こちらは今年3月に発売された『COMIC ExE Vol.48』(ジーオーティー出版)に掲載していただいたデビュー作『東国に堕ちる』のネームです。
初商業誌・初長編というだけあって悪戦苦闘を強いられた本作ですが、それだけ思い入れが強いモノになりました。
本作は、家族のために出稼ぎに来た外国籍の女性、ランがその身を搾取されるという物語になっております。
もともと、自分がその時考えてることや感じてることを漫画に反映させがちなのですが、この作品も例外ではありません。執筆当時の私は卒業を控えた大学生だったのですが、とにかくお金がなかった!!本当にやばかった。今もやばいが、当時は美術系の大学に通ってたこともあり、卒業制作費を稼ぐ必要がありました。つまり卒業するには一作、作品を完成させなければならなかったわけですが、これがかなりお金がかかる代物だったのです。
そんな状況に身を浸し、筆を走らせた結果、こんな作品になりました。最初に提出したネームでは国名も出してたのですが、シンプルに国際問題ということで却下されました。
さて、そんな経緯で誕生した今作ですがなんとネームを5回近くボツにしてしまいました。これが多いのか少ないのかわかりませんが、当時の私はハゲそうになりながら描いたネームがボツにされるたび、この世の理不尽に身を震わせながらシコシコ泣き、ネームを練り直しました。しかしわからない。何がいけないのか。何故、イケないのか…。
「ぐれますさんの作品は1ページごとの完成度は高いのですが、見開きを描くことに慣れてない感じがします。
紙の雑誌なので、読者は両手に紙面を広げ、漫画を読むわけです。
1ページごとの完成度が高いことは良いことですが、こと雑誌という媒体においては、『どこがメイン』なのかわからない乱雑な印象になってしまいます。
見開き1面単位で考えて、見せたい箇所、流す箇所を意識して画作りをしてみましょう。」
ハゲきった私に、編集さんはそうアドバイスしてくれました。
つまり、私の漫画は見開きで見た場合メリハリに欠け、魅力が薄れているというわけでした。
普段、SNSで一枚、多くて二枚で漫画を描いてきた私には確かにその視点がありませんでした。特にSNSでは画像を一枚一枚スクロールして見るので、見開きという文化そのものがあまりない。
それ以外にもいろんなことを教わりながら、なんとか本ネームを描き、無事!デビューを果たせたというわけです。まだまだ未熟ですが、こんな教訓を得られました。
メディアの特徴を理解した表現を心がけるべし。
そんなこんなで、以下がそのネームになります。ただこのネームも最終的に掲載されたモノとは若干違います。購入ページのリンクから、興味がある方はぜひ購入して見比べてみてください!
↓購入ページ
ザンギF
2024-07-20 18:26:09 +0000 UTCニニ
2024-07-18 15:10:45 +0000 UTC