三月ももう10日経っちまいましたね。
世の中は混沌を極め、更なる混沌が降り注ぐ恐れがあり、正直言うと気が気じゃないのですが、その気を紛らわすかのように作業を進めています。
きりちやです。
雪解けもだいぶ顕著になってきました。歩道も雪道からアスファルトが露出し、安定した歩行が可能になってきている昨今ではありますが、入り組んだ場所はまだまだ雪道です。
また、雪が溶けて氷道になってしまっている部分もあるので、転倒などに気をつけたいところです。足元はまだまだ警戒態勢といったところでしょうか。
・1ページに何人も人物を配置するのは本当はやっちゃいけないことなのだが…。
これは現在制作中の「今日屋」の下書きページです。
ある程度描き上がっていますが、ここからさらにペン入れ、仕上げ(トーン作業)をします。
また、過去の作画(ライコの下書きとペン入れの比較)の如く、この下書きの状態とペン入れで異なる部分も当然ながら出ますので、見比べるのも面白いかもしれませんね。
今もこうして下書きの画像を見ていると「あっ、ここおかしいな」っていうところが散見されるので、一度「モノの見方をリセットして改めて見てみる」というのは大事ですね。部分的に盲目になっている恐れがあるので、今後も気をつけたいところ。
セリフなどの文字は外してあるので内容が分からない状態ではありますが、アナログ版の回想を1ページ(4〜5コマ目)にぶち込んだ形になっています。
下書きとはいえ、描いてて懐かしい気持ちになりましたが、当時よりももっと良い表情を!と思ったら画像の縮小加減によって小さい絵(4コマ目の右側、三人が立っている絵)の表情が潰れてしまってますね。
拡大するとこんな感じになっています。
・下絵の時点でここまでしっかり描いてるよ
この状態からペン入れを開始していく形になります。このページに建物・風景を挿入することはないですね。効果背景は挿入する予定です。
このページは実質回想に使用するページなので、文章の挿入は全ページの中で一番多くなります。
貴重な1ページを回想の為に犠牲にすることになるのにも関わらず、キャラの位置が多い為に、その分作業量がめちゃ増えるという悪循環。
トーンがわりにグレー色もつけていて、その作業が一番時間かかるうえに僕の中では最も虚無になる作業時間に該当します。
もしこのブログをを見ている人がいたとして、その中で漫画を制作している・しようと計画しているような方は、くれぐれもこういうページ作りをしないようにしましょうね。
・誰かが殴られている
こういうのを過去に何度も描いてきたのもあって、すんなり描けたケンカのワンシーンです。
アナログで漫画を制作していた頃、このコマにあるような血飛沫の描写は「筆にインクを程よく馴染ませ息を吹きかけてインクを飛ばす」というやり方がデフォルトでしたが、うまいこと調節するのが非常に難しく、自分の思った通りの血飛沫にならないこともままありました。
効果線に白の飛沫を飛ばす手法は僕のお気に入りで、スピード線に勢いが乗るうえ、美しさも感じることができます。といってもそれは飛沫の調子次第なのですが。
自分の息の吹きかけ次第なのと、調整したとしても飛沫自体はランダムに配置されてしまうので、理想通りにいく時といかない時があります。
でもデジタルだと何度でもやり直すことができるのと、インクが被ってほしくない部分に跳ねてもすぐさま消せるのが非常に便利です。
デジタルで作業をしていけばいくほど、その便利さ、ストレスの少なさを痛感します。
ですが、もしデジタルが利用できない環境に自分が置かれた時、どうやって漫画を作っていけばいいのか?
また、デジタルで制作したものと同等、あるいはそれ以上のものをアナログで作ることが出来るのか?と考えたら、なんだか自分がちっぽけな存在に感じてしまいます。
デジタルは作業が効率的で便利で手間を省ける分、実物として手元に残らない。
貴重なものとして残しておけないのがなんだか辛いですね。
デジタルが当然の時代、そんな時代だからこそアナログ漫画は逆に貴重なのではないか、という考えに耽りながら今日はこの辺で。