For translation P1: みなさま、年の瀬はいかがお過ごしでしょうか。 今月もご支援ありがとうございました。 今回は、オオカミ怪人化シーケンスに絞ってお話をしたいと思います。 私は今回これを『共感覚の自画像』として描きました…というお話。 自画像の意味って今までよくわかんなかったんですけど、最近いろいろあって思ったのは、単純に自己の統合に必要だから描くんだなあってことです。 自画像のプロセスを図式化するとこうなります。 ①鏡とかで自分の顔を見る ②目でパーツや陰影の位置関係を把握する ③手を動かして目が見た映像に近くなるよう描画する ④絵が「自分」っぽいか確認して作業を進める 以下完成までループ P2: そしてこのプロセスをさらに細かく見ると、 ①’鏡像を自分だと理解する ②’鏡像の「自分」を観て、眼球の動きや肉体の動作など「見ている自分」は肉体と連動していることを認識する ③’「自分を見ている自分」の認識に合わせて「動く自分」の行動を制御する ④’鏡像の「自分」と絵に描かれた「自分」から、「見ている自分」と「動く自分」がどのように「自分」を認識したか照らし合わせ、また総合的に自分が「自分っぽさ」をどのように捉えているかを抽出する …と、このように、「自分」の確認作業がものすごく詰まっています。 つまり自画像って、判断する自分(思考)と見ている自分(感覚)と動く自分(運動)が相互に連携して動いているかを確かめるチェックになってるわけですね。 P3: さて、そんなわけで、自画像を描く=自己を認識するには、自分の機能を総動員しなきゃいけないわけですが、ここでネックになるのが共感覚の存在です。 私は「ミラータッチ共感覚」を持っています。 目で見たものに連動して触覚が生じたり身体の感覚が変動したりする共感覚。 「犬を見たら自分の身体が犬っぽくなったような感覚が生える」って理解でいいです。 共感覚は脳のデータ上にだけある仮想の情報です…が、感覚としては他の五感と優劣はありません。 だから私は(私の脳は)、目で見た光だけを基準にものを描くと「視覚の一部を無視している」と認識してしまいます。 P4: 脳が自分の一部を疑い始めるとわりとヤバくて。 会社で経理がデータ改竄したり、営業が嘘ついたり、経営陣が隠蔽したりするようなもんで、それぞれの部署が互いを疑って勝手に判断するとコスト食うし会社そのものがガタガタになる。 というのが、自分の共感覚を掘り下げる前後で自分がほぼ陥ってた状態でした。 そこでまあなんだかんだで共感覚まわりはまとまったし、共感覚としての自分の自画像を描いてみようと思ったのがオオカミ怪人化のアレでした。 「他人の手」が自分の手に覆いかぶさってくる感覚 見ている相手の表情につられて顔の肉が引っ張られる感覚 P5: 口や鼻周りがせり上がる感覚 身体全体が膨らんでいく感覚 なにか膜のようなものに身体がピッタリと張り付いていく感覚 なにかもやもやした蛇か紋様のようなものが、体の表面でうごめいているような感覚 そしてこれらは決して私の実体としての肉体には生じないから、「私の肉体には起こってない」という感覚を描くために、私とは全く関係ない誰かの身に起こる。 P6: とまあこんな感じです。 「なんで自分はTFシーケンスを描くのか」をようやくしっかり言語化できた。 今後も自分の感覚のおすそ分けをして、喜ばれつつ支援を頂くというwin-winの関係を維持できれば幸いです。 それではみなさまよいお年を。