サザナミタウン。
イッシュ地方にあるこの街に、ある女性に呼ばれてやってきた少年がいた。
彼は、シンオウ地方の現チャンピオン。そして、少年を待っていた女性とは、長い間シンオウのポケモンリーグの頂点にいたシロナであった。
「久しぶりね、また会えて嬉しいわ」
そのポケモンバトルの腕前や立ち振る舞いから、イッシュ地方の人々からも尊敬の眼差しを向けられている彼女は、サザナミタウンの別荘地で余暇を過ごしながら、訪れる強者との戦いを楽しんでいた。
新旧チャンピオン同士のバトルが見れる、と街に小さな人だかりが出来あがった。
「私はいつでも準備万端だけど、あなたは大丈夫?その…ちゃんとお手洗いには行ったかしら?」
「バトル中に我慢出来なくなって、この間みたいに…失敗しないように、気を付けてね」
イッシュ地方の人々は、少年の事を煽る彼女の発言を聞いて少し驚き、そして笑っていた。
ただし、遠巻きに彼らの対峙を見守っている人々の中に、過去の失敗を笑われたはずの少年が平然とした顔をしており、発言をしたシロナの頬が紅く染まっている事、そして上着に隠された彼女のパンツスーツが不自然に膨らんでいる事に気付いた者はいなかった。
時は、少し前に遡る。
「ふっ…んん…うぅ…」
長い間シンオウ地方のチャンピオンの座を守ってきたシロナにとってポケモンリーグの挑戦者を迎え撃つのは使命ではあるが、退屈な仕事でもあった。
毎日のようにたくさんの挑戦者がその門を叩くが、シロナのポケモン達は他の地方のチャンピオン達と比べても攻めや守りのバランス、その完成度に定評があり、真剣勝負で負けた経験など数える程しか無かった。そして、そもそも彼女の前に立ち塞がる四天王と呼ばれるトレーナー達が、力の及ばない者をことごとく追い返してしまうのだ。
そんな日々を過ごしていた彼女が先日目をつけた少年…。ポケモンリーグ制覇を目標に旅をしているという彼を最初に見た時にはまだまだ現チャンピオンのシロナを脅かすような存在ではなかった。しかし、ギンガ団との戦い、伝説のポケモンとの邂逅を経て、彼はどんどん力を付け、四天王を相手に互角以上の戦いを繰り広げる程に、つまり彼女に挑戦する者として相応しいポケモントレーナーに成長していた。
本来であれば、望ましい話である。しかし彼女は少年の到着を待ち構えながら、もうひとつの戦いに苦しんでいた…。
ギュルルル…グギュルル…!
(ど、どうしよう…こんな時に…お、お腹が…!)
私生活で少しズボラな面のある彼女は、食生活も偏りがちの時があり、慢性的な便秘を抱えていた。
10日程溜め込んでいた宿便が、久方ぶりの挑戦者との戦いという緊張感で少しずつ便意に変わり、彼女の尻穴に押し寄せていた。
(い、今ならまだ…トイレに行ってきても大丈夫よね…?)
シロナは挑戦者が四天王を全て打ち負かし、エレベーターに乗ってこの決戦の場に来るまでの間にどうにかトイレに行き、腹痛の原因を全て放出する事を画策した。
(え、も、もう来ちゃうの…!?どうしよう…どうしよう…!)
しかし、彼女の予想以上のスピードで前哨戦を終わらせた挑戦者が部屋に入ってきた事で、事前に排便を済ませておくという作戦は失敗に終わった。
腹痛を抑えるために数発ほど屁をかましていたシロナは、その臭いが目立たない程に広く取られたチャンピオンのみに守る事を許された伝統のスタジアムに感謝していた。
(戦う前に…おトイレに行かせてもらう…?でも…これだけお腹痛いと…15分、いえ、もっと時間がかかっちゃう…)
(いや…あの子の前で、おトイレでウンチしたってバレるのは、嫌…!)
集めたポケモンも数える程度だった頃から目をかけ、時に悪事を働く軍団と戦うために協力した事もある少年は、シロナにとってもはや弟のような、特別な存在であった。
そんな人間の前で決壊寸前の尻を押さえながらトイレに行きたいとはなかなか言えず、彼女は結局今までの人生でもそう感じたことのない強烈な便意を抱えながらこの挑戦者と戦い、早々に決着を付けて追い返してしまうという考え得る最も分の悪い手段を取る事になった。
しかし、この無謀な賭けをするには、シロナが今まで育て上げたポケモン達は余りにも完成され過ぎていた。
火力で押し切るだけではない、時に守りに徹し、状態異常も巧みに使い、ポケモン自らが回復をするという技も覚えさせている彼女の手持ちは、長期戦で相手のリソースを枯渇させるという勝ち方も持っていた。
早く終わらせたい、最悪の場合、負けてしまってもいい。絶対に漏らしてはいけないという焦りと緊張で彼女は次第に尿意まで催してしまい、頂点を争うハイレベルな勝負をしながら、漏れそうなのを我慢している事を悟られないように脚を閉じ、時に尻穴や股間を抑えながら必死に勢いを増していく排泄欲に争っていた。
だが、決死の我慢も虚しく、限界まで鍛え上げられた両陣営のポケモンが繰り広げる戦闘によって発生する振動や轟音に身構え、シロナは少しずつ括約筋にスキを見せてしまっていた。
便秘気味の大便よりも先に彼女の下半身を汚したのは、便意と共に催していたもう一つの欲望の正体、小便だった。
(あ…あぁ…あれ…お尻と…脚、冷たい…私…オシッコ…ちびっちゃってる…?)
最初は、みずタイプのポケモンが戦った跡がパンツスーツに付いてしまったのだと思っていた、いや、そう信じたかった。
だが、時折下半身から臭うすえた小便の香りと、なによりメトロノームのように迫ってくる尿意の波に対応出来ていないという感覚がハッキリとあった。
「だ、大丈夫よ、心配いらないわ!」
シロナは今自分の身に起きている事態をほんの少しだけオシッコをチビってしまった。と認識していた。だが、実際には彼女のパンツスーツの股間の部分から太ももにかけて、コップ一杯なみなみに注いだ水をこぼしたような大きな濡れ跡が出来ており、彼女以外の誰がどう見ても『いい年した女がションベンを漏らした』と呼ぶべき状態になっていた。流石に彼女の異変に気づいた少年が一度戦いを中断することを申し出たが、ポケモンバトルも終盤に近づいている事を既に決壊が始まっている自分の排泄欲と天秤にかけ、そしてあくまで少年は自分の体調を心配しているだけで、まだお漏らしをした訳ではないと、一縷の望みに賭ける彼女の希望が少年からの助け舟を断るという選択をしてしまい、結局は彼女のプライドを守る最後のチャンスを逃してしまう原因となってしまった。
(オシッコはもう…最悪、全部出しちゃっても、みずポケモンのせいにして誤魔化せるわ…問題、は…ウンチ…これだけは、絶対に漏らしたら駄目…!)
ぎゅるる、ぎゅるぎゅるぎゅるぎゅる…!
運命の時が、近付いていた。これまでで最大級の波が彼女の尻穴に一気に押し寄せ、シロナは選択を迫られていた。このままガス抜きもせずに便意を抑え込もうとしていれば、何かの拍子で崩壊が始まった時に、勢いよく漏れ出したウンコを止めるための余力を残すことができなくなってしまう。
しかし、いくら広い空間とはいえ、密閉された部屋の中で屁をこき、ガス抜きをするのにもリスクは伴う。何より、屁をすかす際の力加減をミスすれば、長く続いた便秘の原因ではあるが、今この瞬間では肛門から飛び出さんとする老廃物を堰き止める役目を果たしているカチカチの硬質便ごと、パンツの中にウンコを漏らしてしまうというこれまでの努力を全て無駄にする最悪の結果を迎えてしまうのである。
(でも、さっきは、大丈夫なんて、いったけど…も、もう限界…少しだけでも…お尻からガスを抜かないと…勢いで全部出しちゃう…!)
ぐっぐぎゅるるるる!グギュルルルルル〜!!
(ちょ、ちょっとずつよ…少しずつなら、ウンチを出さずに、オナラだけ…)
この世代ではまだ珍しい、女性のポケモンリーグチャンピオンという立場、後進の育成にも力を入れ、常に周りの期待や羨望の中で生きていたシロナは、自分でも知らないうちに大きなプレッシャーやストレスを抱え、その一つの結果として彼女は長い便秘に苦しむことになってしまった。
ようやく現れた最強の挑戦者、本来ならば歓迎すべき相手なのだが、最悪のタイミングで尿意と便意を催してしまったシロナは、時にごまかし、そして時にチビりながらも最後まで戦い抜いた。
(これだけ強い子なら、万全の状態で戦ってもきっと勝てなかったわね…。新しいチャンピオンが生まれる瞬間を、おトイレで祝わないといけないのは恥ずかしいけど…もうこれ以上は私も恥ずかしいなんて言ってられない!本当にもう…漏れちゃいそうなの!)
少しずつ屁を漏らしながら、最後のポケモン同士の戦いを見守るシロナ。しかし、彼女にとっての本当の悲劇が始まるのはここからだった。
シロナのエースポケモン、ガブリアスが瀕死状態になり、決着が付いたかと思われた。ただ、最後の一撃の激しさでその巨体を弾き飛ばされたガブリアスは、シロナの目の前まで倒れ込んでしまった。
「きゃあっ!」
いつものシロナならば、自分の指示に従い最後まで戦い抜いたポケモンに駆け寄り労いの言葉をかけるだろう。しかし、今の彼女は、トイレに行って便意の解放をする事で頭がいっぱいで、立っているのもやっとなくらいに決壊寸前の状態である。
そんな彼女の前に、よろめいてしまう程の衝撃が加わり、シロナは一瞬、ほんの一瞬だけ、お尻から力を抜いてしまった。
「あっ、駄目、ダメよ…え、嘘、あっ」
ムッ!むりゅむりゅむりゅむりゅ、ブブブブブリブリブリリリッ!!
「〜〜〜〜〜!!」
ブッブブブブブ、ニュチニュチニュチニュチイィ!
ミリリリ、ムッムミリリムリムリムリムリブリィ!
一番最初に便塊の先端がシロナのお尻を覆う布に当たってから、極太の一本糞が3本、そのパンツの中を埋め尽くすように這い出てくるまで、ほんの数秒しかかからなかった。そして、彼女は自分の体の中の事象であるにも関わらず、サツマイモのような太さと硬さを保ったウンコがお尻を通っていくのに対して、何もする事が出来なかった。
「あっ…あっ…いや…あっ…出っ…」
(出ちゃっ…た…)
それと同時に、緩んだ括約筋から黄色い小便が断続的に漏れ出てくる、もはやシロナは小便を止めればいいのか大便を止めればいいのか判断も出来なくなってしまい、そのどちらもする事なく呆然と立ち尽くし、焦点の合わなくなった目からは涙が流れていた。少年は、シロナのパンツスーツの濡れがどんどん広がり、足元に水たまりが出来上がり、それが湯気を放つという光景を目の当たりに…そして何より今すぐ鼻をつまみたくなるほどの悪臭が彼女の周りから立ち込めてることに気づき、冒険の初期から自分に声を掛け、面倒を見てくれたお姉さんのような存在であったシロナが、完全に便意に敗北し、糞と小便を漏らしたという事実を改めて認識した。しかし、少年はシロナがトイレに行きたそうだというのは感じていたが、彼女が長い間便秘を抱えていた事は知らない。つまり、彼女の決壊がまだ始まったばかりだという事には気づいていないのだった。
(もう、無理ね…これだけ悪臭撒いておいて、漏らしてません。なんて、通じる訳無いわ…で、でも!
まだ諦めちゃダメよ!今すぐトイレに行かせて貰えば、最悪の事態は…)
シロナの心の中にある最後の女の、大人としてのプライドが、既に大便が通り過ぎた後の肛門をひ必死に閉じようとしていた。
もう言い訳など出来ないほど漏らしてしまっている事は、自分でも分かっていた。だが、出口の近くで固まっていた便秘糞がパンツの中に放たれたことで、次に彼女のお尻から出てこようとする土石流のような軟便までも垂れ流しにしてしまえば、さらに恥を上塗りする形になってしまう。
しかし、数週間溜め込んでいた大便の勢いは、度重なる便意の波に抗うことで疲弊してしまった彼女にはあまりにも強すぎた。
ギュルルルルルル!!ごぎゅっ、ぐぎゅるるるるるる!
「え、ええっと…次…?次のポケモンは…う、うあっ…ああっ…」
最後の戦いが終わったにも関わらず、混乱状態になってしまった彼女はバトルを続けようとした。しかし、少年が見たのはモンスターボールではなく、彼女のスラックスの足先から落ちてくるボールと似たような大きさの糞の塊だった。
ブリリュリュプリュ、むりゅむりゅむりゅっ、ブビチチチチチッブリブリ、ブチチチチチイィ!
シロナの肛門は、最初は一生懸命出口を塞ぎ悲惨な状態をどうにか最小限にとどめようとしていたが、砂袋を水で溶いたような凄まじい量の軟便が流れ込むと、その勢いにロクに争う事も出来ず断続的に出口を開いてしまい、結局彼女はお腹の中に溜まっていた腹痛の原因全てを着衣のまま解放きてしまった。
ニュッ、ニュリリイ!モリッ、モリッモリッ…
「ふんっ、んんっ…んっ…」
軟便がもはやなんの役にも立たなくなってしまったシロナのお尻の検問を通る最中、時折やってくる太めの硬質便。この程度の固さであれば今の彼女でもどうにか我慢できそうだが、軟便や尿が足先まで垂れてしまった敗北感により、彼女の便意に対する最後の戦意は既に消え失せてしまっていた。
シロナは最後に、ハッキリと自分の意思でいきんで、腹の中のウンコをすべてひり出した。大人になってからのはじめての完全なるウンコ漏らし。彼女が感じていたのは恥ずかしさとみっともな、そしてそれと同じ程大きな解放感でもあった。
ブボッ、ベチョッ、ボト
「あ、ご、ごめんなさい…幻滅したわよね?こんな…大人になってウンチ漏らすような女…」
「?あ、ありがとう…で、でも、こんな汚い…」
(や、優しい…目の前でウンチ漏らした私に…)
全てを漏らし切ったシロナにとって、ただ一つ幸運だったのは、この痴態の証人となったのが良く知った1人の少年だけだった事。そして彼が、無口ではあるが、お漏らしを終えて放心状態だった彼女を慰め、後始末の手伝いをしてくれた事である。
「おや、この匂い…すまんなシロナさん!この子は女の子の前だと緊張して、よく腹を壊してしまうんだ!」
チャンピオンになってもその漏らし癖が治らんようじゃいかんぞ!なあ、シロナさん!
「え、ええ…そ、そうですね…でも、失敗は誰にでもあるものだから…う、うふふ…」
全ての後始末を終えて、シンオウ地方のポケモン博士であるナナカマドが訪れるまで、結局部屋に充満した便臭の全てを消し去る事は出来なかった。そこで少年は、この異臭の発生源を自分だと名乗ることで、シロナの失態を誤魔化してあげたのだった。
まだ年端も行かぬ少年と大人の女性、ぱっと見では、トイレの失敗をしそうなのは明らかに前者である。着替えを終え、汚れた衣服やパンツを部屋の隅に隠したシロナは申し訳ないと思いながらも、少年に罪を着せた形となった今回の事件の終息に安堵していた。
その手際の良さ、そしてその後訪れたナナカマド博士の言葉で、彼女は少年がこれまでの旅の中でトイレに行きたいとなかなか言い出せない女の子達の失敗に立ち会い、助け舟を出してきたのであろうと察した。
「あ、だ、駄目…またこの間みたいに…お腹…痛くなっちゃった…」
「どうして…?体…動かない…あ、オシッコ…出ちゃった…」
「もう、いいわね…今更我慢しても…ああ…みんな、見てる…なによ、しょうがないじゃない…私だって漏らしたくて漏らしてるわけじゃ…」
「あれ、夢…!?う、嘘…お、お漏らしだけじゃなくて…私…」
大失態から数日後、シロナは大便お漏らし事件の心の傷を癒したつもりでいた。しかし、何もかもをパンツの中に垂れ流したショックはあまりにも強烈で、彼女は時折ベッドの上であの時を思い出すようになってしまった。
寝グソを垂れてしまう事で、便意を抱えたまま眠る事を恐れてしまい、それが原因で体調を崩し、起きている時にもパンツを汚してしまう…。
寝ても覚めても。連鎖のように大便を漏らしてしまうシロナは、ある覚悟を決めた。今の自分が抱えてしまった失便癖は多少なりとのリスクを背負ってでも防がなくてはならない程に深刻である、と彼女は意を決して大人用のオムツに手を伸ばしたのだった。
「さ、さっきはごめんなさい、いくらあなたが許してくれるからって、変な事口走っちゃって…」
「あれから私…夢の中でもウンチ漏らしちゃうことがあって…お寝グソ、したりもしてるの。もちろん、誰にも見られないようにちゃんと後始末もしてるわ。だから私の恥ずかしい秘密を知ってるのはあなただけ…」
「ほら、オムツ…履いてるの。何回も出しちゃうと、はみ出しちゃうのが欠点だけど…」
先日の大量脱糞お漏らし事件で自信を失い、度重なる失禁、夜尿、寝糞に悩まされるようになったシロナ。しかし、最悪の事態に備えオムツを履くようになってからは、見事に本来の調子を取り戻すことに成功した。
丈の長い上着で巧みに膨らんだお尻を隠す事で、誰にも気付かれることなく急な便意に対応出来るようになった。
「それで、さっきのバトルの結果…私の勝ち、だったわよね…?」
「じゃあ約束通り…お、オムツの交換、手伝ってもらおうかしら…?」
そして、かつては王座を渡した相手に対しても公式戦ではないがリベンジを果たした。
「か、鍵を締めてね!こんな姿、あなた以外の人に見つかったら…人生終わっちゃうわ…」
先日の大便お漏らしという人生最悪の失態、そしてそのトラウマから悪夢にうなされて寝グソを垂れてしまうという事実を受け、オムツを履くという選択肢を選んだシロナ。
出したい時に出せる、いつお漏らしをしても大丈夫、夢の中できばってもシーツを汚さずに済むという安心感は、年下の少年の前で脱糞をしでかし、痴態の連鎖に陥ってしまった彼女の心の傷を癒した。
あの日からシロナは精神的に安定した事による体調管理と、万が一の為に履いたオムツのお陰もあり、一度も人前で粗相をしてしまう姿を晒した事は無く、元シンオウ地方のチャンピオンで今でも武勇を語り継がれる凄腕のポケモントレーナーという輝かしい立場が揺らぐ事も無かった。
しかし、オムツを履くことによる安心感は誰もが憧れる大人の女性である彼女に少なくない副作用を与えていた。
「んま…ちゅぱ…」
数日間、もしくは数週間に一度、彼女の腹部に溜まった排泄物が出口を求めて蠢く時、彼女の事情を知る少年が秘密の部屋に招かれる。
一切の情報が流出しないよう、厳重に閉ざされた部屋の中では、おしゃぶりを付けたシロナが赤子のような体勢でオムツの交換を待っていた。彼女の凛々しさや強さを知る人間が見たら絶句するような姿だった。
自分はお漏らしなんてしない、と強がって年に似合わない少女趣味のパンツの上にオムツを履いていた事も、オムツを開いている途中で暴れて長い髪の毛に大便が付いてしまった事も含め、息抜きで行われる所謂プレイのようなものである。
「シロナ…赤ちゃんだからわからないもん…」
大便まみれの体を洗い、新しい衣服に着替え、彼女はまた便意の限界が来てしまうまでオムツを履いてその時を待ち続ける。
お漏らしをしてしまったトラウマを完全に払拭し、あの日以来の日常を取り戻すのが先か、それとも不自然にお尻を膨らませているオムツの存在を知られてしまったり、そのオムツの隙間を通り抜ける程の量の失便をして世間にクソ垂れ女という事が知れてしまうか。
「ごめんなさい、次の町まで行けばおトイレに行けると思って…」
「大丈夫よ、すぐにお掃除しちゃえば誰にもバレないわ…。お漏らしくらい、私もしちゃった事あるわよ。も、もちろん最近じゃなくて、昔の事よ…?」
「ありがとうございます!幼なじみの男の子に知られちゃったら、絶対笑われちゃうから本当に助かりました…」
「あら、あの子は女の子がお漏らししちゃったくらいで笑ったりなんてしないわよ?それに、オムツを履いてる姿を見せたって…」
「え?それ、どういう意味ですか?」
「い、いえ!何でもないのよ!さあ、早くお尻を拭いて、新しいおパンツ履いてしまいましょう、時間がかかりすぎるとウンチしてた事バレちゃうわよ…!」
シロナは今もポケモン共に旅をする子供達の良き指導者であり、大きな目標である。
少なくとも、今彼女の周りで少しばかり便臭が漂ったところで、彼女がオムツの中に漏らしたウンコが原因だと勘繰るような人間は1人もいない…。