今回の話は①と②に分割しております。
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「さぁ…篠崎。 あなたは自慰用性具としてまずはこちらのお二人に使われますの」
自慰用性具? 使われる?
「あなたが完成された時、わたくしのオナニーの道具として使用してあげますから」
何を言っているのか、この言葉を聞いた時は理解が出来なかった。
「さぁ、いらっしゃい… 淑女の性具さん❤」
そうだ、目前まで迫る奥様の巨大な手を見て、私は元の生活にはもう戻る事は出来そうもないと薄々気づいたのだったな。
「兄弟揃ってわたくしの体に使われるのですから、本当に幸せな物達ですわね。」
「「ふふ…あはははは!」」
‟あの時の3人のけたたましい笑い声が、今でも耳に残っている”
目の前に布の一部として奥様に穿かれていた大切な弟。 まさかそんな近くに居たなんて。 御免、気づいてあげられなくて… 御免、助けてあげられなくて。
悔いだけが今でも僅かに残る。
心の何処かで犯人は奥様だと分かっていた… もっとうまく立ち回っていれば助けられたのではないのかと。
「ヒダの隙間も丁寧に舐めて… んぅ❤ そうよ、言われなくてもしっかりやりなさい。 本当に覚えが悪い性具ね」
あの日から連日のように続く道具としての新たな生き方。 使われている最中も後悔という感情が私の胸奥を締め付けていたのに、それすらも消えて無くなっていくのが自分でも分かる。
心の何処かで私はもう諦めつつあるんだ… 死にたいと、そう思い始めているんだ。
「もう! ‟シー君”そうじゃないでしょ! 何回言ったら分かるのよ」
私に与えられた新たな名前を呼ばれ、渚という女と奥村という女に日をまたいで代わる代わる使われる日々。
‟これが私、篠崎海斗の日常だったのだが…”
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・・・・・・
・・・
「おい新入り、ボーっとしている暇はないぞ。 早くこっちへ来るんだ」
「…分かりました」
私はどこだか分からない場所に連れてこられていた。
視界は白い霧で見えにくく、少しだけ息苦しい。
「あっあの、一体ここは何処なのですか?」
「はぁ? おめぇ今散々俺が説明してやっただろうが! もういいから早く俺の隣に来い。 ここが何処とかそんなのはすぐに分かる事になるんだからよ」
言う通りに私は男の傍にまで歩いていく。
踏み歩く水に濡れた床石。 そしてゴォォォゥと聞こえる滝の音。
キョロキョロと周りの景色を見渡しても、やはり白い霧が邪魔をして視界が悪く見え辛い。
「新入り、色々教えてやるからおめぇは俺の隣だ」
「はっはい…」
少し先輩風を吹かす口調の悪い男。 だが、色々教えてくれるのだから心根は優しい人だと思う。
そんな男の他にも沢山の人達がそこにいた。
まるで何かを出迎える形をとって、一列に整列をしている。
「くく、ここへ来た野郎は皆おめぇみたいに不思議そうな顔をして呆けやがる。 まぁ心配するな、最初は慣れねぇだろうがじきに慣れる。 ここではこれが当たり前なのだからな」
私の近くに居る人達の表情はどれも一緒。 皆が何かに怯え諦めた表情をしている。
これが男の言う慣れるという事なのだろうか。
「さぁおめぇら! 今日もお越しになるぞ。 気合入れろよ!」
「「了解ですっ! 班長!」」
白い霧の見えない所からも大勢の返事が聞こえる。
先ほどから私に指示を飛ばす男は皆から班長と呼ばれているようだ。
「驚いたか? 今までおめぇは自慰用性具として、あの巨人の女達にただ使われてきたのだから知りもしねぇだろうが、ここでは全員で守るルールがある。 生き残るために俺達が作ったルールがな」
「生き残るためのルール…ですか?」
「あぁ、ここに来る野郎どもはもう後がない奴等ばかりだ。 自慰用性具として役立たずと烙印を押された者達の、最後の生き残るチャンスを与えられた場だ」
「さっ最後のチャンス…」
「もう分かっただろ? 新入りもここに連れてこられたっていう事はそういう事だ」
少し憐れみを込めた目で見られ、この話は真実だと分かる。
どうやらいつの間にか私は、生死の崖っぷちに立たされていたらしい…。
「だからだ、だから俺達は全員で協力して生き残るためにこうしてルールを作り、巨人達を満足させ続けて行かなければならない。 そのために野郎どもをまとめるリーダーが必要だから、こうして俺はその役割を担っている。 一人でも多く生き残るためにな」
アツイ口調で話す班長。 瞳の奥深くには絶対に生きるという希望で輝いているように見える。
諦めてなるものかという純然たる思いがある人間。 そんな人を見ていたら、私まで消沈した気持ちが和らいでいく。
頑張って生き残ろうと、無くしかけていた気持ちが蘇ってくる。
なるほど、この男がリーダー… 班長と呼ばれ、皆から頼られている事を理解した。
「納得しました。 あなたが班長に選ばれている理由も。 ここではまだ右も左も分かりませんが、私もあなたに従った方がよさそうですね」
「おっ? なんだ新入り、やけに物分かりがいいな。 大体の野郎どもは、最初は俺に反発するんだがな。 まぁ素直に従ってくれたら何もいう事はない。 俺達全員で協力して絶対に生き残るぞ!」
「えぇ!」
こんなに心が晴れやかな気分になったのはいつ以来だろうか。
女性達の道具として使われ続ける日々… もう一層の事、卑猥な道具として生き続けるのなら、死んだ方がとさえ思っていた事もあった。
「なっなんだ? ニヤニヤして気持ち悪い奴だな…」
「いえ、あなたみたいな人がいてくれて私は嬉しいのです。 もう一度頑張って生きようと、生きて弟を助けようと、もう一度思える事が出来ました。 ありがとうございます」
「おっおう… よっよかったな…」
生きていこう… 生きてさえいれば、助かる未来も必ずあるはず。
私は新たな希望を胸に、生きていく事を決意した。
♢
「本当に審査は免除で宜しいのですの?」
「もうすでに私どもの商品がどういう物なのか理解して頂いてますし、ましてや今はペットとしてお飼いになられていますから。 御息女様、決して外部には漏らさぬようお願いしますね」
「はっはい」
お母様に湯場に行くと聞いて連れてこられた場所は、最近萌と一緒に ‟ようちゃんのお家” いえ、下着を買いに来る場所だった。
私が今いる場所はそこからエレベーターで上がった先。 商品などが置いてある場所とはまた一風変わって煌びやかな場所。
そこの受付でお母様と私、そして渚涼子さんという方と話をしていた。
「奥様、脱衣所に例の物をいつも通り置いてますが、御息女様に前触れなく見せられたら驚くかと思われますが」
「えぇそうですわね。 でも良い機会ですし、この際娘にも知ってもらいますわ。 さぁ心菜、行きますわよ」
「ごゆるりとお寛ぎ下さいませ」
挨拶を済ませ、スタスタと歩いて行く。 私も足早にお母様の後をついて行った。
向かう先で色々な人とすれ違う。 どの人も肌に潤いがあり、瑞々しい。
そして浮かべている表情は皆同一。 全ての人が晴れやかな表情をしていた。
「着きましたわ、ここよ」
ドアを開け、お母様は勝手知ったるように奥へと入って行ってしまう。
私も慌ててお母様の後に続くように入った先は、なんの変哲もない普通の脱衣所だった。
「あぁ、あったわ。 心菜、こちらへいらっしゃい。 見て欲しい物があるの」
「はっはい…」
洗面化粧台前に立つお母様の横に並び、見て欲しい物が何なのかを確認する様に目線を台へと向けると、驚いた事に、小動物のような生き物がいる事に気づいた。
「小人…? え!? おっお父様!」
そこには物のように置かれていた、私の実の父親がいた……。
「おっお父様! 私です、心菜です! なっ何でこんな…」
「うぅぅぅ… あぁぁぁぁ…」
いくら呼びかけようとも、お父様は何か呻き声を上げるだけ。
それでもなお私は必死に呼びかけ続ける。
「心菜、いくら呼びかけようが無駄ですわよ。 それはもう ‟壊れて” いるのですから」
「えっ… こっ壊れ…?」
「えぇ、自慰に使い続けていたらいつの間にかそうなってしまっていましたの…」
「そっそんな! 何でお母様がお父様にそんな酷い事を。 あんまりではありませんか!」
「心菜、先にわたくし達を裏切り酷い事をしていたのはこの人の方なのよ」
お母様はポツポツと話始める。 お父様がこうなった訳を。
それはお母様や私を捨て、別の女性と駆け落ちしようとしていた事。
お母様の事は最初から愛してはいなく、お金の為に結婚した事。
そんな中産まれた私の事も、愛する事はどうしても出来なかった事など…。
「そう、だから責任を取ってもらう事にしましたの。 あの時生涯共にいると誓ったのですもの… 例え、この人がわたくしを愛してなかろうが離婚なんてしないし、ましてやわたくしの元から離れる事なんて絶対に許しませんわ」
信じられなく、とても悲しい気持ちになる…。
なんとなくだけど、私はお父様に愛されてはいないのかと思った事は何度もあった。
しかしそれは決して間違った思いでは無かったのだと、今始めて本当の意味で知った。
「わたくしはいかにこの人を愛していたか、身を持って知ってもらう事にしましたの。 幸いこの人は裏で犯罪紛いの事もしていたみたいですから、小さくする事は簡単でしたし… まぁこうして壊れてしまいましたが、わたくしからしたらよかったですわ❤ これでもうわたくしだけしか使う事のない、玩具になってくれたのですもの」
うっとりと頬を赤く染めて、お父様を玩具扱いするお母様。
たとえお父様が私達を裏切っていたとしても、私にとっては大事な家族だった。
それはお母様にとっても同じ事だったと思う…。 なのに…
「心菜、安心しなさい。 これからも家族3人一緒よ。 もうあなたにとっては父親としての役割は果てせないでしょうけど… いえ、元から果たしてさえいなかったですわね。 でも、これからは寂しい時は何時でもここへ来たら会えますし、もちろん玩具として使用してもいいのよ? うふふ❤」
「お母様、私は納得が出来ません。 いくらお父様に恨みがあったとしてもこんな非道な事…」
そう、非道。 私達と同じ人間を… しかも身近な身内を小さくして玩具にするなんて、あまりに非人道的行為。
「非道? 恨む? わたくしは別にこの人を恨んでいる事はありませんのよ? ただ、わたくしが愛しているだけ。 だから何時までも愛用し、愛でていたいのですわ。 それに心菜、わたくしとあなたは何も違いなんてありませんわよ?」
「違いがない…?」
お父様の事を玩具扱いしているお母様と私に、違いがないなんて一体どういう事だろうか…。
人間を玩具として使うなんて私はそんなの絶対に…。
「ふふ、何を不思議そうな顔をしているの。 あなたも飼っているじゃない、小さいペットを。 あれも元々わたくし達と同じ人間ですわよ?」
「あっ……」
そうだった… なんで忘れていたのか…。 ようちゃんは人間として生活していた男の人だったんだ…。 それを私はペットとして飼い、それ以上にお母様と同じようにエッチな事にも…。
「心菜がそんなに非人道的行為だと言うのなら、ようちゃんを飼う事はオカシイのではなくて? あれも人間だったのだし、飼う事をやめる?」
「いっ嫌っ! それは絶対に嫌です!」
「うふふ、意地悪してごめんなさいね、でも知って欲しいの。 あなたがようちゃんの事を想う事と同じように、わたくしもこの玩具の事を想っているって事を」
良く分かった。
お母様が私と何も違う事がないと言った意味が。
私がようちゃんを愛するように、お母様もお父様の事を凄く愛しているという事を…。
私と一緒だ… お母様もこれまでと形は違うけど、愛しているんだ。
「ごめんなさいお母様、私が間違っていました」
「はぁ~良かったですわ。 心菜なら話せば分かってくれると信じていましたわ♪ いずれコレも家に持ち帰る予定ですから、その時はあなたのペットと良いお友達になるでしょうね」
「はいっ! そうだったら嬉しいです♪」
私は未来の家族の姿を想像する。
一般とは違う、自分と母親とペット二匹の新しい家族の姿を。
可愛いようちゃんは、お友達が出来てきっと喜んでくれるはず。
小さくなったお父様も、私達にお世話をしてもらいきっと気づくはず。
いかにお母様や私に愛されて幸福なのかと。
そんな小さく可愛いペット二匹を眺め、私とお母様は幸せな笑みを浮かべて笑っているんだ。
あぁ… これまで何処か空虚だった家族の在り方とは違う、家族団欒な姿。
‟それはなんと素敵な光景なのだろう”
ウットリと頬を染めている峯藤心菜。
~峯藤の女は人よりも愛情が大きい~
心菜だけではなく、もちろんその母である峯藤麗華も。
愛情が大きすぎるが故に歪みを生み、狂気になる。
そんな狂気の愛にペットとして飼われている田川陽介と、近い未来飼われるであろう峯藤清彦は、‟愛” という拷問に付き合っていかなければならない…。
「さて、服を脱いで中へ入りましょうか」
「はい、お母様」
お母様は衣服をスルスルと脱いでいく。
私も続くように学園の制服を脱ぎ、下着に手をかけようとした時…。
「うぅぅぅ…あぁぁぁぁ…」
お父様の呻く声が私の耳に入り視線を向けると、ジッとこちらを見るお父様の姿があった。
「うっ… そんなに見ないで下さいお父様。 少し恥ずかしいです」
虚ろな目で娘を見る父親である男。
その目には何も感情が伴っていなかった。 人間が持つべき感情がまるでゴッソリと抜け落ちたかのような…。
そうなってしまうほど、これまで心菜の父親である清彦は、麗華の愛によってボロボロに感情を壊されていたのだ。
「…まっまぁいいです。 今のお姿のお父様に裸を見られても」
父親から背を向けブラを外し、最後の一枚になった下着をスルスルと下げる。
そして父親の目の前であらわになる娘のプリンッとした大きなお尻。
父親である男よりも何倍、いや何十倍とも大きい娘の張のある臀部が、波を打つように揺れる。
そんな肉の波にすら抗う事が出来ないと思わさせる程、絶対的な存在感をその大きなお尻は体現していた。
そんな清彦を巨大な手で掴み、持って浴場まで歩いて行く妻である麗華。
物のように持ち腕を振って歩いているために、清彦からしたら強烈な程のGがかかっているだろう…。
麗華は知らない。 絶対に気づく事はない。
自分の夫がジェットコースターよりも遥かに強い重力によって、苦しんでいる事を。
麗華はただ人間の当たり前の動作、ただ腕を振って歩いているだけ… だから気づく事は絶対にない。
「先に行きますわよ心菜」
「あっ待って下さいお母様」
遅れて心菜も浴場へと向い、歩いて行った。