「おはよう、おじさん。(工房の一角を指して)それをやろう。」
『!君、それは、その……』
「知ってるよ、何に使うのかを。」
『え?』
「三日前、おじさんが酔った勢いで私に熱心に紹介したよ。」
『え!?』
「試しに乗りましょうっても言った。」
『ええ!!?』
「入れられないからもっと詳しく聞くと、裸になる前提で設計したからと答えた。」
『その……なんと言うか……申し訳ございません。』
「その日はすごく怒って帰ったけど……本当はちょっと試してみたいな、とずっと思っていて、頭から離れなくなった。」
『……本気かよ。』
「……ああ私は本気だ!試してみようじゃないか!」
***
「……本当にぴったりと入った。」
『実は少しだけ調整出来る隙間を設計したよ。君に触れる事は無いから、その…サイズ、とかは目測の程度しか知らなくてね。』
「ふ〜ん。」
「靴と靴下は残るのか?」
『え、ええ、その、大抵の靴の後にはある帯を、このフックを使って、フレイムのここに引っかかって……』
「おじさんはいつもこんな事を考えてるの?」
『……申し訳 「いいのよ。」
『……良いのか?』
「つまり私の事もいつも考えてるって言うことでしょう?」
『……そう解釈頂けると大変嬉しいと思います。』
「ふん」
「後は…私の手は?」
『手袋の帯を使う考えもあったけど、流石にヴィジュアル的に微妙過ぎると思いまして……この専用の腕輪を作った。足と同じく、フックで顎の下の輪に掛ける。』
「これで……完成、と。」
『おお……』
『写真は……やはり駄目かな?』
「……私のスマホで撮って。撮れた写真は私が保管する。」
『じ、じゃ、後少し観させてから写真を撮って、良いかな?』
『…しようがない人ですね。あんまり長くならないでね?』