」
「よっと、せっかくだからこのエロい身体をよく見えるようにしてやるよ♡」
「きゃっ!?」
清彦さんに小突かれて尻餅をついてしまいました。
つぶった目を開くと目の前には悪戯っぽい笑みを浮かべた私の顔がありました。
大きく股を開いてしゃがみこんだ姿勢で、いやらしく私の胸を揉む清彦さんから目を離すことができません。
私の匂いが、私の身体が、どうしようもなく私を興奮させてしまいます。
「やめてほしかったらさっきみたいに力ずくで止めてみな♡まあでもさっきは急いでたから気にせずにできたけど、今度は興奮しないでできるかな?」
「で、できます!興奮なんてするわけが…」
「勃起しながら言われても説得力ねぇなぁ♡ま、俺はいいんだぜ?元々双葉ちゃんとエロいことしたいと思ってたし♡あ、今は俺が双葉ちゃんだったっけ♡それなら、私にエッチなこといっぱいしてもいいんですよ♡口では何と言ってても女の身体に興奮しちゃう変態の清彦さん♡なんてな♡」
目の前の女のニヤニヤと笑う姿を見ていたら…私はもう…我慢ができそうにありませんでした…
終わり