The Characters
マリア・ホーキンス (21歳)
人間が何日も住んで過ごしているような生活臭が漂う部屋。
そこには生活するのに必要な巨大な家具類「椅子」「机」「テーブル」そして睡眠をとるために使用するベッドと、その脇には一つのぬいぐるみが置いてある。
この人間の部屋は、総勢何十…何百という男達に”試験的”に用意された部屋。
小さくされて自慰用性具となった者の、さらにその中からマリアに”選ばれた”男達の保管場所として使用されている部屋だ。
自慰用性具となった者はこれまで乱雑に扱われ、心をすり減らしながら生きていた。
そのためか、自慰用性具の愛撫の精度が下がったり、はたまた精神崩壊を起こして狂い、すぐに壊れてしまう事が起きてしまっていたのだ。
自慰用性具を使う女にとって、気持ち良く出来ない愛撫は論外であり、また精神に異常をきたした玩具には全く魅力を感じない。
だって、元”人間”を自分の快楽の為に使い、苦痛や絶望を味わわせて悲鳴を聞きながら使うのが最も興奮して劣情を煽るのだから。
だから精神異常をきたした玩具には魅力を感じず、女にとって異常をきたした男は、無機質な玩具を使っているのと同じように思えてしまうのだ。
それを防ぐために試験的に用意された場所がこの部屋。
散々女の体に使われ、返却された者達が帰る場所。
ここは、心に病気を抱えるのを防ぐ、小さくされた人間の唯一安らげる場所だ。
ただ、ここには男達を”管理”する人間の女の主… マリア・ホーキンスが住んでいる。
「んぅ~ふぁぁぁ~!」
大きなベッドから身を起こし、寝起きであろうか大きな欠伸をしながら伸びをしている。
「ミナサン、おはようデス。」
まだ眠そうな目を擦りながら同じベッドの中にいる男や、床のフローリングに立っている男…色々な場所に点々といる男達に挨拶をしているマリア。
この場所では男達は動き回れる事を許され、部屋内であれば自由に行動できる。
少しでもストレスを緩和できればいいという処置だ。
この待遇の御蔭で男達にとってのこの場所は、エロステでの唯一の楽園であり”人間”としての自尊心を忘れずに守れる場所。
別に自由に行動ができるからという理由だけではもちろん無い。
最大の理由…それは他の恐ろしい人間の女達とは違い、この部屋の主マリアが小さくされた男達に”優しく”接してくれるから。
その理由の御蔭で狂う人間が激減し、安心して品質の良い商品をお客様達にご提供できるのだ。
「マリア様。 その…新参者が脱走しようと企てていて阻止しておきました。」
「oh…それはどなたデス?」
ここにはマリア自身が寵愛を授けている小さな人間が複数人いて、他の小さき人間達を監視させている。
これはマリア本人が、わざわざ脱走者を探す事を防ぐためためだけに、あえて他の者よりも優遇し寵愛を授けながら躾けた。
それによって躾けられた小さき者達は、他の小さき人間達に優越感を感じ、自分はマリア様の特別だと思い込みマリアに従うようになっている。
「やっやめろっ! お前らどうかしているぞっ! なっ何でこんな女のいう事を…」
「黙れっ! いいからマリア様に謝るんだ!」
複数人の男にベッドに座っているマリアの足元まで連れてこられ、無理やり跪かされた。
そこはマリアの巨大な足から薄っすらと匂うチーズのような臭気が鼻に付き、男を咽させる…。
「ゴホッゴホッ…オェェェ…」
それもそのはず、マリアは最近西谷和哉の行動の監視をしており、ずっと張り込みをしていて、やっと昨日全ての仕事が終わったのだ…。
そして、このエロステ10階にあるマリアの居住区の部屋に帰り、ベッドにドサッと倒れるように転び、お風呂にも入らずそのまま眠りについた…。
だから今のマリアの足は一日中靴の中で蒸れた足そのままで、汗が乾燥し臭いがきつくなっていた。
「ほらっさっさとマリア様に謝らないか! 早くしろっ!」
「あぁ、別にそこ迄しなくても宜しいデスから…ほら、オイデ」
「あ‥ぁ…ぁ‥‥」
男を優しく掴み、マリアの眼前まで持ち上げてニッコリと笑みを浮かべている。
「そんなに怖がらなくてもイイのデスよ。 マリアは他の女の子達とは違って酷い事はシマセンから。 脱走しようとした理由をマリアに教えて下サイ」
囁くように小さな声で手に持つ男に話しかける。 なるべく怖がらせないように。
「なるほどデス…。 私達女の子とアナタの体の大きさが違いスギて怖いと… え?もう性具のように扱われるのはイヤ? ふむふむ…それからホカニナイデスカ?」
マリアは本当に他の女性達と違い優しくしてくれる。
この狂った場所で散々性具として使われてきた男にとってはありえない事なのだ。
人差し指で頭を撫でながら男の鬱憤を吐き出させて、今まで抱え込んできた怒りと悲しみと絶望を全て受け止めてくれている…。
「あぁ…ヨシヨシ…泣かなくても良いのデスヨ?」
突然泣き出す脱走しようとした男。
”悪夢を経験してきたからこそ、予期せぬ人間の優しさは本当に心にクルものがある”
話したこともない人間に対して、この人は自分の味方だと思い込んでしまうのだ。
だから自分の中に閉じ込めていた”全ての気持ち”を吐露してしまい甘えるようにマリアの指に抱き付き泣き出した。
「ダイジョウブ…ダイジョウブデスよ。 もう元には戻る事も、性具として女の子に使われる事はカワリありまセンが、ここへ帰ってきたらマリアがイマス。」
「おぉ…マリア様。 マリア様ぁぁぁ」
マリアの足元に居る大勢の小さき男達はマリアの名前を呼び称える。
まるで宗教か何かのようだが、しかしそれは仕方がない事。
小さき男達にとって足元から見上げる慈愛に満ちたマリアの姿は、絶対なる”女神”に見えるのだから。
苦境や苦難に立たされた者にとって、優しく接してくれる行為は考える力を奪い、毒される…。 ‥‥‥‥だから。
「サテ…朝のアナタタチの使い心地を確かめるお時間デス。 泣いているアナタは特別にマリアの乳首に甘えさえてアゲマスネ。 他の皆さんはそれぞれ好きな場所にドウゾ」
「はいっ! マリア様!」
器用に片手で下着をスルスルと脱ぎ、全裸になったマリアは再度、ベッドに仰向けに寝転がる。
そのマリアの裸体に向けてワラワラと我先にと走り、マリアの…男達にとっては女神様の体に喜んでご奉仕しに向かう。
言っている事、やろうとしている事は他の女性達とまったく一緒。
ただ、これはその”質”が違う。 小さき男達は恐怖心で嫌々愛撫をさせられるのではなく、自ら進んで気持ち良くさせようと本気で行動するのだ。
それほどマリアの事を女神だと思っており、完全に心を許し、そして崇めている。
「くぅ❤はぁぁん❤」
今では大勢の男達がマリアの裸体に群がり、それぞれ色々な箇所に愛撫をしている…。
これが気持ちいい。 皆それぞれマリアがどうやったらもっと気持ち良く出来るのかと真剣に考え行動して動いているのだから…。
「んぅ…イィ…ヤハリこのオナニーは最高デス❤」
マリアの部屋に保管されている自慰用性具はどれも”質”が良い。
お客様に買われ使われても、この部屋に…マリアの元に戻るために真剣に愛撫をするのだから…。
「Aah…❤イキそう…もう…すぐ❤」
汗が乾燥して匂いがキツイ足を舐めている者も、ダラダラと陰部から溢れる蜜を舐めている者も、ヒクヒクと開閉している穢い穴を舐めている者も全て、この涎を垂らし快楽で歪んだ顔をしたマリアの為に喜んで愛撫をする。
「Ah…Aaaa!」
忘れてはいけない…。 このマリア・ホーキンスは他のスタッフメンバーの仲間だと言う事を‥‥。
マリアにとってこの小さい者達には何も特別な感情はない。
本当に一切の感情がないのだ。
ただ、この物達に表面上だけ優しくしてあげれば、ここまでの気持ちがいい愛撫を率先して始めてくれる…。
「Aaaah…❤ 気持ち良かったデス…」 本当にチョロイ物達デスネ…ふふ…
だから人心掌握という面倒くさい事でも、マリアはこれからもこの試験的な行為を続ける。
全てはこの玩具達を使って最高の快楽を得られるために‥‥。
「‥‥‥」
ベッド脇に置いてある物言わぬマリアのぬいぐるみは、気持ち悪くもあるがそれでも綺麗な宝石のような目で、普通ではないマリアの狂乱を特等席で見せつけられていた。
~psychopath~
~目は口ほどに物を言うとはよく言ったものだ~
マリアからすると、”目”は昔から特別な物だった。
理由は、人や動物の目を見てある程度の感情を読み取れるから。
口ではどんな戯言を言おうと、目では本心を語るのだ。
だからマリアにとっての目は特別であり、必ずどんな生き物でも話す時は目を見て話す。
どんなにおべっかを使い、言い繕っていても必ずマリアは負の感情を暴く。
「お父様…また殺しちゃうの?」
「あぁ、もちろんさ。 これもパパの大事なお仕事だからね」
ホーキンスの家系は暗殺を生業として、生計を立てている。
家に依頼がきて始末し、バレないように処理する。
たまに生きたままお屋敷の地下に監禁して始末し、処理する事があった。
家族や子供達の目の前で…。
これは暗殺一家としての仕事を見せて慣れさせるため。
”死”というものがどういう事なのかを。
だからマリアはそういう事には既に慣れていた。 マリアが過ごす日常生活の中に全く知らない人間の死を、ずっと触れていたから。
「お父様。だったらお願いがあるの!」
「あぁ、分かっているさ。 マリアの為に綺麗に取っておくよ」
「やったぁ♪」
「さぁ、よく見ておくんだよ」
さるぐつわを付けられた男は、マリアの父親に首を絞められ命の灯火がゆっくりと消えていく。
徐々に目の輝きが消えていく様をマリアはジッと見ている。
「はぁ…はぁ…❤」
荒い息を吐きながら、可愛いぬいぐるみをギュッと胸に抱いて…。
マリアはこの男の目を見つめながら生に対する思いを感じ取っていた。
絶望や恐怖など色々な感情を。
今では完全に光を失い、虚空を見つめるような無機質な目に変わっている。
この目だ。 この目がマリアにとって一番見たかった物。
なんの感情もなく、ただ無機質で何も読み取れる事が出来ない目。
これが、マリアにとってどんな高価な宝石よりも価値がある物だった。
だって煩わしい余計な感情をマリアに訴えかける事もなく、ジッと何時までもマリアの事を見ていてくれる物だから。
「良かったわね、マリア。 お父様にお礼を言いなさい。」
「うんっ! ありがとうございます。 大好き!お父様」
「はははっいいさ。 明日の朝には加工してマリアにプレゼントしてあげるからね。 それまではお待ち」
「ふふ、やったね”ペンちゃん”。 明日には新しい目にしてあげるからね♪」
マリアの胸に抱かれたぬいぐるみは、先ほど命の灯火が消えた男の目と同じように光を失い、気持ち悪く、しかしそれでも綺麗な目をしていた。
・・・・・・・・・・・・
何年もの時が過ぎ…
「なっなんだって!? かの国へ行きたいだって?」
「うん、だってすごいのよお父様! あそこは何時もパレードみたいに賑わっているのだから!」
「そっそんな…だっ駄目だ駄目だっ! マリアはまだ19歳なんだ! そんな所へ私の可愛いマリアを行かせられるか!」
「いいじゃないアナタ。 これも見分を広げると思って、私達の愛するマリアを送り出してあげましょうよ」
「お母様の言う通り。 それに言葉もちゃんとお勉強して喋れるようになったんだから。 いい? ちゃんと聞いててね?」
”ワタシはマリア・ホーキンスデス。宜しくお願いイタシマス”
「ね? すごいでしょっ! もう完璧に喋れるの! …だから…お願いお父様ぁ~」
愛する娘の甘えた声でお願いされたら、大抵の父親は顔が緩みきってしまい言う事を聞いてしまう…。
「わっ分かった…。 ただ、かの国へ行くのならあの御方を訪ねなさい。 きっと良くしてくれるから。」
「あの御方? 誰なの?」
「あぁ、名前は‥ぎ‥…様だ。 いいね? 必ずお尋ねするんだよ?」
こうしてマリア・ホーキンスはかの国へ旅立つ。 もちろん大切にしている”ペンちゃん”も一緒だ。
そしてかの国の人が集まるイベント会場で奥村香と出会ったのだ。
人々に囲まれ、写真を撮られている姿。 こちらをジッと見つめるその香の目を見てすぐに”同類”だと認識した。
「ふふ…仲良く慣れそう」
さっそく”同類”の女の子に声をかけ、それから二人は”趣味”の為に一緒に行動していく。
二人の必要な個所はそれぞれ違うのだから… これから先は、共存し面白おかしく生きていけると…。
・・・・・・・・・・・・
ブォォォォォォ!
換気扇が回る音。 これはどんな強烈な臭いでも部屋の内部にこもらないように設置し、そして通常ではない力で激しく回っている。
これは、強い換気性能を持つ特別な換気扇だ。
「じゃぁ、皆さん。 ワタシハ夜まで戻れませんから、本日性具としてお休みの方はお食事を出しておいてアゲマスネ。」
床に置いたとても大きなお皿。 マリアはその上に跨る様にしてしゃがみ、大きなお尻を露出させて息みだした。
「ふっ…んんんんっ!」
ブォォッ!プ…プ~… ミチミチミチ…
大勢の小さき男達の目の前で盛大にオナラを出し、パックリと開いたお尻の穴から茶色い巨大な物体が顔を出す。
「ふぅ‥‥ん…❤」
これは小さくされた者達のお昼ご飯であり、夜ご飯。
小さき者達の崇める女神様は、こうして特製のご飯を排泄する。
「お飲み物も出しといてあげマスね❤ 喉が渇いたら飲んで下サイ」
ジョロロロロロッ
お皿の上に積まれた女神様のいくつもの巨大な排泄物。 その上に尿の滝を降らせ、二つの汚物が合わさる。
通常の自慰用性具であれば嫌悪し、嫌がるだろう…。
ただここにいる殆どの者がマリアに毒されており、こう考えている。
~女神の思し召し~だと…。
「皆さん。マリアのお尻が汚れてしまいました… 綺麗に舐めとって下さいネ」
巨大なお尻を男達の前へズイッと動かし、綺麗にしやすいように腰を降ろす。
大勢の男達が率先してマリアのお尻の穴を舐めるために動き、綺麗に掃除していく。
「んっ❤ うん…そうそう…綺麗にして下サイね」
マリアの排泄物に混じった白い骨。
これは、自分と同じ存在である”人間の骨”だという事を男達は気づいている。
ただ、誰もその事について指摘しない。
それは、この男達にとっての優しき女神様が、他の女性達と同じ存在だと思いたくないから…。
もし正直に女神の口から食べ物として食べたと言われたら、信じていたモノが消えてしまいそうだから…。 だから見て見ぬふりを皆している。
いつまでも女神マリアに毒され…自分では消すことが出来ない洗脳に侵された哀れな者達。
白骨となって排泄された者も、昨日まではマリア様と慕い崇めていた者なのに…。
「アリガトウゴザイマシタ。 では、今日はアナタを連れて行きますね。 ほら、柔らかいマリアの胸の谷間に挟んであげマス」
脱走しようと企てて、先ほど泣いていた者をマリアは胸の谷間に挟み、そのまま仕事へ向かい歩き出していく。
マリアはもう覚えていない。 胸の谷間に挟んだ者は、先ほど泣いて自分が優しくあやしていた者だという事を…。
ただ手元の近くにいたから選んだだけ。
マリアが食べるお昼ご飯の後のデザートとして…。
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これにてメンバー紹介は終わりです。
次に考えている話はTwitterに書いてある通り、5話の追加の話ですが… 今月に投稿するのは難しいかもしれません…。
本当に、本当に申し訳御座いません…。
そして今回も時間を割いて読んで下さり、ありがとうございます!