俺はキヨヒコ。王に選ばれた魔王を倒すべき勇者の称号を与えられたものだ。
現在、連れさられた姫様を敵のアジトから救い出し、追っ手を撒きながら今は彼女をお連れして城まで帰る所だ。
中々追っ手もしつこくて姫を抱えたまま何時間も逃げているのだが、中々数が減らない…姫様も疲れが見えるので早く休ませて差し上げたいのだが…
アジトとから暫く歩いた所で休息を取っていると2体のモンスターが現れ襲いかかって来た。
俺は直ぐに件を撮り迎撃するが空中から高速で近付く魔物に気付くのに遅れた。
サキュバス:「悪いけどアンタの相手してられないわよ!
姫様だけ奪えばコッチのものなんだから!」
「しまった!コイツら陽動が…させるかー!!」
サキュバス:「早っ!?間に会うの!?今から軌道が…ちょっと!?」
姫様に向かって突進するサキュバスの前に立ちはだかるが、サキュバスは軌道を変えれずにそのまま突っ込んできて…
ゴッチーン!
俺とサキュバスは頭をぶつけてしまい、衝撃で2人共吹っ飛んじちまった。
くう…凄まじい衝撃だ…意識が…
…
…
……
!!どれだけ意識を飛ばしていた!?姫様!姫様はご無事ですか!
俺は急いで体を起こして駆け回る。先程の場所に迄戻るとソコで俺の無事を祈って下さっていた。
「姫様!ご無事ですか!?この通り勇者キヨヒコは無事で…(ズッシリ)って!?どわぁー!?(ブルンブルン♡)
何じゃコノ暴れオッパイは!?重いし揺れるし上手く動けねえ…!?」
俺は暴れまわる抑えながら姫様の元へ馳せ参じる。どうやら姫様も無事…ってアレ?姫様大きくなってないか?
いや、今はそれどころじゃないサキュバスの野郎がまた来ない内に退散しないとだな…
フタバ:「貴方は先程のサキュバス!私も護身の為の魔法なら学んでいます!
勇者様が戻って来る迄、私がお相手致します!」
「え!?サキュバスの奴は何処にいますか!?俺の所からだと見えないんですが!
取り敢えず私の後ろに姫様!勇者キヨヒコが見事に討伐して見せましょう!」
姫:「え!?」
「どうなさいました?姫様!?」
姫:「い、いえ…貴方は勇者キヨヒコではなくサキュバスでしょ?」
???姫様…?俺は勇者キヨヒコに決まってるだろうに?まさか混乱している?
それとも認識阻害の魔法…でも何だ、何か凄い引っかかる事があるんだが…
「え?俺は勇者ですけど?
姫様、サキュバスに何かされたんですね!?解呪魔法!コレで正気に戻りましたか?」
姫:「何でサキュバスの貴方が勇者様と同じ聖魔法を…まさかとは思いますがアナタ勇者何ですか!?
何処からどう見ても先程のサキュバスになってますよ!?コレを見て下さい」
姫様は鏡を取り出すと俺に向ける。そこに映っていたのは紛れもなくサキュバスだった…
聖なる鎧の代わりに際どいラインのブラジャーを付けている…見下ろせば巨大過ぎる乳房…つまりオッパイが鎮座していて俺の視界を胸の谷間塞いでいる。
つんつん…ぷにぷに…ぱいん〜♡もにゅん♡
おふ♡何とも幸せな感触が胸から伝わって来る。もしかしてコレって…もしかしなくても…
頭を触れば硬い角が頭からダイレクトに生えていて、股間には長年連れ添った立派なアレが無く真っ平らになっている…
「ど、どうなってるんだコレは〜!?」
体のテッペンから爪先まで俺…あのサキュバスになってる!?
もしかして俺がサキュバスになってるって事は俺の体には…
勇者:「あら〜♡やっぱり私の体には勇者が入ってたのね?
私が男になるなんてビックリだけど鍛え抜かれた体も悪くないわ〜?オチンチンも大きいしね♡」
俺…!?あの鎧…世界にふたつと無いと称された王様から授けられた
ソレにあの傷も手も足も見渡す限り全て俺だ…妙にクネクネしてなかったらだが…
「お、お前…サキュバスなのか…?
って言うか…そ、その体…俺の体じゃねえか…!?か、返せ!俺の体!」
勇者:「やーねー?私だって別に貴方になりたくてなった訳じゃないわよ?
私だって、そのたわわな胸も可愛い顔も名残おしいのよ〜♡」クネクネ
姫:「ゆ、勇者様…」
ぐっ…俺の顔でニヤニヤ、クネクネしやがって…挑発のつもりか?
姫様の前だと言うのに、これ以上の辱めは俺の沽券に関わる…
「大丈夫ですよ…幾ら俺の体でもサキュバスはサキュバス。不意打ちじゃ無ければ俺の相手になりませんよ。」
勇者:「ぷぷ♡いやいやアンタ分かってる?サキュバスがどっちで勇者がどっちなのか?
ねえ姫様?その子はサキュバス?勇者?どっちなのかしら…?」
姫:「そ、それは…」
「止めろサキュバス!姫様お下がり下さい!
こんなやつ私が瞬きの内に倒して見せます!その後に元に戻れば問題ないですから!」
勇者:「そうねえ?倒せたら良いわねえ?ぷぷぷ」
「へ!お前は知らないようだが俺はお前の体でも聖魔法がちゃんと使えるんだ!
剣がなくても、お前程度の魔物なら簡単に倒せるんだ!くらえ!聖なるイカズチ!」バチバチッ!
体が違うせいで威力が出ねえ…それに魔力量も少ないから連発出来ねえ…でも、この一撃で倒せれば問題ない…何せサキュバスなら十分に倒せる威力は出ている。
勇者:「ふう…シールド」パリンッ
サキュバスが作り出した魔術シールドは易々と聖なるイカズチを打ち消した。
馬鹿な…サキュバスがあんな威力のシールドを作り出すなんて…
「も、もう一度!聖なるイカズチ!」
勇者:「はー、分かってないわね?アンタの聖なるイカズチが弱まったように私はアンタの体になってパワーアップしてるの?それにね…リフレクター♡」
「な!?聖なるイカズチが!?ぐ、ぐわ〜!?何で俺にダメージが…聖なるイカズチは魔属性に特化した攻撃で人間には効かない筈だ…なのに何で…」
勇者:「そりゃアンタが勇者でも人間でもないサキュバスだからに決まってるでしょ?
姫様も回復魔法をコイツにかけない方が良いわよ?聖魔法じゃ逆にダメージになっちゃうんだから♡」
姫:「そ、そんな…勇者様…」
ああ、ダメだ…力が出ねえ…姫様が悲しい顔をされてらっしゃる…
俺が此処で倒れる訳にはいかねえんだ…途切れそうな意識を繋いで何とか立ち上がるが攻撃が効かない以上どうやって倒したら良いんだ…
勇者:「おー、凄い凄い!立ち上がれるんだ?降参したら〜?
勇者ってズルいわよね〜こんな強い体ならそりゃ無双できるでしょ笑」
「畜生…せめて人間の体なら戦いようが…」
姫:「人間の体なら…そうだ!勇者!コチラを向いて下さい!」
「姫様!?」ゴチーン!!!
姫様の魂が体の中に入ってくる…そして俺の魂が姫様の中に吸い込まれて…
…
……
勇者:「あらー?何してるのかしら?百合百合してたら興奮しちゃうじゃないの?
ふふふ♡まあ何をしても最強の勇者の体にかなう筈が無いでしょ…?」
「そうとも限らねえぜ?サンダーボルト!」
勇者:「き、キャア!?」
油断しきってたサキュバスの野郎はサンダーボルトが直撃した。
溢れ出す程の魔力…この力…コレが姫様の本来の力…!
サキュバス:「どうやら成功したようですね…ハアハア」
「すいません姫様…姫様にそんな傷付いたサキュバスの体にしてしまって…
オイ、サキュバス?俺の体で好き勝手やってくれたな?お返しに食らわせてやるぜ勇者の魔術をな!」ズババババ!!
サンダーボルト、ブリザード、ファイアー、次々と魔術を行使しても尽きない魔力量。
それに威力も強い…よし!今だ!拘束呪文「バインド!!姫様!お願いします!」
サキュバス:「分かりました!えーーーい!!!」
ゴッチーン!
俺の合図で姫様はサキュバスと頭をぶつける。上手く行けばコレで…
先に口を開いたのは俺の体だった…
勇者:「上手くいったみたいですね…それにしても、コレが殿方の…勇者様の体何ですね?
立派なお身体です…ふふふ♡本当は私が姫なの勇者様だなんて面白いですね♡」
「はは、全くです…私がコレでは守ってもらわないとですね?ははは
それにしても女性の体はこう…体のバランスが違い過ぎて落ち着かないです…早く元に戻りましょう?」
勇者:「あら?どの辺が違うんですか?」
「そ、それは全身から良い匂いがするのもですが、やはり長い髪と股に何も付いてないのは違和感がありまして…それに姫様の乳房はとても大きくて…」
勇者:「ふふふ♡私の胸が大きくて…?」
「も、もうこれ以上は勘弁して下さい〜!早く元の体に戻りましょう!」
勇者:「ふふふ♡意地悪でしたかね♡」
俺と姫様が頭をぶつけようとすると瞬間「勇者様そいつはサキュバスのままです!」とサキュバスが叫ぶ。
そんな!?まさか!?俺は急いで離れようとするが体と感覚が違い過ぎて上手く動けない…
勇者:「違います勇者様!私は姫です!」
俺はこの時混乱してしまって、どっちが本物か分からなくなっていた。
この一瞬のスキをサキュバスは見逃さなかった…
(後編に続く)