世間で噂のポケモンとやらをやってみました。去年にプレイした「ウルトラ怪獣モンスターファーム」に続く二作目のポケモンになります。画像は私の手持ち+個人的に気に入ってるので実用性を無視して拠点で使っている子の一部です。プレイ時間は現時点で150時間ほど。
作品の出来としては、やはりそこはアーリーアクセスらしく、スタックをよく起こしたり建築の機能・仕様がスムーズでなかったりと、拠点方面の作り込みの甘さが特に目立ちます。他にもストーリー要素やエンドコンテンツなどが不在のため、まだ未完成品なんだなという印象は拭えません。
とは言え、ポケモンの捕獲と拠点の発展を繰り返して世界を開拓していくという基本的なシステム自体は既に概ね仕上がっており、十分プレイに耐えうる出来と言えるでしょう。その辺は、上述のプレイ時間がその証左でもあります。
また、実際にプレイをして印象的だったのが、ポケモンのモーションの多様さ。拠点でものを運ぶ挙動を一つ取っても、ポケモンの個性が垣間見え、なおかつ魅力的になるように一匹一匹調整されています。このモーションのような細部の作り込みは、「細部」であるがゆえに、パッと見の印象や訴求力には中々影響しません。実際、デザインに関しては賛否が山ほど論ぜられましたが、モーションについて語られる事例はほとんど見たことがありません。つまり、費用対効果的はあんまり宜しくない。
正直なところ、資金が潤沢な大手デベロッパーならともかく、まだまだチャレンジャーであるポケットペアの規模感を考えると、モーションとかその辺はコストを節約したいところなのではないでしょうか。
たとえば冒頭で挙げた「ウルトラ怪獣モンスターファーム」でも、四足獣型の怪獣であっても二足歩行をさせることで、怪獣間でモーションを流用可能にしてコストを下げるといった小細工が見られます。ゲームとしての魅力を損なわない範囲でコストを節約するこの類の小細工はゲーム開発の常。これは手抜きというよりは正当な工夫と評すべきでしょう。先人も、ゲーム開発とは「トンチ」の世界だと言ってました。
しかし、本作ではそこで「正当な工夫」をせず、一匹一匹愚直にコストを掛けて動きをつけています。これは本来、弱者の戦い方ではない。本気で本作のポケモンを愛される存在にしたいという意志がなければ採らない選択肢だと思います。実際のところ、ポケモンたちと触れ合うというゲーム体験においては、本作は既に本家のポケモンを上回っているとすら言えます。
ポケモンのパクリという部分がやたらと話題になった本作ですが、実際に触れた当方としては、ポケットペアは本作を安易なポケモンインスパイアの劣化版で終わること良しとせず、「ポケモン達の世界」を本家とは別の愛される存在として打ち立てんとする、本気のインスパイアとして作ったのではないかと思えてなりません。もちろんインスパイアはインスパイアですが、この作り込みは志の無い者ができる仕事ではないと思うのですが、どうでしょうかね。
あ、でも考えてみると、モーションはいいとして、もう一つの個性の発揮どころである「鳴き声」の方はあんまり作り込みを感じなかったな。やっぱ愛ゆえの愚直な作り込み云々は言い過ぎだったかも。うん、やっぱこの辺は保留にするわ。