一方で、そんな晴樹の傍で快楽を高め合う人間の二人。
「ち……ちさめ! 千雨ッ!」
「んぁ❤ あなた……あなたぁ❤」
いつのまにかキスをする事はやめて、お互いを呼び合いながら性器同士を激しく打ち付け合っている。
「あっ……あっ……あなたぁ❤」
「んあッ……くぅッ……」
部屋中にパチュパチュと音が響いている。
それほど激しく、絶頂という快楽を求めて、千雨は本気で腰を打ち下ろしているため。
……そうした行為のおかげもあってか、
「んあぁ❤ だ、だめぇ! ウチ……んぅ❤ もうッ! んッぁぁぁ!」
千雨はこれまでにない大きな嬌声を上げ……とうとう絶頂を迎えたようだ。
晴樹を想いおかずにしたのもあり、これまでに感じた事のない強い性的興奮に負けて。
「ァァ……❤ ハァァァァ❤」
パタリと夫の胸板に倒れ込み、とても気持ち良さそうに大きなお尻をブルリと震わせる。
「んはぁ……❤ ハァ……ハァ……」
「千雨? だ、大丈夫か?」
荒い呼吸で身体を震わせる千雨の姿に、男は心配になって声をかける。
「んっ……んぅ❤ へ、平気。 大丈夫やであなた」
「そ、そうか、良かった……。 あの、それでなんだが……私はまだイッてなくて。 ……その、出来れば続きを……」
未だ千雨の膣内の中にある男根は、固く勃起したまま。
なので千雨を気遣いつつも、自分もと催促をする。
「……そ、そうやね。 ウチだけが先にイッたみたいやさかい……」
千雨はこのまま続けてもいいと答えるつもりだった。
だけど、脳裏にふと邪な考えが浮かぶ。
(晴ちゃんを想ってするセックスがこんなに気持ちがええなんて……。 ――ッあ! そうだっ! 晴ちゃんにもっと近くでこの人とする所を見てもらったら、 “もっともっとすごい快楽” を得られるんじゃ)――と。
「よし、じゃあ始めるぞ。 今度は私が動くから千雨は楽にしててくれ」
何処かボーッとした千雨に痺れをきらし、返事を待たず男は続きを始めようとしていた。
いや、最初から続きをするつもりだった。 例え嫌だと言われても。
男の股間はまだ昂ったままなのだ。 そんな状態のまま、終わりになんてさせる訳がない。
……だが、
「――えッ!? 何で?」
千雨はそのまま腰を持ち上げて男根を引き抜いてしまった。
男は突然の行動に、素っ頓狂な声を出す。
「ごめんなあなた。 続きをしてもええけど、まずはウチのお願いを聞いてくれへん?」
「は? お願い?」
訳も分からず呆ける男を置いて、千雨は馬乗りだった体を持ち上げ布団の上に座った。
「うわぁぁッ!」
そして、男と同じように布団の上で呆けている小さな晴樹を胸元まで掴みあげ、人刺し指で愛おしそうに頭をさする。
「それって、千雨が大事にしている “人形” だよな? いつのまにこっちに持ってきてたんだ?」
(それに、何か今、この人形が叫んでいたような気が)
「うん、ウチが大事にしている晴ちゃんと言うお人形さんやの。 でな? お願いなんやけど、この子をウチの中にいれて続きをしいひん?」
「ああ、私は別に……って、えっ!? 中に入れて?」
「「――はぁぁっ!?」」
男が驚くのと同時に、晴樹も声を上げて驚いていた。
まったく意味が分からない……理解できないお願いだったからだ。
「なあ、ええやろ? あなた。 変なお願いしてるって分かっているけど、でも、どうしてもこの子を中にいれてしてみたいの」
「してみたいのって、お前なぁ……」
なおも頼み込む千雨。
可愛らしく小首をかしげているが、その表情はどこか真剣。
それもあってか、ついつい了承してしまったのだった。
「ま、まあ……千雨がしたいのだったら別にいいが」
「ほんまにっ? ああ、ありがとうあなた♪」
「でも壊れてもしらないぞ? 結構高価な人形なんだろそれ」
「大丈夫。 頑丈な人形やさかい」
そう言って、千雨は片手に持つ晴樹を口元にまで持ち上げて小声で喋りかける。
夫には聞こえないように、極めて小さな小声で。
(そういう事やし晴ちゃん? ウチの事を守ってや? これからあの人の物が、ウチの大事な場所を苛めようと中に入ってくるさかい)
「そ、そんなッ……どうして! ――えっ!? ちょッ! ――むぐぅ!!」
喋らせまいと指で口を塞がれてしまった晴樹。
それによってバタバタ暴れる晴樹を、千雨は強く手を握って動きを封じてしまう。
「じゃあ……いくよ? 晴ちゃん❤」
そして、布団の上に仰向けに寝転がって、脚をM字に開脚する。
千雨はそんな開脚した中心部の穴に向けて、晴樹を持った手をゆっくりと移動させていくのであった。
「むぐッ! むがッ!」
(いやだ……嫌だッ! もう僕の事は放って置いていいから!)
“僕” の足に、生暖かな感触が伝わる。
見ると、千雨の陰部は僕のすぐ目の前にあり、まさに今、僕を足から呑み込もうとしている光景だった。
「むぐぅぅッ! むぅぅぅぅぅッ!!」
暴れて逃れようとしても身体はピクリとも動かせない。 声すらも出せない。
僕の自由を、千雨の片手だけで掌握されてしまっているから。
「んぅ~ふふふ❤」
そんな千雨はあえてなのか、ゆっくり……ゆっくりと僕を挿入していく。
先ほどまで僕よりも大きなあいつの性器を挿入していたためか、とても心地良さそうな声と共に、すんなりと僕の体が呑み込まれてしまっていく。
(ぅぅああ……ああぁぁ……)
まるで花びらのような艶やかなマンコのヒダは裂け開き――満開だ。
なのでオシッコの小さな穴までもが明確に見え、僕を咥えて嬉しそうにヒクつき蠢いている。
既にもう体半分、お腹辺りまで僕の身体は呑み込まれてしまった。
そうした事により、やっと強く握られる手から解放されて上半身だけだが自由になる。
また、声も出す事が可能になり、再度千雨に助けを求めようとしたのだが……
「あがッ! うぐぅッ! やめ……やべでぇぇ」
今度は僕の頭を、二本の指先でグイグイと押し込んでいく。
僕の体全部を食べようと、首の骨が折れてしまいそうな力で……。
「あ、んぅ~❤ 晴ちゃぁん❤」
かような千雨の声が聞こえた後、一瞬だけど僕の視界は暗転した。
気付くと周りはぶにょぶにょとした肉の壁だらけ。
暗く窮屈な場所だけど、目が暗闇に慣れるにつれてその様相が徐々に現わになる。
僕の彼女だった千雨の……膣内の中のありさまが……。
「ぅぁぁ……入れられた……。 本当に千雨のマンコの中に入れられたんだ……」
先ほど千雨達が “していた” のもあってか、ベトベトと身体中に纏わりつく愛液。
肉壁のどこもかしこも、そんな愛液で濡れている。
また、臭いがとてつもない。
呼吸をしたくなくなるほど、この中は酷い淫臭に包まれている。
「ああぁ……。 出して、ここから出してくれ千雨ぇぇぇッ!」
「あぅんっ❤」
耐えきれず大声で叫ぶと、何故か膣内が蠕動(ぜんどう)した。
ありとあらゆる肉壁が、膣のうねりで僕の体を揺らしてくる。
――そんな動きのせいか、僕の体は更に奥へ奥へと運ばれていく。
「ああ……あ”あ”あ”ぁぁッ!」
「ぁん❤ やだ、中で晴ちゃんが動いて……うふふ❤」
藻掻けば藻掻くほど逆効果だった。
うねりは止むこともなく激しくなる一方。
でも、僕はこうして暴れ続けるしかない。
――苦しい、出してくれと、動いて千雨に訴え続けるしか……。
そしてとうとう最奥の壁にまで運ばれてしまった。
丸い円形の物体が威風堂々と鎮座している――千雨の秘する大切な場所にまで……。
「うそ……だろ? こ、これが千雨の……だなんて」
これが何かは知っているけど、始めて実際に見る人間の “子宮” に息を呑む。
例え好きな人の一部であっても、これほどまでに人間の体内の中にあるものは悍ましいのかと。
だって僕の目の前で、金魚の口みたいに中心の穴がパクパクと動いているのだ。
まったくと言って意志のない何かが、異物である僕を食べようとしているみたいに。
《この時僕は、始めて膣内に入れられ――そして見たものだから、得体の知れない恐怖に駆られてしまい、正直に言って怖かったのだ》
千雨の下腹部の……ただのマンコの中が……。
「おまたせ、あなた。 ウチの中で気持ち良くなって❤」
「あ、ああ……。 じゃあ、本当に入れるからな?」
「ええ♪」
ぷちゅんっ❤
「――あっ❤」
「うわぁぁぁッ!」
目まぐるしく状況が動く。
膣内の入口の方から、何か……こちらへ迫りくる地鳴りのような音が聞こえだした。
「な、何ッ? 何なんだよ! この音はッ!」
激しさを増す音。
すぐにこの音の正体なる物が、僕の目の前に顔を覗かせる。
「なッ! これって! これってぇぇぇッ!」
これが何なのかはすぐに理解した。
なんせ男になら誰にでもある、自分も持っている物だから。
そう、言わずもがな。 千雨の膣肉を目一杯広げて現れたのは、まさしく男の性器……その物だった。
「ひぃぃぃッ! う、嘘だろぉぉッ!」
怖いというのもある。 しかしそれ以上に性器に触れるのが嫌で、僕は尻もちを付きながら後ずさっていく。
膣壁を出来る限りの力で押し広げながら、ズリズリと。
……だけど、
「うわぁぁ……そうだった。 これ以上は逃げられないんだった……」
僕が今いる場所が、最奥だって事を忘れていた。
背中に当たる、千雨の子宮の感触で思い出した……。
「ぁぁ、どうしよう。 どうすれば……」
前方には男の性器。 そして僕の後方には千雨の子宮に挟まれ、逃げ道はなく打つ手はない。
どうしようもなく諦めかけていたその時――何故だか、男の性器が外へと引っ込んでいく。
ズズッ……ズズズッと……。
「ぇ……へ? た、助かった? ――そ、そうだ! こうしちゃいられない。 今の内に僕も外へ脱出しないと!」
理由は分からないけどこれはチャンスだと思い、僕も男の性器同様に外へと向かおうする。
だけど、僕の背中に子宮の口がチュウチュウと吸い付いてしまっていて、中々離してくれない。
「――へッ!? 嘘だろ! くっ……このぉ……駄目だ、離れないッ! そんなッ」
そうしている間にも、また男の性器が侵入してきた。
「ひぃぃぃぃッ!」
今度は僕の目と鼻の先にまで、鬼頭の先端が迫ってきてしまっている。
そんな男の性器は鈴口からの液体を残し、また外へと戻っていく。
「ぅぁぁ……ぁぁ……」
ようやく分かった。
千雨達は、僕を入れたままセックスをしているって事が……。
ほら、また入ってきた。
これは、ピストン運動をしているんだ。
そのためにさっきから出たり入ったりを繰り返しているんだ。 ……この、男の性器は。
「うべぇぇッ!」
ああ、とうとう僕の体にまで届いてしまった……。
届いた男の性器は、鈴口からの我慢汁を僕の体に引っ付け、すぐに糸を引きながら離れていく。
「ああぅ……いやだぁ……」
気持ち悪い。
千雨のならまだ許容できる。 だけど、男の性器から出る汁を僕の体に付けられたのだと思うと、激しい嫌悪感に苛まれる。
――されど、
問答無用に男の性器は穴の中に侵入し、僕を千雨の子宮ごと押し付ける。
そんな子宮は打ち震え、吸い付く力が尚も強まってきた。
「んあ❤ あなたぁ、それ、そのグリグリするの、晴ちゃ……人形がウチの子宮に当たって気持ち良い❤」
「はぁはぁ……ああ、私もだ。 始めは人形を中に入れてするのはどうかと思ったが、案外気持ち良いものだな、こういうセックスも。 これはすぐにイッてしまいそうだ」
「んくっ……❤ ウチも……すぐ達してしまいそうや」
代わって、晴樹に酷い仕打ちを与えている人間の夫婦二人は、正常位でセックスをしていた。
二人は晴樹の当たる感触が思いのほか良かったらしく、セックスの材料にして燃え上っているようだ。
「なら、このままスパートをかけていくな? 千雨も我慢が出来ないみたいだし」
「ええ……はんっ❤ ええよ……突いて? もっともっと早く……奥にまで」
(ああ、晴ちゃん。 ウチ達の会話が聞こえたやろか? この人、ウチを自分のものにしようと本気みたい。 晴ちゃんはどうなん? ウチの事が本気で好きなら、もちろん大事な個所を守ってくれるよね?)
千雨は……千雨だけは直接的な快楽の他に、二人の男に求められる事を想って性的快感を得ていた。
まるで自分が、二人の男に愛を求められるお姫様になったような気がして。
だからか、千雨は二人の男に身を任せる。
どちらの方が、より強く自分を愛しているのか知りたくて。
今日は危険日。
中で出されたりなんてしたら、授かる確率は高い。
何となくだが、自分でも出来るとそう思っている。
だけど今、自分の膣内の中には晴樹がいる。
自分の事を愛してくれていれば、必ず出来ないように守ってくれるとそう信じている。
~強く自分を想ってくれる愛が勝つ~
かような考えで千雨はセックスを楽しんでいるのだった。
そしてそんな千雨の膣内にいる晴樹はというと、一人、男の性器で子宮に叩きつけられながら、千雨の言葉を思い出していた。
(ああ……確かに千雨は言っていたな。 大事な場所を苛めようとする物から守ってと……。 あの時は何を言っているのかとさっぱりだったが、でも、これだけは良く分かったよ)
――この男の性器から、守れと言っていた事が。
「――がはぁぁッ!」
(で、でも無理だ……。 こんなのどうすればいいんだ。 僕の力じゃ何も出来ないよ)
執拗に僕の体を打ち突ける男の性器。
ピストンの速度がさらに増し、膣内の中を暴虐の如く暴れ回っている。
「あんっ❤ やんっ❤ んぅ~❤」
「ハァ……ハァ……くっ……ふぅ~」
「うぐぅッ! ぐはぁッ!」
ただ現状、僕がしている事と言えば、そんな男の性器の暴力を一身に受け続けているという事。
僕がクッションとなり、子宮を傷つけられないように……。
(ああ、そうか……。 もしかしたら千雨が言った守ってという意味は、こういう事だったのかな?)
何となくそう思ったのだけど、すぐにその考えを否定する事となる。
それは、男の性器と千雨の膣内がプルプルと躍動したのと、外からの千雨達の言葉を聞いて。
「う……くぁッ! だ、駄目だ千雨。 もうイクぞ……出すぞッ!!」
「え、ええよあなた。 ウチも、もう……んぅぅ❤ イク……イッちゃうぅ❤」
僕の真ん前でピタリと止まった男の性器。
その鈴口は、ヒクヒクと口を開けて広がっていく。
また “それを迎えよう” としてか、僕の背中に吸い付く千雨の子宮の口も、同じようにヒクヒクと蠢いている。
なので分かった。 千雨が、本当は何から守れと言っていたのか……。
ああ、間違いないと思う。 千雨が言うそれは、きっと――
――男の性器から飛び出す、精液の事だったんだ。
「うわぁぁッゴブブッ……ゴボ…………」
鈴口から飛び出す精液で、僕の視界は白く染まる。
何度も何度も勢いのある精液を全身に浴びせられ、同時に僕の意識も真っ白な世界へと落ちていく。
多分、心も体力も……何もかもが限界だったのかもしれない。
まさかの恋人だった人に、こんな風に扱われてしまったから……。
唯一この時頭に残っていたのは、二人の人間の満足したような息遣いだけか。
ハァ❤ ハァ❤ と、とても心地良さそうな二人の人間の声だけだったんだ。