[過去作]膨ルナマリア
Added 2023-08-08 01:43:26 +0000 UTC「むぅ~……何でお姉ちゃんだけ…」 そう漏らしたのは戦艦ミネルバのオペレータ、メイリン・ホーク そして、そのお姉ちゃんというのは、同じくミネルバでモビルスーツのパイロットをしている、ルナマリア・ホークのことだった メイリンは姉のルナがよくクルーに食事に誘われたりしているのを目撃していた。 先程もアスランと一緒に(ルナから誘ったのだが)、エレベーターで楽しそうに話したのを見たばかりだ。 それは主にルナの明るい性格や社交性などに起因しているのだが、メイリンは「ルナがその魅力的な体付きのおかげで男性からチヤホヤされている」と密かに嫉妬心を抱いていた。 そしてその密かに燻っていた嫉妬の炎は次第に大きくなっていき、この日ついにメイリンを行動に移させてしまうことになる。 「…たまにはお姉ちゃんも私の気持ちを思い知ると良いわ――」 ―――― 「ルナマリア・ホーク、出ます!」 定期巡回のため戦艦ミネルバよりMSで出撃するルナ 巡回と言っても異常などは起こったことも無い宙域で消化任務のようなものであった。 しばらくして妹のメイリンから秘匿回線で通信が入る 『メイリン!?何やってんのよ!今は任務中なのよ!』 『大丈夫だってお姉ちゃん。こんな所で異常なんてあるわけないし。それよりも――お姉ちゃんの体の方に異常を感じない?』 『私の体に異常……?そう言えばなんかお腹が張る感じもするけど……ってまさかあんた!何かしたんじゃないでしょうね!?』 『特にしてないよー、ちょっとお姉ちゃんの吸ってる酸素に特殊なガスを混ぜたくらいで……効果はもう少しで嫌と言うほど分かると思うけど♪』 『メイリン…!あんたなんて事を――うくっ!?』 ぷくぅ~ 怒りと恐怖で声を荒げたところで、お腹の張りが先ほどとは比べものにならなくなり思わずうめき声を上げるルナ ルナが自らの腹に視線を落とすと、そこにはスーツの上からでもわかるほどハッキリと大きな膨らみができており、まるで妊婦のような姿になっていた。 『なっ……!?なによこれ!?』 『大丈夫よお姉ちゃん、ちゃんと規定通り巡回すれば、お腹が『バーン!』…ってことにはならないから♪たぶんね♪』 『バ、バーン!って……!?ちょっと冗談でしょ!? 『ほらほらお姉ちゃん、早く巡回して戻ってこないとお腹が膨らみすぎて本当にバーンってなっちゃうよ♪』 『ひっ!?ひぃぃっ!?』 狭いコクピット内で自らの腹が異常に膨らみ破裂するイメージを思い浮かべ血の気が引くルナ 一刻も早く艦に戻りたかったが、今の座標は巡回も半ば、ご丁寧に艦から最も遠いポイントだった。 ルナは帰投時にもチェックするポイントを無視し、全速力で艦に戻って行った 『ルナ!ルナマリア・ホーク!何をしているの!規定のポイントはどうしたの!』 『館長!?す……すいません!でも…その…た、体調が悪くて……申し訳ありませんが緊急の帰艦を許可してください…!!』 『えっ!?確かにバイタルが安定してないようね……分かったわ、帰還を許可します。話は後でゆっくり聞かせて貰――待って!今そちらに未確認の反応があった!敵かもしれないからその場を動かないで!』 『(えっ!?)』 ルナに、そしてメイリンにとっても予想外の出来事であった 今日も異常など無いと思い、姉の酸素に腹が膨らむ特殊なガスを仕込んでいたメイリン 予定では巡回を全てこなしても、命に危険のあるところまでは、大分余裕を持たせていたのだが、今回の事態が長引き帰艦が遅れれば、最悪の結果になるかもしれない… ―――― 「あの…お姉…いえルナは本当に体調が悪いようですし、帰艦させては……」 「メイリン!何を言っているの!これは遊びでは無いのよ!それにもし今接近してるのが敵戦力なら迂闊に動くのはかえって危ないわ」 「う…」 一オペレーターのルナの意見で、艦長の決定を変えられるはずが無かった。 さらに今のルナの体調では、普段なら相手にもならない一般兵にも、易々落とされてしまうかもしれない状況だった。 それでも自らの悪戯のせいで姉が命の危機に瀕してることから、何か方法はないかとパニック寸前の頭で考えるメイリン。 そうしている間にもルナのお腹は呼吸を一度するたびに目に見えて膨らんでいき、その様子はパイロットスーツの中に風船を入れて息で膨らませているかのようだった。 「(すぅ・・・はぁ・・・すぅ・・・はぁ・・うくっ…!)」 ぷくうぅぅぅ… ブリッジのモニターからはパイロットの顔しか見えず、ブリッジの誰もが未確認の反応に注視していて、ルナのお腹が風船のように膨らんでいることに気が付く者は居なかった ガスを仕込んだメイリン以外には ―――― 『ふぅ……どうやらレーダーの反応はコロニーの残骸か何かだったようね……ルナ、急いで帰艦して………ルナ?ルナマリア・ホーク!?』 『は…は…はひ……はぁ…はぁ…!』 結局未確認物体の確認が完了したのはそれから30分も後だった。 その間もルナのお腹は膨張し今はパイロットスーツを破らんばかりの大きさになり、シートから伸びたベルトがお腹にギチギチと食い込みルナの風船腹を歪に歪ませていた。 ルナは呼吸の苦しさから、息が上がり、余計に多くのガスを吸い、膨腹の速度は更に増していたのだ 「艦長!ルナの体内酸素濃度が低下しています!」 「なんですって!?急いで酸素の供給量を上げて!」 「はっ!」 (ピッピッピッ… ルナの身を案じた艦長が、酸素の供給を増やすように命令する しかし膨腹ガスが混じった酸素を更に増やすことはルナの破裂を早める事になる シューー……… 「(ひ、ひぃぃぃ!!ガ、ガスの量が増やされてる……!?)や、やめっ……!!ひぎぃぃぃ!!」 シュー…… ギシギシギシ………ブチンッ!!! ついにベルトがルナの腹の膨らむ圧力に耐えきれず、大きな音をたて弾け飛ぶ 「何!?今の音は!?一体どうなっているの!?」 「わ、わかりません!…えっ?えぇっ!?」 「どうしたの!………っ!!」 モニターにはコクピット内のルナマリアの顔と、その顔を半分覆い隠すほど膨らんだ風船のような膨らみが映し出されていた 「(これはルナマリアのパイロットスーツ!?ということはまさか……この画面に写っているのは膨らんだルナマリアのお腹!?)」 そう。艦長が考えている通り、モニターに映し出されていたのは顔まで届くほど膨張したルナマリアのお腹だった ベルトが千切れシートに収まり切らなくなったお腹がパイロットの顔を移すためのカメラに写り込むほど巨大化していたのだ しかもルナマリアが大きく苦しそうに息をする度にソレがさらに大きく膨らんでいきルナの顔を次第に覆い隠していった。 あまりの異常な光景に、言葉を失うミネルバ艦のクルー達 何が起きているのか理解しがたい状態ではあったが、ルナがこの異常事態によって命の危機にさらされているというのは誰の目にも明らかだった。 ―――― 「………っ!何やってるの!あんな状態では操縦なんて出来ないでしょ!早く自動操縦に切り替えて着艦させて!!」 「っ!は、はい!」 『ルナ!後はこちらで着艦させるからそれまで頑張って!いいわね!』 『…はぁ…はぁ…は、はひ……んんあぁぁ!!』 メリ…メリ… スーツなのかルナの腹なのか どちらかは分からないが何かが弾け飛ぶ直前のような嫌な音がコクピット内に響き、更にスピーカーを通して艦内のクルーの耳にもはっきりと届いていた。 『ルナ!』 『ひっ……ひっ……ダメ……もう……持たな……い……』 (メリメリメリッ!! ぷくぅぅぅぅ… ミシッ・・・ミシッ・・・ギチギチギチッ…! バン!! 『ひぃっ!!!!』 ついにルナマリアのお腹が爆発した スピーカーから聞こえてきた爆発音で誰もが思ったのだがルナのお腹は未だ健在であった 今聞こえた破裂音はルナのパイロットスーツがはじけ飛んだ音だった。 だが状況が打開されたわけではない パイロットスーツの破れた大きな穴から膨らんだお腹が顔を出し、まるで膨らんだ餅のような形になっている 押さえを失ったお腹は更に大きさと膨らむ勢いを増し、その肌色の巨大風船腹で狭いコクピット内が次第に埋め尽くされていき、もはや残すスペースはあとわずかになっていた。 ―――― ぷくぅぅぅぅっ!!!! 『ひぁぁぁ!!らめぇぇ!!は、破裂しちゃうぅ!!』 カメラにはもはや破裂寸前のルナのお腹しか写っておらず あまりに異常な映像とスピーカーから聞こえるルナの悲鳴に女性クルーなどは耳を塞ぎ、中には吐き気すら感じ口元を抑えている者までいた。 「(あぁぁ・・・お、お姉ちゃん・・・・私・・・私こんなつもりじゃ……)」 ちょっとした悪戯で、驚かせるだけのつもりが、偶発の事故と重なり姉を命の危険に晒してしまっている その事実にメイリンの精神は崩壊寸前であった 「(………はは……ははは!ダメっ!私こんなのもう耐えられないっ!こんなに膨らんでちゃ助かりっこないし、せめて少しでも早く私がお姉ちゃんを楽にしてあげる……!)」(ピッピッピ!! ついに精神の均衡が崩れてしまったメイリンは、手元のコンソールを壊れるほどの勢いで叩き始めた シュー…………シューーー!!!!!! 「(な、なに!?これ以上ガスを入れないでぇ!!本当にお腹破裂しちゃうぅぅぅ!!!!)」 (ブルブルブルブル! ルナマリアの耳元で聞こえる酸素(と膨腹性ガス)が注入される音が一気に激しさを増す それと同時に腹は更に膨らむ勢いを強め狭いコックピットの中一杯にコクピット内の様々な凹凸が破裂寸前のようなルナの風船腹に少しずつ食い込んでいくのをルナは風船腹を通して感じ取っていた。 勿論ルナの体もシートに体がめり込むほど巨大風船腹に全身が圧迫されていた。 これだけ膨らんだ風船腹がまだ破裂していないのが不思議なくらいだったが、ついにルナに最後の時が訪れようとしていた ルナ自身も今までとは全く違う、本当の限界を超えた感覚を感じた次の瞬間―― シューーー!!!!!! メリメリメリッ!!ブチッ…ブチブチッ!! 「ひぃぃぃぃぃぃっ!はれっ……!破裂っ!私の風船腹破裂しちゃうぅぅぅぅぅっ!!!」