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炎帝竹輪太郎
炎帝竹輪太郎

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100円プラン「その幼女、怪盗でお嬢様!?」

俺の名前はキヨト。狙ったものは逃がさないのを信条にしている、巷を騒がす怪盗だ。

俺の計画は今までで1度もバレた事は無い…そして、これからもバレる事はないと断言出来る。

「何故なら作戦を行うのは宝の所有者達だからだ」


言ってしまうと俺には特殊能力があり欲しいと思った宝の持ち主に乗り移る事が出来るのだ。

男であろうと女であろうと関係ない、所有者は俺の体で眠ってもらってるウチに俺が宝を所定の場所に置いて帰ってくるだけ…簡単だろ?


今回はとある富豪が所有するペンダントがターゲットだ。

コレは前の領主が信頼の証として渡したもので特殊な宝石が使われているらしく金額に換算できない価値があると言われている。

飾ってだけなら僕がお金に替えてあげた方が良いだろう?くくく


おっと、そろそろ良い時間だな?富豪には良い人が居るらしく妻の目を忍んで逢い引きに毎晩行くという情報を得ている。

つまり、そこまで僕が体をコントローラーして宝石を奪えば良い…


しかし怪盗は知らなかったペンダントの所有者が今、この瞬間に娘のフタバに継承されてしまった事に…


フタバ:「…ココは富豪の家で間違いないが…思ったより広いな?

今まで来た、どの屋敷より巨大に感じる…って、何だこの声!?」


富豪は40代の男だぞ!?なのに今の声は!?

明らかに成人男性じゃない体に嫌な予感を覚える。

そう言えば娘が居たよな…まさか!?俺は走って傍にあった鏡の元に走るが手足が小さい…こんな近い距離なのに時間がかかる〜!

さらさらの髪が頬を撫でて違和感を倍増させるが漸く辿り着いた先で俺が見たのは息を切らした令嬢のフタバの姿だった。

考えられる可能性は1つ…ペンダントの所有権がこの子に移ってしまったと言う事…

う、嘘だろー!?まさか、昨日の今日で持ち主が代わるとか思わないだろー!

せめて15とかその辺なら嫌らしい気持ちも生まれただろうけど、4歳か5歳のガキにそんな感情はない!

厄介な事に能力は指定した場所に宝石を置くまで続く。つまり、僕はそれ迄このガキンチョのままだと言う事だ!

「ええいクソ!目的地は浮気相手の家の傍にしてるから距離があるぞ!この体では到底辿り着けないぞー!」


交通手段が無いと辿り着けないのに、この体ではとても1人では乗せてくれないだろう。

連れ戻されてやり直しがオチなのは見えている。

…という事はあくまで俺は付き添いそして着いて行くしかないのだが、あんな場所に行く用事があるのは…

待てよ?そうだよ!主人は今日、目的地の傍に行くんだよ!正攻法で付いて行けないから忍び込めば良い!良かった!冴えてる!

荷台に隠れておけばバレる事も無いだろう…俺は急いで部屋を飛び出そうとしたんだが…ドアノブが高い!子供の身長だから背伸びしても上手く行かない!

フタバ:「ええい!やー!!あ、あれ!?もう、くちょうまで幼くなってきてる!?

このままじゃ、ほんとーに子供になってしまう!」

術には怪しまれないように本人に成りきれる効果がある…しかし、子供に使うのはデメリットに感じてしまう…

本能のままに行動していて、頭の中がモヤがかかったような気分になって来る…早く宝石を置きに行かねば…

俺がドアの前で苦戦していると突然ドアノブが動くと若いメイドが中に入って来る。


ワカバ:「あらあら、お嬢様どうされました?」


フタバ:「あ、ワカバ!!よかった!ドア開いたー!!

あれ?何でへやから出たいんだっけ?」


アレ?さっき お父様にだいじなペンダント貰って嬉しくて…そのペンダントを持ってどこかに行かないとイケなかったような?


ワカバ:「あの急ぎようでしたら、おトイレに行きたかったのではないでしょうか?

私も着いて行きますから安心して下さいね?」


フタバ:「うん!ありがとう!その後は 何時もの本読んでね〜!!」


あたしはトイレでスワるけど…あれ?全然おトイレしたくないよ?というかトイレ行きたかったんだっけ…?

あ!そうだ!アタシはかいとーで ペンダントお気に行かないとダメなんだった!

でも…今日はさむいし、ワカバが本よんでくれるし明日でもいいよね?

アタシはワカバといっしょにお部屋にもどってフトンの中でしあわせな お話を聞かせてもらう。

この時間かだーいすき!いつもムズカシー習い事より楽しいんだもん!

でもアタシすぐにねちゃうんだよね?布団気持ち良いし話も楽しい…スヤァ


ワカバ:「あらあら?お嬢様おやすみなさい…

でもトイレ出す迄に時間かかってたし別に行きたかった訳じゃなさそうだったけど

…本当は何処行きたかったのかしら?」

メイドは首を傾げながら部屋から静かに出る。こうして夜は過ぎて行き時間と共に怪盗から元の人格を染め上げていく。

朝になると怪盗は朝になると殆ど元の自分の事を覚えていなかった…


フタバ:「あー!またトチューでねちゃった!

もー、さいごどうなるか気になるのに〜、おひるまに今度は はなしてもらおうかな〜?」


アタシはおようふくを きがえるんだけど、ムズカシーよね?ボタンつけるのー?

ソレに何かきのうまでと はんたいむきにボタンついてるよーな?それにもっと キヨウだったよねアタシ?

アタシがボタンにイーってなってるとワカバがきて、スグにボタンをつけてくれる。それでダイニングまで手をつないで行く。

ワカバやさしいしダーイスキ!ゴハンもおいしかったしシアワセ〜♡

おひるの 勉強はタイヘンだったけど何とかなったー!えっへん!

あれ?アタシこれでよいんだっけ?何か大事な事忘れてない?

何かアタシって ジブンのことアタシって言ってたっけ…?その時アタシの目に怪盗のニュースがとびこんでくる…


そう言えば私のもらった宝石もねらわれてるんだよね?

大事に…持っとかないと…あれ?怪盗?宝石?頭のなかでグルグルと二つのコトバが追いかけっこしてる〜

何で こんな気になるんだろ〜?それに、気になって頭から出ていってくれないよ〜。

だって、怪盗って聞くと自分のこと話されてるみたいなんだもん〜…え?じぶん?私が…怪盗?

フタバ:「あー!!!!そうだったー!!!」


そうだよ!あたしが怪盗なんだよ!何でわすれてたんだろー!?

早く宝石を置いてきて元にもどらなきゃー!私は宝石をもって、お外に行こうと走り出す…走り出したのに〜ドアノブたかいよ〜!

フタバ:「もー!いそいでるのにー!

ごめーん!ワカバきてー!トビラあけてー! 」


ワカバ:「はいはい、お嬢様お待ち下さいね?」(ガチャ)


よし開いた!今のうちにハヤく目的地にいかないとー!私はワカバにお礼を言うとゲンカンまで走ろうとする。

いや、まって?私、ゲンカンのドアも開けれないよ?もー!体がちいさいの大変だよ〜!

フタバ:「ワカバ〜ゲンカンのドアもあけて〜急いで行かないとイケナイの!」


ワカバ:「いけません!もうすぐ、お夜食の時間ですから今から出かちゃ駄目です!

ソレにこんな時間に何か危ないですよ!」


フタバ:「だ、だいじょうぶだよー、私ほんとうは怪盗だから!

シュパッとやってすぐ帰ってくるら〜」


それを聞くと、ワカバはおかしそうに笑った。もー!ほんとうなんだから!

私がチマタを賑わす怪盗のショータイなのー!!


ワカバ:「くすくす、玄関の扉も開けられない怪盗さんが直ぐに帰ってこられるとは思えませんよ?


フタバ:「コレにはワケがあるの!じゃあね!私ほんとーに急いでるんだからー!!」


私はワカバをふりきって、使用人がゲンカンを通るタイミングでお外に出る!早く行かないと…行かないと…?

あれ?どこだっけ?どこに行けばイいんだっけ?


ワカバ:「お嬢様〜!お待ち下さい〜!ハアハア

ビックリしましたよ〜大丈夫ですか?早くお部屋に戻りましょう?」


フタバ:「いや、でも…私行かないとダメで…でも、場所がわからなくなっちゃって〜」


ワカバ:「んー、なんで急いでるかも忘れちゃってるみたいですね?

んー、少し時間もありますし、本を読んであげますから落ち着いて下さい?」

フタバ:「え!?ほんとー!?ヤッター!!

この時間から読んでもらえたらゼッタイにねないよ!」


私はワカバにとびついて部屋まで運んでもらう。そして、そのまんま本を読んでもらってユメのセカイに…すやぁ〜


次に怪盗…いや、彼女が目を覚ますと先程の事は忘れて完全にフタバになっていた。

起こされて自分が寝てしまった事に悔しくて頬を膨らませる姿に怪盗の面影はない…何故なら彼女に元の記憶は残っておらず本心で行動して居るからだ。

暫くして路地裏に死体が見つかり、盗まれた金品が発見された事から怪盗騒ぎは解決した。

そのニュースを聞いた彼女は自分の宝石が狙われなくなった事に安心するだけで元の自分に対する感情は無かった…

完結


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