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強制絶頂研究所FOL🍑p5 先行公開





「よっ」


それは一瞬の出来事であった。触手「御手洗(みたらし)」は桃乃木林檎とは別のもう一人の少女が突如として眼前に現れたことに驚き、そして知らぬ間に己の肉体が両断されていたことに気付いて慄いた。


「!? オ前ぇ!!」


少女は鮮やかな黄緑色のメッシュが入った黒髪を、頭に二つ綺麗なお団子にしてこさえ、全身におよそ肌を覆う目的とは思えない薄く白い衣装を纏い、手には竹刀のような形状の刀が握られていた。しかしその刀というのも、とてもではないが物を斬ることが出来そうにもない丸みを帯びた刀身をしており、色は白と紫を基調とし、鍔の部分は金一色と、竹刀にしては珍妙な見てくれである。更に少女はその刀をまるでテニスラケットをスイングするかのように、力任せに、且つ眼にも留まらぬ速度で、御手洗の眼球部の付け根から肉体の間を真っ二つに断ち斬ったのであった。


「便所で喧嘩すんなよ、おしっこ漏れんだろうが」


少女の毅然とした態度に御手洗は怒り心頭の様子だ。しかし、切断された触手の制御は思うようにいかないようで、大きな眼球は血眼になって桃乃木林檎と少女のほうを恨めしそうにただただ睨んでいた。ここは退くが、いつかお前も桃乃木林檎(そこの女)と同じように失神するまで汁を搾り取られることになる。次に会う時が楽しみだ、と不敵な笑みをその眼の奥に浮かべる御手洗。じりじりと焼け焦げるかのような怪音と共に、その肉体を塵に変えて消え去った。

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