「久志くんはせっかく石鹸になってくれたのだもの。 うふふ、じゃあ久志くん? 大切に使わせてもらうからね」
(嘘だろ、冗談だろ? 美奈子さぁぁんッ!!)
心の中であらんかぎり叫ぶが、思いは届かない。
完全に一人の人間として見ていない。 今の自分の姿は、誰が見ても明らかに石鹸であるから。
「確か使用書によると、手が届く範囲はこのまま塗り込むように肌に擦り付けるのだったわね」
そして遂に美奈子さんは俺を、伸ばした右腕の上に移動させ、緩やかな動作で擦り付け始めた。
上腕から前腕、二の腕の柔らかい部分や硬さがある肘にまで――塗り込むように。
さらには脇の下にも俺を突っ込んで、擦り付けてしまう。
「ゴシゴシッ♪」
(痛ッ! いだダダッ!! 美奈子さん、やめてくれぇぇぇ!)
人間の皮膚に自分の体を擦られるのは、信じられないほどの苦痛だった。
例え腕であっても美奈子さんの肌は柔らかい。 二の腕なんてもっとだ。
なのに、そうであっても体が少しづつ削り取られていくこの痛み。
まるでアスファルトの上でコケて肌を擦りむいたみたいに、そんな痛みが連続的に与えられ続けている。
(い”あ”ぁぁ……やべでぇぇ……)
泣きたい。 鳴きたい。 大声で叫び、苦痛を誤魔化したいのにそれすらも出来ない。
――それはもう拷問。
石鹸として使われるというのは、これまで受けた事のない拷問だった。
「ん、あら? やっぱり普通の石鹸とは違うのね。 泡がシュワシュワと弾けて面白いわ♪」
俺にえぐいほどの痛みを与えているというのに、その張本人である美奈子さんは、のほほんと使用した感想を言う。
一旦手を止め、俺の体を削り取った一部である泡を見ながら、ニコニコと実に楽しそうだ。
「はぁ~肌に浸透して、コチョコチョ動いているのがすっごく分かる。 これが小人を潰しても、すぐ元通りになる “生きた細胞” なのね」
(ぁぁ……うぐ……こ、コチョコチョ動く? 生きた細胞? さっきから何を……)
美奈子さんの言っている事はさっぱり分からないし理解できない……が、泡となった自分の一部に向けて喋っているのは確かだ。
「うふふ、シュワシュワしているのがちょっとくすぐったいけど、でも、嫌な気分にはならないわね。 むしろ、気持ちが良いわ♪ これを胸に塗ったらどうなるのかしら? ふふ、どうせ全身に使うのだから、さっそく試してみましょうか」
(えッ! おわーッ!!)
止めていた手を再度動かしだす。
太ももの場所から、二つの膨らみのある谷間の中心まで。
(う、うわ……でっか……。 でかすぎだろ……)
相変わらず近距離で見た美奈子さんの胸は、本当に迫力があってすごいという感想しか出てこない。
また、俺と美奈子さんには、普通じゃありえないぐらいのサイズ差があるのだから尚更だ。
―― “山” だ。 俺からみた美奈子さんの胸は、もう山にしかみえない。
そんな山にさっそく使おうと、手を上下に動かし始める美奈子さん。
いや、上下だけじゃなく縦横無尽に動かして、大きな胸にあてがう俺を擦り付けながら移動させる。
「ゴシゴシッ♪ うふふ、写真を見ていると実感するわ。 あの優しかった久志くんを、こうして私の身体に使ってるんだなーて。 ……んしょっと。 次はもう片方のおっぱいにも塗らないとね」
(あ”ぐぁぁぁ! 痛いッ! いだいぃぃぃッ!)
物凄い力で握られながら、胸に削り取られていく自分の一部。
乳輪や乳首、胸の周辺を美奈子さんは万遍なく塗り手繰る。
あげくには、片手で大きな胸を持ち上げながら、下乳にもゴリゴリと俺を……。
「はふぅ~❤ おっぱいがシュワシュワしてきたわ。 それに、久志くんの生きた細胞が乳首の中に入っていくのを感じる……。 あぅ❤ 細かい泡の一粒一粒がコチョコチョ動く。 それに、乳首の中でも動いて……んぅ、気持ち良いわぁ❤」
俺の体を削り取った泡で、ビクビクと反応している乳首。
それは膨張肥大を繰り返し、次第にはツンッ! と立ってしまった。
「あっ❤ あっ❤ 久志くんがいっぱい乳首に入ってくる。 ねえ、天国で見ていてくれてる? 私のおっぱい、石鹸の久志くんで勃起しちゃったのよ。 うふふ、久志くんの全部を、責任もってこの身体で使い切ってあげるからね」
艶めかしく写真に向けて語りかける。
どうやら美奈子さんは、俺が死んだのだと思っているみたいだ。
まあ、当然か。 身体を溶かされ、石鹸になった姿を見て、まさか俺が未だ生きているなんて思うはずがない。
「んんぅ❤ はぁ……❤ うふふ、何か乳首で食べちゃってるみたい。 お肌や乳腺の中にパクパクッて♪」
美奈子さんはおもむろに大きく勃起した乳首を摘まんだ。
中指と親指でグリグリと変形するほど乳首を強く摘み、そうした事によって体内に飲み込んだ俺のエキス? を、まるで母乳のように外に飛び散らせる。
「やん❤ おっぱいが出ちゃってる。 どんな味がするのか気になるけど……これって飲んでも大丈夫なのよね? まあ、食べられるって書いてあったから大丈夫だとは思うけど。 それに、肌から体内に入っているのだし。 ……うん! これも一応久志くんなんだから、無駄にしたらもったいないわ。 あ~む❤」
エキスが飛び散った胸を片手で持ち上げた美奈子さんは、驚く事に乳首の先端を口でパックリと咥え込んでしまった。
そして――
(うあ……。 ま、まじか……)
下品な音を立てて、俺のエキスをゴクゴクと飲みはじめる。
それはなんとも卑しい姿。 また同時に煽情的(せんじょうてき)で、魅了させられる姿でもあった。
あの優しくて母性溢れる美奈子さんが、こんなエロい行為をしているのだと思うと、尚のこと情欲が膨れ上がる。
「――ップハァ~❤ これが石鹸の久志くんの味なのね。 好んで飲むような味じゃなかったのだけど……うふふ♪ 私、久志くんを飲んじゃった❤ ごちそうさまでした」
《ごちそうさまでした》という言葉。
分かっていた事だが美奈子さんの口から改めて聞かされると、実感し、そして恐怖する。
一部とはいえ、その言葉通り間違いなく自分の身体を食べてしまったのだから。
「は……ハッ……クチュンッッ! 少し冷えてきたみたい。 このままだと風邪を引いちゃいそうだし、早く体を洗わないと」
(え!? うわぁッ!)
何とも可愛いクシャミをした美奈子さんは、手にもったままの俺をまた、肌に擦り付けだした。 まさに今、俺を食べて蓄えたお腹に、円を描いてゴシゴシと。
「よいしょ……んしょっ♪ 次はこっちも」
しばらくしてその手は、黒い密林の方にまで伸びていく。
そこは股間から生えている陰毛。 人に見られたら恥ずかしさを感じる恥毛だ。
そんな箇所に俺を擦り付ける美奈子さん。
ためらいなぞ見せる訳もなく、今の俺は石鹸であるため――さも当然に。
(ぐぁぁ……ァァ……)
皮膚に擦られるのとは違い、これまた経験した事のない激痛が走る。
石鹸となった体に跡が残るぐらい、陰毛が硬いせいで。
(やべでぐれぇぇ……。 もう、ゆるじでぐれぇぇ!)
人間のままであれば、きっと子供のように涙を流して泣いていると思う。
それほど痛くて痛くて堪らなかった……のだが、すぐに俺の身体は陰毛から解放され、別の個所へと送られた。
――割れ目のできた、大壁の前に。
(うぐぁ……え、ここは?)
あまりにもその “一部” が巨大であるため、一瞬見ただけでは分からなかった。
(ま、まさか! この場所は!?)
だが、これが美奈子さんの女性器……マンコであると咄嗟に思い至る。
「うーんどうしよう、この石鹸を使ってここを洗うのは不安になるわ。 せっかく落ち着いてきたのに、また変な気分になりそうだもの。 ……でも、洗わないと汚いし……まあ、パパッと洗えば大丈夫よね。 うん、そうしましょう!」
(うわッ! ウワァァァァッ! ――うぶッッ!)
急速に視界に迫るマンコ。 美奈子さんが俺をあてがおうとしているために。
そして間を置かず、すぐさまプニュッとした柔らかな感触が石鹸となった体に伝わった。
「あんっ❤ 気持ち良いけど、我慢を……あふ❤ ……しないと。 せっかく久志くんが命を賭して石鹸になってくれたのに……んくっ❤ 変な用途で使うと申し訳ないもの」
パックリと自分の身体を割れ目に挟んで、上下に滑らせる。
艶っぽい声を口から漏らして感じているが、それでも美奈子さんなりに頑張って洗っているようだ。
ああ、好きな人の始めての女性器の感触。 それを全身に感じられているのだから、本来の自分なら幸せに思えたのかもしれない。
……だが、
(あぐぅ……うがぁぁ……)
今の石鹸になった俺には、とてもそんな感情は生まれやしなかった。
例え、美奈子さんの女性器を生で見て、直に感じても……。
例え、俺を感じて快楽に喘いでくれていたとしても――だ。
もちろん拷問のような責め苦を味わわされている、と理由もあるが、その他にも一切身動きができず、ただただ道具として使われているだけだったから。
それはなんとも虚しい事。
もう美奈子さんと俺とでは、人間と道具の関係なのだと……使われながらまざまざと思い知らされてしまって、惨めだ。
「ハァ❤ ハァァ~❤ 久志くんの生きた細胞が元気いっぱいで気持ち良いわぁ。 ふぅ~❤ 次はこっち……んしょ」
腰を少しだけ浮かせる美奈子さん。
薄暗い場所に迎えられた先には、悠然とした菊の門が待ち構えていた。
(……ぅぁ…………)
美奈子さんが四つん這いになった時に見たのとは違い、超至近距離にある菊門……いや、穴は、深いおうとつが並びに並んでおどろおどろしい様相をしていた。
お世辞でも決して綺麗だとはとても言えない場所だ。 食べた物を何度も排泄している人間の、美奈子さんの肛門は……。
「戻ってきた真ちゃんをここに入れてあげるつもりだから、今の内にしっかり洗って綺麗にしておかないと。 真ちゃんには汚いなんて絶対思われたくないものね。 はぁ~早く会いたい。 真ちゃんをたっぷり感じたい……」
そう言ってゴシゴシと、力強く俺を肛門に擦り付ける。
泡にまみれた肛門は蠢き、まるで喜んでいるみたいだ。
「あっ! そうだわ。 あのお店に真ちゃんの仲の良いお友達もいたのよね。 確かお家にも遊びに来た事があって私と出会っているはず」
肛門をすっかり洗い終わり、次に丸みを帯びた巨大な尻肉に、俺を這わしながら一人で喋り続ける美奈子さん。
「名前は……優斗くんだったかしら? 出費が痛いけど、その子に遊びに来てもらうのもいいかもしれないわ。 ――お家じゃなく、私のお尻の穴に。 うふふ♪ 仲のいいお友達と遊べて、真ちゃんも嬉しく思ってくれるに違いないわ♪」
実に楽しそうに喋っている。 内容はまったく分からないが。
現状、自分には痛みを必死に耐える事しか出来なく、その喋っている内容を理解する所ではなかったからだ。
――それからも、俺は美奈子さんの色々な箇所に使われた。
太ももや脛(すね)、足の裏までも万遍無く。
「さて、次は背中を洗いたいのだけど……さすがに手が届かないわ。 うーん、仕方ない、身体についた泡をタオルにのせて洗いましょうか」
俺を元の場所――石鹸置きの上に乗せ、タオルで背中を洗う美奈子さん。
ゴシゴシッ! ゴシゴシと。
そして全てを洗い切り、全身に付いた泡をシャワーで流し落とした後、美奈子さんは湯舟の中に浸かった。
「はふぅ~良い湯加減♪ それにしても、うふふ、すごい効果だわ。 お肌がこんなにツルツルになってる」
湯舟から片足を上げ、機嫌良く大いにくつろぎ見せる。
確かに自慢げに上げたその片足は、光りや水の反射で綺麗に輝いていた。
(……俺で洗った効果、なんだよな……)
改めて再認識させられる。
俺は、身体を綺麗にするだけの石鹸でしかないという事を。
それ以上でもそれ以下でもない、美奈子さんの “私物” である事を。
(人として生きていたのに、今や石鹸か……。 これから先も、俺は美奈子さんの身体を洗うために使われていくんだな……)
「はぁ~気持ち良かったわ♪ そろそろ上がりましょうか」
ぼんやりと物思いにふけっていたら、目一杯お風呂を満喫した美奈子さんは湯船から上がり、風呂場から脱衣所らしき場所へ出ていく。
すりガラス越しにだが、バスタオルで濡れた身体を拭っているのが見え、少ししたら下着や衣服を着ている姿も見えた。
(良かった……。 とりあえず今日の所は、もうあんな痛い思いをしなくていいみたいだ)
バタンッ! と脱衣所のドアが閉じた音を聞き、完全に人けが無くなったのを感じて心の中でぼやく。
――とりあえずは安心だ。
今日の所は使われる心配はないだろうと……そう、思っていたのだが……。
間をおかず、誰かがまた脱衣所のドアを開けて入ってきた。
(えっ? み、美奈子さん? 忘れ物でもしたのだろうか……)
てっきり美奈子さんが戻ってきたのだと思っていた。 単純に忘れ物をしたのだろうと。
……だけど、すりガラスに映る人影をよく見てみると、どうやら別人のようだった。
明らかに身長が低く、幼い体型をしていたから。
(ああ……ハハハ……そうか、そうだよな)
誰の人影なのかを瞬時に悟ってしまい、失意に沈む。
考えたら分かる事。 自分は知っていたはずだ。 飾られた写真に写るもう一人の人物――この家には良く知る少女が住んでいた事を。
「もうっ! ママったら新しい石鹸を買ったからって、いくらなんでもお風呂長すぎっ!」
風呂のドアを開けて入って来たのは、まさしく予想通りの人物であった。
(か、加恋ちゃん……)
背中まで伸びる長い黒髪を揺らし、ペタペタと風呂のタイルを踏み歩く。
ここは風呂場であるため、無論丸裸のままで俺のいる前へと。
「あれ? 何でこんな所に写真が飾ってあるの? しかもすっごく懐かしい」
立ちながら写真を見下ろしているせいで、加恋ちゃんの薄毛に覆われた縦スジがもろに視界に入る。
また、美奈子さんとは違って小さいけど、胸が膨らみをみせており、その他にも成長途中とはいえ女性らしい体型をしていた。
「何か、写真を見てたら実感してくるなぁ……。 ――あっ! そっか! ママはその為に置いてたんだ。 この石鹸はおじさんだって実感して楽しむために」
ドスンッとバスチェアに腰を降ろした加恋ちゃんは、シャワーで一通り全身を濡らし、さっそく俺を使おうとしてか手の平を向けてきた。
(ウワァァァッ! 加恋ちゃんやめてくれぇぇぇぇッ!!)
叫び、吠え、喚く。
声が出ないなんて分かってはいるが、もうこれ以上使われたくなくて。
未だジンジンと痛みが残っているのだ。 美奈子さんの肌に削られた痛みが。
なのでまた、さっきのような苦痛を与えられるかと思ったら、堪ったもんじゃない。
――だが
(あがぁぁぁッ!)
「やんっ❤ すっごぉい! 何この石鹸、肌の中におじさんが入ってくる。 あんッ❤ おっぱいの中にもぉ……」
当たり前に使われた。
俺は石鹸だから。 彼女達からしたら、石鹸以外なにものでもないから。
――斯くして地獄の日々が続いていった。
来る日も来る日も毎日毎日、美奈子さんと加恋ちゃんの裸体に使われる日々が。
どれだけ嫌だとしても、逃げようにも逃げられない。
強制的に使われるため、自由なんてある訳がないし、ただただ石鹸としての役目を果たすだけ。
そうやって “生きてきて” いつしか、何も感じなくなった。
「ハァ❤ ハァァン❤ 加恋のクリに……んぁ❤ 気持ちいいよぉ」
「はぁ……はぁ……。 いやだわ、私ったら最近毎日お風呂でオナニーしちゃってる」
例え、目の前で彼女達のオナニーショーを見ようが、何も……。
いや、二人の肌に削られる痛みだけが、唯一余計に残っているのだが。
でも、今さらそれはどうでもいい事。
そう遠くない内に俺の役目は終わるからだ。
石鹸になった体の殆どが二人の裸体に削られ、小さくなっているのを感じて、いい加減気付いた。
――俺は助からないのだと。
この世から、本当の意味で消えてなくなるのだと。
……………………
………………
………
◇
それから数日の時が流れ、久志が想像していた二人との別れの日が訪れる。
「久しぶりだね、ママと一緒にお風呂に入るの」
浴室の中、加恋は母親の背中に石鹸を這わしながら喋りかける。
「そうね~小学生の高学年までだったかしら? 誘っても一緒に入ってくれなくなって寂しかったわ」
記憶を遡り、幼き日の娘を懐かしむように受け答える美奈子。
「えへへ……ごめんね? ママと一緒に入ってるって友達に話したら、笑われて恥ずかしくなって」
「うふふ、それで頑なに嫌がってたのね」
「う、うん……。 よしッ! ママ、背中を洗い終わったよ」
「はぁ~気持ち良かったわ。 ありがとう加恋ちゃん」
「いいよ、加恋の背中も洗ってくれたんだからお返し♪ それよりもママ、石鹸がこんなに小さくなっちゃった、ほら」
美奈子の肩越しから手に乗せた石鹸を見せる。
言葉の通り、確かに石鹸は消えてしまいそうなほど小さく、小さくなっていた。
「あら、もうこんなに……」
「どうする? このまま無くなっちゃうまでママの背中に擦ってあげようか?」
「あ、ちょっと待ってッ! ……ママにその石鹸を渡してくれる?」
「え? う、うん……」
加恋は慌てた声に少し驚きながらも、「はい、どうぞ」と言って美奈子の手の上に乗せる。
手に乗せられた石鹸は、今や小指の第一関節ぐらいの大きさでしかない。
一本の指を曲げただけで持ち上がるほどであるため、美奈子や加恋の二人には重量をまったく感じられなくなっていた。
「そんな小っちゃな石鹸をどうするの? ママ」
「うふふ、最後はここに入れてあげようと思って」
美奈子はおもむろに股を開脚し、粘ついた淫らな音を立てながら、反対の手で陰部をパックリと広げる。
「ええっ!? そんな所に入れると泡まみれになるよ?」
「いいの……いいのよ。 結局は、泡も何もかもを全部溶かして無くなっちゃうのだから。 それに、これは久志くんで作った石鹸。 だから、私の中に入れてあげたいの」
「そ、そうだった。 ずっと石鹸として使ってたから、いつの間にかおじさんだって事を忘れてた……」
「うふふ、そうよ、これは久志くんなのよ。 ずっと今まで私達のお肌を綺麗にしてくれていたのだから、最後にお礼を言いましょうか、加恋ちゃん」
「そうだね。 おじさん、加恋の身体の役に立ってくれてありがとうございました。 気持ち良かったよ❤」
「ええ、すごく気持ち良かったわ。 これまで本当にありがとう、久志くん。 ……じゃあ、私のここで食べてあげるわね。 さようなら……」
右手の人差し指と中指の間に置いた石鹸を、開脚した股の間に移動させる。
それから美奈子は、躊躇なく膣口の中に差し込んでしまった。
「んぅ❤」
少しの卑猥な声を上げ、プチュン❤ と差し入れた指を引き抜く。
その指の上には、さきほどまであった石鹸が無くなっていた。
かけらすら何もない……。
ただ、指を入れて纏わりついた愛液だけが、糸を引いて残っているだけ。
「はぁ~❤」
「あ~あ、おじさんがママのオマンコに食べられちゃった♪」
「うふふ、ごちそうさまでした、久志くん❤」
泡が付いた身体をシャワーで流し、一緒に湯舟の中に浸かる二人……いや、三人。
その一人である久志は、美奈子の膣内の中でまさに消えようとしていた。
『湯の熱で』 『体内の熱で』 『愛液の熱で』。
――泡沫。
久志が経験した思い出は、泡となり消えゆく。
恋をしていた強い気持ちですら、弾け、消えゆく。
美奈子の膣に呑み込まれ、何も残さず消えゆ……。
「え? ママってば写真にキスなんかして何をしているの?」
「ええ、何だか私の身体の中に、久志くんの一部が吸収されて漂っていると思うと愛おしくなって……」
「ふ~ん、じゃあ加恋もしてあげようかな。 加恋の身体の中でもおじさんが漂っていると思うし」
写真に写る久志に落とされた二人のキス跡は、時間をおいて消えていく。
緩やかに、かつ後を残さず。
もしかするとそれは、二人の記憶にある久志の思い出も一緒なのかもしれない。
長い年月をかけて、緩やかに。
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読んでくださりありがとうございます。
これにて尾上 久志のお話は終わりとなりました。
食用小人とは違う処刑方。
毎日と自分の体が削られていくと思うと、結構怖いものがありますね('ω')
食べ、使う女性達からすれば、美容のためなので心底どうでもいい事ではありますが……。