《……さ、桜、触るぞ? 本当に良いんだよな?》
されど勇気を出して許可をとろうとする。 念のため。 後々怒られないために。
実際、下に落ちないためにすでに乳首を掴んで触ってはいるが、速人が言ってる意味は違う。
もう片方の胸の上にいる男みたいに、いやらしく自分も触ってもいいのかと言う問いかけだ。
「ふっ❤ んく……❤」
だけども返事を返してくれない。 速人をジッと見ながら小さな声で喘いでいるだけ。
《返事ぐらいしろよ…………》
しかしなんとなくだが、表情を見て察しろと言われているように速人は感じた。
なので触りはじめる。
でこぼことおうとつのある乳首を撫でまわして。
「お、やっと触りだした。 どう? 桜、フジのご奉仕の感想は」
「ん? うーん……右胸を触ってるおっさんと比べると、あんま気持ち良くないかな」
「あーやっぱそうか。 オナニーの道具として使うのが今日始めてって言ってたから、当然っちゃ当然か。 ――ほら、フジ! 桜が気持ち良くないっていってるぞ♪ 舐めたりして男の意地をみせないと」
《男の意地って……》
どう触ればいいのか分からない速人は、とりあえず明日香の言う通り舐める事にした。
抵抗なんてない。 舐める事も触る事も。
むしろ内心喜んでいる。 オナニーの道具として扱われているというのに。
見た目は気持ち悪くあるが、初めて女子の乳首を触ったり舐めたり、好きに出来るからだ。 それに――
《な、なんだこれ……。 桜の乳首、めっちゃ甘くてうめぇ!》
乳首にこびりつく、味わった事のない汗のうま味に、夢中になってしまっているからだ。
まあ、思うことがあるとすれば、自分が触っている乳首が幼い頃から付き合いのある桜のだという事と、愛撫する姿を好きな人に見られているという事だけ。
その二点だけ、速人は恥ずかしさを若干感じている。
「あの、茉由お嬢様。 素直に従いますね、この先輩。 嫌がる所か嬉しそうに浅見先輩の乳首を舐めています」
「……そうだね。 もう少し驚いたりビクビクしてくれたら、使う私達は楽しめるのだけど……これじゃあ何だかつまらないよ」
「まあ分かっていた事ですが、しかしまあ、反応が予想通りすぎて逆に関心します。 今の自分の姿がどんな風に私達に見られているのか、藤田君は分かっているのでしょうか」
「あはは、分かってたらこんな喜んで舐めてないって、しおりん」
乳首に抱きつき、無我夢中に舐めている速人の姿は哀れという他ない。
まるで性具だ。 ――いや、実際そうか。
複数人の男に火照った身体を愛撫させ、鎮めさそうとしているのだから。
両手を後ろ組みに枕にして、速人や男達が与える愛撫を優雅に受けて。
――人間と道具。
まさしく桜と速人の姿は、そういう関係に見えざる負えない。
ペチャ……チュパ……
そんな性具扱いされている速人は、快感で荒くなった吐息を吹きかけられながら、今も夢中になって乳首に舌を這わせている。
右胸の上にいる男も一緒だ。 乳首を舐っている。
速人みたいに自分勝手にただ舐っている訳じゃなく、丁寧に。
自分を御使用なされる遥か年下の主人に感じてもらえるよう工夫して。
股間にいる男も丁寧に桜の性感帯を触っている。
真っ赤にヒクヒクと膨張しているクリトリスを優しく舐り、時にはマンコのヒダをこじ開け、膀胱の穴に舌を突っ込んで。
そうした男達の奉仕を受けて、桜の身体はブルリと震えた。
「んぅあ……やばっ! めっちゃ気持ち良いってこれ」
強い快感を受けたためか、開いていた股をギュッと思わず閉じてしまう桜。
股間にいた男ごと、ピッタリと両脚の太ももの肉で挟んでしまった。
「あっ❤ んくぁっ❤」
それでも尚、股間からくる刺激にぶるりと身体を震わせて喘ぐ桜。
マンコにご奉仕している男からすれば、例え太ももに挟まれようがこれまで女性の身体に使われて来た者であるため、これぐらいは日常茶飯事の出来事で慣れたものなのだ。
今もギュウギュウに太ももに挟まれつつも、マンコを舐め続けている。
「ハァハァ❤ やばい、本当にやばい! イキそう……あっ❤ もうちょっとで……」
「りんも……りんもイッちゃいそう! 桜ちゃん、一緒にいこ? りんと……やん❤ 一緒にッ❤」
「い、いいよ。 あたしと一緒にいこっか」
隣同士で寝転がって奉仕を受けている二人は、片手を絡ませ握り合い、お互いの顔を見つめて喘ぐ。
絶頂が近い二人の身体は今まで以上に火照り熱くなるにつれて、終わりはすぐそこなのだと奉仕している男達にも伝わり、準備をはじめだす。
――この巨体が巻き起こす、大地震の準備を。
無論速人はそんな大地震が起きるなんてつゆも知らない。
なので桜の喘ぎ声をおかずに、自分も興奮して舐り続けている。 呑気に乳首を。
「も、もうだめっ❤ 桜ちゃんッ!」
「ああ、りん。 ――あたしもッ!」
快感を抑えるために閉じられた股が開かれていく。
奇しくも同時に、桜とりんの股が。
これは、身体が勝手に反応しての行為。
強い快感をもっと味わおうとする無意識な。
そんな、股開いた二人の腰が上へ……上へと上昇していく。
さも、発射台か何かのように。
「ぁ……ああっ! ――アアァァンッ❤」
「い、イクッ……! イクイクイッックゥゥッッ❤」
そして、すぐにその発射台という膀胱の穴から、溜まりに溜まった色欲が解き放たれた。
下品に、されどどこか優美に。
《うおわぁぁあッ‼》
桜とりん、二人が快楽の絶頂に達している中、速人は桜の身体がおりなす大地震に見舞われてしまっていた。
「んっ――ああっ❤ はあぁぁんッ❤」
《ちょッ! 落ちっ……。 さ、さくらぁぁ! 身体をそんなに揺らすなぁぁッ!》
落ちないよう大きな乳首にしがみ付き、必死に耐える。
揺れに耐えてる間際、ふと胸の位置から見える巨大な桜の顔を見てしまった速人。
それは快楽に歪み、あまりに醜悪な顔をしていた。
《――なッ! なんて顔をしているんだ。 俺がこんな目に遭ってるのにお前はッ! ウワァッ!》
ギョロっと目玉は上を向き、口から僅かに舌をだしてもいて……人間の欲望をこれでもかと顔の表情で体現している。
自分は必死に落ちないように全力で頑張っているのに、揺れを巻き起こしている当の本人は、何とも気持ちよさそうにしている。
《くぅ……そぉぉぉ…………》
速人は桜との違いに悔しい気持ちになる。
あまりに互いの対比が違いすぎて。
ましてや、それが昔から付き合いのある良く知っている人間なのだからなおさら。
そんな速人が一生懸命乳首にしがみ付いて耐えてる中、
「んっ……はぁぁぁ…………」
浮かせていた発射台という腰が、重力に従うままベッドの上に落とされた。
大きな軋む音をベッドから上げさせて。
どうやら絶頂という大きな波が収まったようだ。
現に今の二人は、「ハァ……ハァ……」という呼吸を吐きながら、快楽の余韻に浸っている。
「すっごく激しくイッたね、二人共。 ちょっと心配しちゃったよ」
「アハハ、始めてエロステの小人を使ったんだからしょうがないって。 ほんと元人間のこいつらを使ってするオナニーって気持ち良いからね」
「ええ、柏木さんのいう通り私も始めて使ってから、普通の玩具じゃ満足出来なくなってしまいましたからね。 もうすっかり虜です」
「そうですね。 でも、やっぱり私は優斗さんを使ってするオナニーが一番好きです」
「最高級の優斗と比べたら可哀想だってニナ。 でも、これはこれでまた違った気持ち良さがあっていいもんでしょう?」
「まあ、そうなんですが」
「――それよりも、桜、りんりん、そろそろ喋れそう?」
「ハァ……ハァ……。 んっ……だ、大丈夫。 結構落ち着いてきた」
「りんも……」
二人は辛そうにしているが、先ほどまでよりかは荒い呼吸は落ち着いてきている。
それでも深い吐息を吐いて、胸を上下に弾ませているが。
速人と男を乗せたままの胸を、ただの呼吸で易々と上下に。
「良かった、二人が大丈夫そうで」
「天上院さん、あたし達を心配してくれてたんだ、ありがとね。 しっかしここまで気持ちが良いなんて思わなかった。 あたし、久々に本気でイッたよ。 ……ただ、速人はおっさんと比べるとあんま気持ち良くなかったけど」
「あー期待はしてなかったけどやっぱり気持ち良くなかったか。 まあ、性具として調教されてないし? 仕方ないと言えばそうなんだけど……うーん、――あッ! そうだ!」
《へっ⁉ おわぁぁぁッ!》
何やら思いついたのか、明日香は無造作に桜の胸の上に乗った速人を掴み、部屋の片隅に置いてある自分のバックの方へと移動し、ガサゴソと中身を漁りだす。
「お、あったあった♪ 念のため持ってきておいて良かった~♪」
そして、バッグの中から取り出したのは男性器を模して造られた張型。
明日香がよく愛用している『ディルド』だった。
「え? 柏木さん、それを使って何をするんですか?」
「何って、桜が気持ち良くないっていってたし、これを使えば愛撫が下手くそなどんな性具でも気持ち良くなれるから」
そう言ってベッド前に備えられている、立って軽く跨げる丸い台にディルドを置く。
簡単に外れないようきつく裏にある吸盤にくっつけて。
「よしよし♪ じゃあフジ、この中に入ろうか」
《入る⁉ か、柏木、ちょッ‼》
ディルドの先端にはパックリと口開く空洞があった。
それは自慰用性具を入れるための空洞。 その中に、有無を言わさず速人をねじ込む。
《うがぁぁ……ぬ、抜けねぇ……。 ――うぶぅッ! な、何だこれ? 何なんだよぉッ! ゴボボッ……》
ねじ込まれてすぐに、真上からネバネバした液体が速人に降りかかってきた。
手で拭おうにも、身体を、手までもがディルドに固定されてしまっていて拭えない。
自由がきくのは頭だけ。 なので、ただただ降りかかる液体を浴び続けるしかない速人。
「よしっ♪ 万遍無く濡らせたかな。 ちゃんとローションをかけておかないと痛いからね」
《ゴブゥ……こひゅーこひゅー》
明日香が何やら喋ってはいるが、速人は話を聞いていられる状態ではなかった。
空気を求め、口を大きく開いて呼吸をするのに一杯一杯であるため。
「よーしっ! 完成~♪ 良い感じに気持ち良さそうじゃん、フジ❤」
「ふふ、ほんとだね。 立派な玩具になれて良かったね」
「すごくお似合いですよ? 藤田君」
三人からの馬鹿にした言葉を投げかけられているが、速人は顔についた粘つく液体を一心不乱に頭を振って落とそうとしている。
その甲斐あってか、
《――ップハ! ハァハァ……やっと息が出来るようになった……》
何とか、目と鼻、口についていた液体を振り落とせたようだ。
《いったい何をかけられたんだ……ぬるぬるしてめっちゃ気持ち悪い。 ――て、なッ‼》
気付けば、速人の目前には視界が霞むほどの大きな六本の肉柱が聳えていたのだった。
速人とはかけ離れた大きさの、茉由、明日香、詩織の順に並んだ太ももが。