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広域はんい
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①縮小奴隷日記 12話 中編~Party Time~


 ~ 時は少し遡る ~


「――だから私共が扱う商品は、元々人間だった男性達を縮めた物なのよ」

「ええぇぇぇッ‼」


 1251ビル八階にある受付。 『渚 涼子』の言葉を聞いて、『並木 りん』『浅見 桜』の大声がフロア内に響き渡った。


「ちょ、ちょっと待って! 今の話ってガチなん? さ、流石に冗談っしょ?」


 りんの隣に立っている桜が、信じられないといった表情で三人の同級生達に視線を向ける。


「い、いやぁ~アハハ……それが本当、何だよね……。 ね? 茉由、しおりん」

「はい、私も始めて知った時は驚いたのですけど、お店の方が説明した通り真実の話ですよ」

「うん、だから渚さんに手渡した人形は岩田君本人なの♪」


 ポリポリと頬を掻いで困った表情をして答えた『柏木 明日香』

 同じく『白鳥 詩織』も明日香と似た表情をして二人に答えたのだが、『天上院 茉由』だけはニコニコと笑みを浮かべて返事を返す。


「岩田君って……う、うそ……」

「マジ……?」


 りんと桜、二人は涼子が持つ正司を今一度マジマジと見ようと顔を近づける。


「……なせ、離してくれぇぇ!」


 右手に握られ、涼子の胸元まで軽々と持ち上げられた正司は逃れようとしてか、必死になって手の中で暴れて藻掻いていた。

 確かによくよく改めて見ると表情は細かく変化をしていて感情があるように思える。


 言われた言葉。 ――これは人間。


 確かにそう言われて人形としてではなく人間として見ると、人がただ縮んで小さくなったとしか見えない。

 なのでこの話は事実なんだと、どうしようもなくそう思えてしまった。


 ――これが、クラスメイトの “岩田正司本人” であると。


 されど理解はしたが、りんはまだ信じたくなかった。

 何故なら昨日の夜、このクラスメイトの正司を “使って” 色々としてしまったからだ。

 男子には絶対に見られたくはない、本能のままにした自分の痴態を。

 だからりんは恐る恐ると正司に話しかけるのであった。


 どうか嘘であってくれと願いを込めて。


「ほ、本当に岩田君……なの?」

「そうだッ! だから俺は言っていただろ。 人間だって、岩田正司だってずっと! なあ、助けてくれ……俺を元に戻してくれよ、頼む!」

「……はぅ」

「ちょ、リン! 大丈夫⁉」


 力が抜け、フラッと後ろに倒れようとするリンを桜は慌てて抱きかかえる。


「ごめんね桜ちゃん、ありがとう。 でも……あはは、これ本物の岩田君だってさ。 りん、人形だってずっと思ってたから昨日岩田君でしちゃったよぉ……あは……あはは……」

「しちゃったって……? ――あッ! あぁ~そういう事か……しちゃったんだ」


 真っ赤な顔をしてりんは恥ずかしそうにコクリと頷く。


「そ、それは何ていうか……ご愁傷様?」

「もうッ! 桜ちゃん他人事だと思ってる! 慰めてよ! ――ん? あれ、ちょっと待って? なら明日香ちゃんが以前学校に持ってきていた葉山君のお人形ももしかして……」


 ギギギと壊れたロボットみたいに首を動かして明日香を見る。

 まさか、違うよね? と言葉にせずに言っているみたいで、りんのその瞳は大きく揺れ動いていた。


「……あ、やっぱり気付いた? ごめん、リンリン。 あれも実は真一本人」

「――あぶぅ」

「り、りんッ‼」


 りんは明日香の言葉にショック受けて、桜に体を預けながらがっくりと倒れ込んでしまった。

 余りの事柄に脳がパンクをしてしまって気絶をしてしまったのかもしれない。

 そんなりんを、桜は必死に支えていたのだが……。


「りんッ! ちょ……お、重ッ!」

「――重くないよッ‼」


 どうやら気絶はしていなかったみたいだ。


「ふふ、仲の良い子達ね」


 二人の姿を見て頬を緩ませる涼子。

 だがそれは一瞬の事で、すぐに険しい目つきへと変化し、明日香達三人に視線を向けた。


「柏木様、お薬をお渡しする際、決して誰にも知られる事が無いようくれぐれもお願いしますと申したはずですが?」

「はい……聞きました。 ごめんなさい」

「こういうのは困るのよ。 今、世間に知られてしまうと大事になってしまうのですから。 それに、急にこの娘達二人を当店の会員にしたいと仰られても、色々と準備をしないといけないのよ? ――こちらとしては」


 こんこんとお説教が続く。 三人は黙って俯きながら話を聞いている。 涼子の勢いに呑まれてしまってりんや桜、二人までも。


「ねえ涼子、もうお説教はその辺にしたら? 十分反省しているようだし」


 そんな時、見るに堪えなくなったのか、受付カウンターに座ってずっと話を聞いていた『月城 梨沙』が口を挟んできたのであった。


「元々は明日香ちゃん達に若い小人の補充をお願いしたのはこちらなのよ? 失敗をこの娘達だけに押し付けるのはどうかと思うわよ、ね?」


 優しい口調で喋りかける梨沙の言葉のおかげで、頭に血が上っていた涼子は冷静になる。


「…………そうね。 確かに梨沙の言う通りだわ。 ごめんなさい、言い過ぎたわ」

「ふふ、私からもごめんね。 涼子ったら熱くなるといっつも口煩くなるから」

「口煩いってあなたねぇ……」

「こほんッ! それよりも、ねえ涼子、この娘達は逃げた小人をわざわざ見つけて親切に届けてくれたのだし、お礼はしないと駄目だと思うの。 ――例えば、うーんと、そうね! 今日のパーティーにご招待をするとかね。 実際に小人を使って楽しんでもらえてたようだし、いいんじゃない? ね!」

「はぅ……」


 そう言ってりんに向けてウィンクをする梨沙。

 楽しんでもらえたという言葉が何を意味しているのか気付いたりんは、恥ずかしさで赤面してしまった。


「ふぅ……そうね。 もうこの娘達に小人の存在を知られたものね。 仕方がないわ」

「さすが涼子。 え、と……名前はりんちゃんと桜ちゃんだったわね。 どう? パーティーに参加しない?」

「へっ⁉ え?」「はい? パーティーって……」


 突然のパーティーの誘いに戸惑う二人。

 そんな二人に明日香は嬉しそうに声をかける。


「桜、りんりん。 私と茉由としおりんもパーティーに出るからおいでよ!」

「――いや、明日香? 突然そんな事を言われても困るって。 家には何も伝えてないんだし」

「う、うん……。 後、お金もそんなに持ってきてないから」


 りんは鞄から取り出した財布の中身を見て、悲しそうに呟く。


「ふふ、お金の事は気にしなくても結構よ。 言ったでしょう? お礼だって。 そうでしょう? 涼子」

「ええ、飲食や宿泊など全て私共がサービスをさせてもらうわ」

「――ええっ! 宿泊まで⁉ い、いやいや……さすがに岩っちを拾っただけでそんなサービスを受けるなんて悪いって」


 両手を前に出してブンブンと振る桜。

 あまりの好待遇ぶりに表情が引きつっている。


「浅見さん、並木さん、せっかくご招待してもらっているのだから来ないと勿体ないと思うよ」

「いやぁ……でも天上院さん、そうは言ってもさぁ」

「うーん、駄目かな? パーティーには岩田君みたいな小さな小人が沢山あるから、きっと楽しんでもらえると思うけど……」

「――小人が沢山⁉ ほ、本当? 天上院さん」

「えっ? ……う、うん。 本当だよ」

「わぁ♪ 行くっ! りんは行くよ桜ちゃん!」

「へ? いやいやマジで言ってるん?」

「うん! だって童話みたいな世界を体験出来るんだよ? うふふ♪ お友達になれるかな」


 瞳をきらきら輝かせて、りんはどこか夢心地である。

 その姿に、ああ昔からこの子はメルヘンなお伽噺が好きだったなと思い出す。


「ハァ……分かった、りんが行くって言うなら私も行く。 だけど、どうしようか、さすがにパーティーに着ていく服なんて持ってないんだけど」

「あッ! りんも持ってない……」

「なら私の持っているのをあげるから、それを着て行けばいいんじゃない? でもリンリンに合うサイズの服は家にあったかなぁ」

「それなら並木さんは私の屋敷に来たらいいよ。 ニナと背丈は変わらないし、似合う服があると思う」

「お……おお……さっすがお嬢様達! 神か」「天上院さん、明日香ちゃん、ありがとう!」

「あはは、それぐらい別に良いって。 で、しおりんは大丈夫なん? 持ってないなら桜と一緒に家に来て服を選ぶ?」

「私は大丈夫ですよ。 動画撮影のために服は沢山持っていますから」

「そっか、なら着替えて準備できたら何処かで集まって、一緒にエロステに行こうよ」

「はい、そうしましょうか」


 仲睦まじく、和気あいあいな女子高校生達。

 涼子や梨沙は自分達にもあった若い頃を思い出し、懐かしい気持ちになって眺めていたのだが、そんな時――茉由が輪の中から一人抜け出して、涼子達の元へやって来た。


「ごめんなさい。 お仕事中なのに煩くしてしまって。 それとありがとうございます、あの二人の事」

「ええ、構わないわ。 ただし、別日に講習を受けて誓約書はしっかり書いてもらうわよ。 こればかりは特別扱いはできないから」

「はい、分かっています」

「あ、それと今日のパーティーに、以前からお約束をしていた預かっている『ペロ』ちゃんも扱わせてもらうつもりにしているけど、本当にいい? お客様方から特に人気だから、こちらとしては大変助かるのだけども」


 ギリッ! と音がした後に、苦虫を嚙み潰したような表情をする茉由。

 だけどもそれは一瞬の事で、すぐに笑顔を涼子に向ける。


「はい、優君が私の為に働くのですから我慢をします。 その代わりお給料の方は奮発してくださいね」

「ええ、もちろん。 期待していて頂戴」


 お互いに笑みを浮かべ合う。 しかし、涼子と茉由の笑みはどこか黒い。


「おーい! 茉由~! そろそろ行くよー!」

「あ、うん! 分かった明日香。 それでは一度帰宅して、着替えてからまた来ます」

「ええ、気を付けて帰るのよ」

「茉由ちゃん、十九時にパーティーが始まるから遅れないようにね」

「はい、分かりました。 んっと……今から一時間後……。 大変、もうそんなに時間がない」


 ペコリと一礼してから茉由は輪の中に戻り、皆と一緒にロビーから出て行った。


「……ぁぁ、待って、何でだ! 待ってくれよ……。 俺を置いて行かないでくれよ……」


 正司は涼子の手の平の中で、唖然となって見つめている。 同級生達が退室した――閉じたドアを。 信じられない気持ちになって。


 自分をこんな目に遭わせた茉由や明日香、そして詩織は仕方がないにしても、桜とりんは自分の事を人間だとやっと気付いてもらえたというのに、助けようとはしてくれなかったから。


 ましてや話に夢中になって、自分という存在を忘れ去られもしていたから。


「アハハ……。 結局は、心配して声をかけてさえしてくれなかった。 同級生でクラスメイトじゃないか……俺達は」


 酷く虚しい気持ちになる正司。

 クラスメイトの女子に、忘れられてしまうほどちっぽけな存在に成り果てたのだと思い知って。


「さて、梨沙。 準備が出来ているか私はホールの確認をしてくるから、この小人をとりあえず “あの中” に入れておいて頂戴」

「ええ、分かったわ」


《うわぁぁぁぁッ!》


 物のように手から手へと手渡され、梨沙に握りしめられたまま歩かれる。


 腕を振って歩く。

 人がする無意識たるたったそれだけの動作なのに、正司の小さな体には大きな負荷がかかる。

 強烈なGで、吐きそうになってしまいそうなほどの。


 して、 梨沙が辿り着いた先――とある個室にまで持って来られ、


《そ、そんなッ! ゴボォッ!》


 シャアァァァァァァッ!

「はぁぁ~❤」


 正司は尿意を催した梨沙のオシッコと共に、速人や健太がいる “玩具の街” にへと流されてきたのだった。


 ………………

 …………

 ……


 ――そして現在。

 ここは、『月山 桂馬』が食され消えた広いホール内。


 準備を終えてエロステに戻ってきた茉由達が、玩具の街を取り囲んでいる。

 その中に一人、新たに『華冬 ニナ』も加わって。


「わぁ♪ 桜ちゃん、玩具の街の外に小人さんが集まってるよ。 かぁわいいね❤」

「ほんとだ……。 ってか可愛いって――え? これが?」


 遥か上空から見下ろす綺麗に着飾った並木達を、正司は仰いでいた。

 何もかも諦めた、そんな表情をして……。





「さて、皆々様方。 ここに置いてあるのは何も調教をしておらぬ真新しい小人達じゃ。 故に自分の立場というものを理解しておらぬし、新鮮な反応を楽しめるようにしておる。 まだ自分らが “人間” だと思うておるからな」

「まぁ♪」「わぁ❤」


 ずらりと整列した渚達の中心に立つ『白銀 いちび』が、仰々しく両手を広げて語り出す。

 ドレスを身に纏った招待客である淑女らは喜悦の声を上げ、憐れみ浮かべた目をして街の中にいる男達を覗き込む。

 うっすらと口元には笑みを浮かべ、物を品定めするかのように。


「じゃが先に語った通り、この物らは調教をしておらぬ。 使ったとしても快感を得られぬであろう。 ――しかし、皆々様自身で使い、好きに調教するのも一興だと思わぬか? ――社会の常識に囚われず好きに生きてきた人間を。 ――人間であった頃は腕力で敵わなかった大の男を、力でねじ伏せて……な。 きっと、良い反応をしてくれるじゃろうて」


 話を聞いていた淑女らはクスクスと笑いだす。

 ――そして、


「す、素敵……」

 パチッ…………パチッ……。


 一人が拍手をしだしたのを皮切りに。


 パチパチパチパチッ!

「素晴らしいわ♪」「楽しみ♪」


 盛大な拍手が巻き起こった。


「うわぁぁぁッ!」

「な、何だよッ!」


 そんな淑女たちに四方八方囲まれた街の中にいる健太や速人は、あまりの拍手喝采の煩さに両耳を塞ぐ。

 ――健太達だけではない。 周りにいる大人も、正司もだ。


 なにせ、体格が違いすぎる巨人達の拍手なのだ。


 バァンッ! バァンッ! バァァンッッ!

 と一叩き、一叩きで強烈な風圧を生みだし、街全体がビリビリと震動するほどの。

 ただの拍手だというのにそれだけで。


 小さな男達は誰もが連想する。

 もし、万が一自分が手の平に乗せられたまま、拍手をされたらどうなるのかと。


 ――きっと潰される。

 間違いなく、確実に。



 パチパチ……パチ…………パチ。

 しばらくして、そんな拍手は徐々におさまっていく。


「やっと終わった……」

「う、うん」


 完全に鳴り止んだ拍手。 それを知って両手で塞いだ耳を放す。


「う……くぅ……」


 健太や他の者の耳には、淑女らの大拍手のせいでキーンとした耳鳴りが鳴っている。

 それほどの大音量であったのだろう。

 虫みたく小さな健太達にとって、人間の単なる拍手が。



「ねえ、桜ちゃん。 小人さん達が頭を振って何かしてるよ? 何をしてるんだろ」


 耳の奥から鳴る耳鳴りを治めようとブンブンと頭を振り払う男達の元に、突然と巨大な手の平が迫って来た。


《うわぁぁぁッ!》


 その手の平は驚き悲鳴を出す声を無視して迫り落ち、一人の男を軽々と指に摘まんで持ち上げていってしまう。


《ヒィィィィッ‼ たすけてぇぇ!》


 大の大人の男である『古上』が、並木りんの手によって。


「うふふ、ほんとに小っちゃぁい❤ それにプニプニしてて面白い」

「マジ? んじゃあたしも」


《よせッ! やめろぉ! ギャァァァァ!》


 同様に浅見桜の指に摘ままれてしまった、口の悪い暴力的だった男。

 健太や速人、この場にいる者達が腕力で敵いそうにない口の悪い筋骨隆々な男を、まるで消しゴムを掴むかの如く二本の指だけで簡単に持ち上げていく。


 ぶにっ……ぶにゅ……

 そんな男を器用に動かし、指先で押したりを繰り返す桜。


「やばッ! ガチでプニプニしてるじゃん。 ってか何かこいつ、かなりネチャネチャしてるんだけど……」


 指の皮膚にガムみたく纏わりつく男の体。 桜はものすごく不快感を示した顔をしている。

 そんなネチャネチャした男の体が気になったのか、匂いを嗅ごうと鼻先まで男を近づけていくのだが――。


「ちょッ! こいつ激臭いッ!」


 と言って、ポイッと放り投げるのであった……。


 グシャッ‼


《ヒィィッ!》


 空から目の前に降ってきた男に驚いて速人は悲鳴を上げる。

 人体が潰れる音や、手足が折れ曲がった無残な姿を間近くで見て聞いて。


「う、うぷぅッ!」


 ピクピクと痙攣している潰れた体。

 一部始終見ていた健太は、男の無残な在り様に気持ち悪くなってしまい、今にも嘔吐しそうだ。


「はいどうぞ、このハンカチを使って手を拭って。 どうやらこれらに与えていた私達の排尿が体中に付着したままみたいだから。 触らないでと注意するのが遅れてしまってごめんね」

「えッ⁉ ――あッ!」


 梨沙の “排尿” という言葉に、りんは思わず古上を摘まんでいた指を離した。

 よって、古上は先ほどの筋骨隆々な男と同じに落下し、地面に叩きつけられる。


 グシャッ‼

 と、果実が潰れる音を街中に響かせて。


「ご、ごめん! ああ、小人さんが潰れちゃってる……。 あぁ……痛かったよね? 本当にごめんね」

「大丈夫よ。 これらは潰れても元の姿に戻るよう出来ているから。 はい、あなたもこのハンカチで手を拭って」

「……元に戻る? ――あ! ハンカチありがとうございます」


 りんは丁寧に手を拭いながらチラリと横目で小人を見る。


《ぐ……う……く》


 するとどうだろう。 桜が先に落として潰れてしまっていた小人が、傷一つない元の姿に戻っていっている。


「すごっ! マジで戻ってるじゃん」

「ほ、ほんとだ。 いったいどうなってるの? これ……」

「そう言えばおぬし達は、涼子の招待を受けて招かれたばかりの客人であったの。 理由は追々知るじゃろう。 まあ、些細な事は気にせず愉しむが良かろうて」

「あ、うん……」


 りん達に向けて偉そうに話す子供。

 どうしてこんな子供がこの場を仕切っているんだろう? と不思議に思う二人。

 そんな時、こっそりと明日香が耳打ちをしてきた。


(こう見えてこの子、私達よりも年上だから。 それと、ここのエロステのオーナーさん)

(はぁ? 冗談っしょ?)

(ほんとほんと!)

(こんなに子供の姿をしているのに……)

(本人に子供みたいだって失礼な事を言ったら駄目だかんね。 気を付けて)

(う、うん……分かった)


 いちびの事を偉い人なんだと理解した二人は、静かにコクコクと頷くのだった。

①縮小奴隷日記 12話 中編~Party Time~

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