トレーサーの初任務の日…先輩としてお目付け役を任されていたマーシーは、彼女が初めての実戦を前に緊張していないか心配していた。
しかし、トレーニングで好成績を残し続けていたトレーサーは普段と変わらない精神状態で、むしろ迫る任務の重圧に小刻みに震えているのは、マーシーの方であった。
マーシーはトレーサーに出来るだけ話したくなかった過去の苦い思い出…任務中に孤立し、敵に追い詰められた際に、狼狽し泣きながら小便と糞を漏らしてしまった事があるという話を話した。
彼女は女性が前線に立つという恐怖を打ち明けトレーサーがそれに共感してくれると思っていた。しかし、大人の女性が失禁してしまったというエピソードを聞いたトレーサーは信じられないというように笑っていた。
マーシーは恥を偲んでまで話した秘密がトレーサーを勇気づけるどころか油断を助長させてしまっているのではないかという状況に危機感を覚えていた。自分は絶対にそんな失敗はしない、と任務前にも関わらずに間食を続けているトレーサーを見て、彼女にいつか必ず起こるであろう悲劇を想像した時、心配そうに見守る事しかできなかった。そして、自分もまた久しぶりの実戦で緊張し、喉が渇き空腹にもなっていたマーシーは、トレーサーに促されるがまま自分も同じ量の食事を摂っていた。
(今日の任務なら…街中だし、お手洗いもたくさんあるでしょうから…きっと大丈夫よね?後輩の前でお漏らしなんて…さ、流石に笑えないわ)
しかし、実際に戦いが始まると、あれだけ余裕な態度を見せていたはずのトレーサーは一気に緊張に押しつぶされ、いつもの調子が出せなくなってしまっていた。
「戦って、レナ!あなたの力が無いと敵の数は増える一方よ!」
アタッカーとなるトレーサーに回復や補助の手助けをする立場であるマーシーは、経験も活かし適切な指示を何度も出していた。だが、どれだけ万全な作戦や準備を整えていても実際の戦いで今のトレーサーのように錯乱し何もできなくなってしまえば、無作為に銃を撃つよりも勝利への可能性は無くなってしまう。
「へ、へぇ…で、でも…も、もし向こうの弾が当たったら、わ、私ぃ…!」
(ほ、本当なら…もっとカッコよく…敵の攻撃を避けまくって…高速移動で近付いて一気に倒してるはずなのに…!)
トレーサーの装備や戦い方の本懐は随一のスピードをもってして一瞬で敵を叩く速攻である。それが故に彼女の身体を纏うのは防御力という点ではほとんど役に立たないボディスーツにほんの少しの装甲だけであり、トレーサーは敵の弾が体を掠めるだけでも十分に自分の死を予感せざるをえなかった。
(怖いよ…怖い…!もし私が敵を撃って、目立って標的がこっちに向いたら…?ハチの巣にされて…いや…いやっ…)
膝がガクガクと震え、一歩も動けなくなってしまうトレーサー。自慢のスピードも、最初の一歩目が出ないのであれば全てが無駄になる。満足な防衛手段も持たない無力な少女がそこに立っているだけだった。
「その為に私がいるのよ!…ひ、ひぃっ!お、お願いレナ!今は私を信じて!」
先輩としてトレーサーを励まし続けるマーシーも、まともに単独戦闘をこなせるような装備も覚悟も備わってはいない。強固な装甲を持ち、勇敢に戦うオーバーウォッチの仲間達に頼り切っていたツケが回ってきたのだと、後悔の念を頭に抱きながらも必死にトレーサーに戦う事を訴え続けるマーシー。彼女自身も、今すぐ逃げ出したいほどの恐怖を抱えているにも関わらず。
「い、いやぁ!私、まだ死にたくないぃ!こ、降参しましょう!私達だけで戦っても勝てっこないぉ!」
人々を守るために戦っているはずのトレーサーの口から、とうとう降参を提言する泣き言が零れ落ちてしまう。彼女のボディスーツの鼠径部にどんどん拡がっていくシミを見ながら、マーシーは自分の過去を思い出していた。死ぬ事も覚悟して赴いたはずの戦場のあまりの激しさに、使命も全て投げ出し戦う事を諦めてしまった時体に力が入らなくなり我慢していた排泄物を漏らしてしまう感覚も一緒に…。
(こ、心が折れてしまっている…私の時と、一緒だわ…)
チームから分断された状態でどうにか戦場と化した街の中にある建物の中に逃げ隠れたマーシー達であったが、とうとうトレーサーは部屋の中ででへたり込み、小便を漏らして水溜りを作りながら涙と鼻水を垂らしていた。
じょ、じょおおおおおおお…じょおおおおおおおおおお…
「あ、アハハ…わ、私…ジーグラー博士のことアレだけ馬鹿にしておいて、お漏らししてる…お、オシッコまみれで死んじゃうんだぁ…ハハ、ハハハ…」
マーシーの過去を笑いながらガブガブと飲んでいた飲料水が、トレーサーの身体の中で尿に変わり、その全てがへたり込んだお尻の下の水溜りとなって外に放たれていた。もうすぐ死んでしまうかもしれないという状況なのにも関わらず、トレーサーは我慢していた小便を排出出来た快感に頬を赤らめていた。死ぬ前にオシッコが出来て良かったと、現実逃避に近い感情すらも抱いていた…。
人間側がどれだけ立て込んでいようと、機械の命を与えられたオムニック兵達には関係の無い話だった。ただ投入された戦場で熱源を探し、搭載された火器で無力化するだけである。
(何体かこっちに向かって近付いてくる…!でも、レナは…彼女はもう戦えない…!私が、私がどうにかしないと…!)
マーシーは、例え自分に出来るのが小さなピストルで抵抗することだけだとしても、恐怖を抑えながら必死に戦っていた。一通り泣きじゃくり、濡れた太ももの感覚にも少しずつ慣れてきたトレーサーは、銃弾の雨に晒されいつ砕け散ってもおかしくない壁に体をもたれながら、反撃の機会をどうにか探っているマーシーの姿を見た。
(え!!ジーグラー博士…もしかして、一人で敵と戦って…!)
マーシーは手に持っていた頼りない銃でどうにかオムニック兵を倒す。後方で味方をサポートする立場ではあるが、数々の戦場を生き抜いてきた彼女には、一見弱点など内容に見える鋼鉄の兵士達の弱点をその経験から見出す事が出来た。戦う気力を失ったトレーサーを守らんと銃を構え、敵の前に姿を見せて懸命の射撃を続けるが、得意分野では無い上に二人の命を背負っているというプレッシャーで押し潰されそうな状態では満足に敵を仕留める事はできず、少しずつ自分の周りをオムニック兵が取り囲んでいく。マーシーは、いつの間にか自分の太もももグッショリと濡れていることに気付いた。
「ふ、ふぅ…!ふぅ…ふぅ…!」
(大丈夫…大丈夫よアンジェラ…!戦場でお漏らしなんて…今まで何回もしてきたわ…!それでも最後まで戦い抜いてきたんだから…自分を信じるのよ…!せめて、あの子が逃げる時間だけでも…!)
「こ、このままじゃジーグラー博士が…!今ここで戦わないと、2人共死んじゃう…それなら…そうなるくらいなら!」
トレーサーは窮地に立たされたマーシーを救うために濡れた脚のまま飛び出し、高速移動機能を発動させた。そしてそのどうにか絞り出した勇気に応えるように、両手に持ったマシンピストルの本来の力が発揮された。オムニック兵の高度なセンサーが捉える暇すら与えず、2人の周りにいた数体の敵は一掃された。トレーサーがオーバーウォッチのヒーローとして初めてその才能と可能性を見せた瞬間だった。
「あ、ありがとう…レナ…!た、助かったわ…本当に…!」
「あ、あぁ…だ、ダメ…あっ…」
チョロチョロチョロチョロ…じょ…じょおおおおおおおお…ジョボボボボボボボ…
恐怖から開放されたマーシーはその場で残りの小便を全て漏らしてしまった。後輩の前で失禁をする恥ずかしさはこれまで以上のものであったが、生と死の境に未だ立たされているという極限の状態と、トレーサーの明るい雰囲気に大人の女性である自分が小便を漏らしているという現状を許すことが出来た。
(ジーグラー博士…私だけに恥ずかしい思いをさせないように、わざとお漏らししたんだ…)
トレーサーはマーシーが自分の恥ずかしさを紛らわすためにわざと放尿したと思って自分の弱さを知里り、もうマーシーの過去の失敗も、これから彼女と行動を共にし、またも不利な戦いに巻き込まれてしまった際に濡れたお尻や太ももを見たとしても、それは常に自分にも起こり得る事なのだから笑ったりするようなことはやめようと、固く心に誓った。
(ほ、本当は我慢できなくて…それに、怖くて漏らしちゃっただけなんだけど…レナがそう思ってるなら、先輩としての威厳を保てるなら、いいわよね…?)
もちろん、マーシーはトレーサーが見ていようと見ていなかろうと、失禁という現実からは逃げられ無かっただろう。ここで正直にわざと漏らしたわけではないと言えない自分の中にある小さな自尊心を彼女自身もいつか克服しなければと思っていた。
両足を鼠径部からブーツの先までぐっしょりと小便で濡らしたトレーサーとマーシーは、敵の包囲網をかいくぐりながらどうにか仲間達との合流を図っていた。失禁する様を見せ合った2人は先程の噛み合わなかったコンビネーションが嘘だったかのような連携を見せ、窮地をくぐり抜け続けた。しかし、彼女達を襲う苦難は敵の攻撃によるものだけでは無かった。
ギュルルルル!グギュルルルッグギュルルルグギュグゴゴゴゴ!!
ほぼ同時…どちらも責められないようなタイミングで両者の下腹部から凄まじい音が鳴り響いた。示し合わせたようにマーシーとトレーサーはお尻を手で抑えてしまう。戦場で手を武器から離す危険性を今日だけでもイヤと言うほど思い知らされていたはずなのにも関わらず、宿便を着地のままに漏らしてしまうことを恥じらったのは彼女達がまだ若い女性であったが故か。
「ごめんなさい博士、私…その、う、ウンチも…したくなってきちゃったかもぉ…!」
すっかりマーシーに気を許したトレーサーは、自分の便意もオブラートに包まずに口にして伝えた。もちろん、今すぐにでもトイレに急がないとここで小便など比にならない程の悪臭を発するブツを出してしまいかねない事実に自分の生理的欲求を伝える表現を考える余裕などなかったというのも事実であったが。
「じ、実は、私も…ここは敵も少ないし、交代してお手洗いにいきま…あ、ああっ!」
ブビュブボオッ!ビュッ、ビチチィ!!
任務が始まる前、乗り込んだ移動基地の中で同じタイミング、同じような量の水や吸収効率の良いレーションを口にした2人…マーシーもトレーサーと全く変わらない程の地獄の腹痛に身悶えていたが、どうやらより崩壊に近いのは先輩であるマーシーの方だった。すかしっぺでどうにか耐えているトレーサーと違い、既に下着の中に両手で掬い取った程の量の軟便をチビってしまったマーシーは、心の中では後輩であるトレーサーを先にトイレに行かせようと提言しかけるも、トレーサーはマーシーの涙で滲んだ青色の瞳を見て、かつてトイレを見つけられず、道の真ん中でパンツを履いたままウンコをモリモリと漏らしてしまった幼い日の自分のことを思い出していた。
「さ、先に行ってきていいよ!私はどうせ便秘だからそんなに出ないし…脱ぐのも時間かかるから!」
(もう、オシッコもぜーんぶ垂れ流しにしちゃったし、今さらウンチも漏らしちゃったとしても変わらないような気もするし…)
自らが身に纏っている、高速移動や瞬間的な時間の巻き戻しにも対応しうる特殊な素材を使用したボディスーツ…全身を覆うこのスーツを手順通り脱ぐ煩わしさを思った時、トレーサーは正直このままウンコを漏らしてしまってもいいのではないかと考えてしまっていた。もちろんお尻を大量のウンチで膨らませたまま任務を続けるのは恥ずかしい…しかし、トレーサーは最近の体調を振り返り、これから自分が出すのはそこそこの硬さをもった一本糞であろうと想像した。もしそうならば、お漏らしにはなってしまうが出すだけ出してしまい、スッキリしたあとにスーツの中に産み落とされた大便を取り出すという手順でもいいのではないかと判断した。その為、トレーサーはマーシーに先にトイレに行くという選択肢を譲った。今回の任務を経てしっかりと尊敬するようになったマーシーがトイレまで我慢できずにウンコを漏らすという姿を見たくなかったという気持ちもあったかもしれない。
「あ、ありがとうレナ、すぐに…終わらせてくるわね!」
(お、オシッコだけならまだしも…ウンチまで漏らすわけにはいかないわ!て、敵はいないわよね…!)
ブッ!ブウウゥ!ブリュッ!ブリリッ!ブビチッ!
脱糞お漏らし寸前のマーシーはトレーサーの提言を何よりもありがたいと思った。キングス・ロウの路地を駆け足で走りながら、どうにか安全に排泄が出来るトイレを探す。しかし、戦場となるこの場所ではほとんどの建物のドアは固く閉ざされており、まともなトイレよりも、ただ腹痛の原因となっているソレを吐き出すための、索敵中の敵から身を潜められるようなくぼみを探すほうが効率的だった。
「も、もうトイレまで我慢できないわ…ろ、路地裏で…え?」
プライドを捨て、路上での排泄を心に決めたマーシー。しかし、突如現れた巨大オムニックはそんな彼女が決死の覚悟で決めた野糞ですらも許してはくれなかった。
「い、いやあああぁ!た、助けてええええぇ!!」
悲鳴を聞いたトレーサーが一目散にその出どころへ向けて走る前に、敵の近接攻撃がマーシーを襲った。銃弾で撃ち抜かれる程の致命的な傷は負わなかったが、丸太のような金属の腕で背中を殴り飛ばされたマーシーは壁に激突した。その衝撃で仲間達に回復と出力増強の効果をもたらす自慢の杖はポッキリと2つに折れ曲がってしまい使い物にならなくなった。そして腰に携えていた銃も吹き飛び、仲間のもとに駆けつけるための翼も壊れてしまう。オーバーウォッチのメンバーとして活躍してきた全ての能力を失い、今敵の眼前にいるのは脱糞寸前の便意を抱えただけのか弱い1人の女性であった。
「ひ、ひいいいいぃ!いや、いやああぁ!死にたくない!死にたくないいぃ!ひぃ!ひいいいいいぃぃ!」
ブビューーーーッ!!ぶりゅぶりゅぶりゅ!ぶぼぼぼぼぼっ!ぶびぶびぶびぶりりりりぶりぶりぶりぶりぶひちいいいいぃぃぃぃっ!!
むりむりむりむりむりむり…にぢにぢにぢにぢムリムリムリムリイィ!!
マーシーは仲間の事を自分の杖の能力で回復させる事が出来るが、その効果を自分に向けることは出来ない。そのため、彼女がダメージを受けた際には杖のテクノロジーを転用したバルキリースーツの自己修復機能が適用される。外傷も内傷にも治癒の効果が働く夢のような機能だが、彼女自身はこのメカニズムの世話になる事は極端に嫌っていた。
スーツに内包されたナノマシンが彼女の身体を正常に保つ為に体内に働きかける事で体内のエネルギーが高速で循環…その副作用で、マーシーは傷付いた体を治す度に尿意や便意を通常の数倍の速度で催してしまうことになるのだ。
ただでさえ、新人とのツーマンセル状態で戦場を生き抜き、その時の重圧に耐えられずに小便を垂れ流しにしていた女性が、パンツに漏らし始める段階の腹痛を抱えていたのにも関わらず、さらなる便意の促進の効果を受けたら…。
そして何より、全ての武器や逃げる手段すらも失い、眼の前の敵に殺されるやもしれないという状況で自分が弱き人々を守る為の存在である事を忘れ、恐怖で発狂状態に陥ってしまったマーシーが取ることの出来る選択肢は、泣き叫びながら糞と小便を漏らす事だけであった。
どうにか叫び声の出どころまで駆け付けたトレーサー。そこには敵に追い詰められた恐怖で完全に我を失い、そんな彼女の精神状態を落ち着かせるために更に身体に栄養を送り続けるスーツの特性により、排泄物をいつまでも漏らし続けて泣いているマーシーがいた。
トレーサーもまたマーシーの回復の効果を受けていた。女性の小さな身体を癒すために高速で駆け巡ったエネルギーの代謝は凄まじく、トレーサーも命を懸けた戦いの途中であるにも関わらず今までの人生で経験したことのないほどの強烈な便意を感じていた。
(それどころじゃないって分かってるんだけど…お腹痛い…!ああ、もういい!ここで出す!)
「ふん…んんんぎぎぎ!んぎぎぎぎいぃ!」
ミヂミヂミヂミヂミチチチチチイイイィ!ブボボッ、メリメリメリメリッ!モリモリモリモリイィ!!
敵の攻撃を寸前でかわししゃがみこんだ時、そのまま和式便所に座るような体勢で思いっきり踏ん張った。腹痛の原因である宿便を出してしまえば、少なくとも体調はベストの状態で戦う事が出来る。射撃で敵にダメージを与え、リロードを要する際には一瞬で遮蔽物に隠れてピストルにエネルギーを再装填する。そして、逆に下腹部に残った茶色い残弾をボディスーツの中に吐き出す。お漏らしと分かっていながら無理やりに排便を行っている現状。人生で感じたことのないレベルの恥ずかしさとみっともなさを感じていたトレーサーだったが、勇敢に戦っている分、同じように糞尿を漏らしながら戦意喪失してしまったマーシーよりは幾分かマシな姿だった。
しかし、サポートの手助けを得られなくなったトレーサーは、懸命の抵抗も虚しく同じように敵に追い詰められてしまう。
お腹の中に最後まで残っており、どれだけ漏らすと覚悟を決めても出てこなかった極太の一本糞が、死を覚悟し絶望に心が折れてしまった瞬間にスルスルと肛門から這い出てきた時、トレーサーは自分の体のおかしさに絶体絶命のピンチであるにも関わらず笑ってしまっていた。
オムニックの大群が2人にトドメを刺そうとした時、別方向から強烈な奇襲を受けた。オーバーウォッチの仲間達が救助に駆けつけたのだ。新兵とほぼ非戦闘員の女性2人と歴戦の勇者達の戦闘力の差は凄まじく、あれだけ彼女達に絶望を与え、失禁に加え脱糞までもさせて来た機械の兵士達はガラクタのように全て駆逐された。
(た、助かった…死ぬかと思った…本当に…あれ、さっきのが最後のウンチだと思ってたのに…ま、まだ…)
長く続いていた二人きりの戦闘状態が終わった。トレーサーは先程の戦いで全ての宿便を漏らしきったと思っていたが、それでもまだ身体の奥底に眠っていたのか、それともマーシーの杖の効果によって新しく生成された物なのか…兎に角彼女はまた新しい便意と尿意を感じていた。もちろん、今更トイレに行くことなど考えつくはずもなく、四つん這いの状態になりながら思い切りいきんで全てのウンコをひねり出した…。
どうにか救出され、汚れたお尻で歩くトレーサーとマーシー。2人共顔を紅くしながらガニ股気味で歩いていたが、これまでに何度も同じ経験をしていたマーシーはこの恥ずかしさを共有できる仲間が隣りにいることに安堵の感情も抱いていた。そしてこの日は、これから戦闘中や日常、悪夢にうなされベッドの上でも何度も失態を繰り返していくことになる二人がお互いを助け合うきっかけの日になった。
初陣で下半身をオシッコでビショビショにして、更にはお尻をウンチで膨らましてしまう失態を晒したD.va…そんな彼女を励ますためにマーシーとトレーサーは自分の失態の過去を話した。但し、トレーサーは一回、マーシーは初陣とトレーサーと供に任務に出たときの二回、と記録に残り、誰に聞いても知っているであろう事故の回数だけを伝えていた。実際にはその後の任務でも二人は何度もお漏らしをしていた。しかしD.vaはすっかりその少ない回数の報告を信じ、自分もそのように勇敢に戦わなければいけないと思っていた。
(それにしてもあの二人…いくらベテランだからって、これだけ長時間の戦いで…同じように、死ぬほどの目にあって…お尻にオシッコのシミひとつ浮き上がってないの、凄いなぁ…)
D.vaは自分が心を折られてしまった戦場の中、同じ前線であれだけの苛烈な戦いにも関わらず、自分のようにお尻を汚していない二人のことを強く尊敬していた。
任務前の食べ過ぎ飲み過ぎで滝のような小便と大盛りのウンコを漏らしたD.va自身のような大失態では無いにしても、これだけ恐ろし目にあったのだから少しくらいチビっても恥ずかしくは無いのではないかと感じていた。
D.vaは自分がこれから数年のキャリアを積んだとしても同じようなピンチに陥ったらもう少し冷静な対応をしていたとしても、その代償に括約筋のコントロールは失うだろうと予感していた。
(もしかしてあの二人、大人になってオムツ…いや、まさかそんなわけないか♪)
「ね、ねえ…本当にバレてないかな?私結構、出しちゃったんだけど…」
「大丈夫よ、このオムツは私とメイが協力して作った特注品なんだから!その…正直3人の中で真っ先にお漏らししたのは私だけど、誰にも気付かれて無かったわ」
D.vaが奇跡のように感じでいたマーシーとトレーサーの綺麗なお尻や脚。しかし、そのようになるのは当然とも言えた。何故なら二人ははみ出しの防止や外から見た際の形にもこだわった特注のオムツを履いていて、数度の失禁や脱糞ではバレないように作られていたのだ。
D.vaが二人が隠れてオムツを履いており、いつも今日のD.vaと同じかそれ以上の量の小便と糞を漏らしている事に気付くのは、また別の日のことである…