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ニンジャガイデン脱糞 紅葉編①

龍の巫女、紅葉。リュウ・ハヤブサらの陰に隠れながらも、スレンダーな肢体に長い髪…とても戦場には似つかわしくない容姿の若い女性でありながら、甲冑を身にまとった敵忍を一撃で叩き切る薙刀と、遠距離からでも十分に標的を穿つことの出来る弓を駆使し、単独で敵地を任される程にその力を認められた彼女…。

敵味方両陣営からも実力を優しい表情の裏に隠した『強者』と認識されていた紅葉。しかし、ある緊急の任務を任された時、彼女の尊厳を大きく傷つける悲劇が起こり、そこから彼女はある悪癖を抱いてしまうようになる。

一時の失態から無様な姿を敵や味方、更には守るべき群衆の前でも晒してしまう悲劇の運命…その始まりは決して彼女の油断や慢心とは言えぬ、不可抗力のような状況だった…。


破壊された里、そして攫われた少年サンジを救う為彼女は一目散に東京摩天楼へ向かった。しかし、急襲によって見るも無残な状態になった故郷に、そして刻一刻と命の危機が迫る弟のような存在に思いを馳せてもなお、身体を守る重要の役割を担っているとはいえ、非常に複雑な構造で簡単には脱げない戦衣装を一日中身にまとい朝からずっと溜め込んでいた大小便は彼女に戦闘とは別の危機感を与え、任務へと走るその脚も内股気味にならざるを得なかった。


ぐるるるるるるる…ぐぎゅるるるるるるうぅぅ…ゴポ…コポポ…


(本当はトイレに行っておきたいけど…今のお腹の状態だと…全部出し切るのに…さ、30分は欲しいわ…)

(それに…一秒でも早くサンジを助けに向かわないと…!ここは…オナラで誤魔化すしかない、わ…!)


ブゥーーーーーッ!ブブブブブウウウウゥゥゥゥ!ぶぷすーっ…ブッ!ブブブブッ!ブビブビブビィ!ぶぶぶっぶぶぶぶぅうううううう!!!


(す、凄い音…敵地に着いたら『すかす』しかないし、今のうちに出せるだけ出しておかないと…)


彼女が慢性的で強烈な便秘を抱えていることは今回のような状況は幸運に働いた。単独での行動をいい事に、紅葉は道中幾度となく大きな音を出しながら屁をぶっこき、ガス抜きをしながらとうとう目的地にたどり着いた。


ぶべびびびび!ぶぷぅ~ブッ!ブゥ!ぶっぶぶぶぶっ!ぶぶぶぶぶぶびびびびいいいいぃぃ!


(ど、どうしよう…何回オナラしても、お腹が全く楽にならない…やっぱり、安全な場所で、出しておいた方がいいかしら…)


グギュルルルルルルルウウゥゥゥゥ!!ぐぐぐぐぐぐぐっぐるるるるるるるううぅぅ!!


「は、はぁうううううぅっ!!」


(む、無理ぃぃ!ご、五週間もお通じが来てなったのに…今トイレに行って…思いっきり気張って…出し始めちゃったら…!)


(ここから偵察する限り…警備も手薄だし、敵の装備も大したことないわ…今は少しお腹も落ち着いてきたし…今のうちに、手っ取り早く戦いを終わらせてサンジを救出…ウンチをするのはその後で大丈夫…!)


体内に溜まる排泄物、取り分け大便のような固形物は排泄を行わない限り、時間が経過しても消えることは無く、むしろ増え続けるのみ…しかし便意というものは急激に催してみてはその数分後にまるで排便が終わったかのように頭から消えることもある。寄せては返す便意の波もまた紅葉の判断ミスの原因のひとつともなった。


「そうと決まれば…一気に終わらせてもらうわ!龍の巫女、紅葉…参ります!」


突如現れた侵入者の女…その細腕から振り下ろされた薙刀によって一刀両断される名もなき忍…その瞬間、その場にいた全ての敵兵が彼女をターゲットと認定した。一息つく間も与えられず襲い掛かる雑兵の群れ…しかし、どうやら敵方も急な防衛体制をこしらえたようで、各所に配置された陣形の練度も低く、一体一体の実力も数々の武技や術を巧みに扱う紅葉の敵ではなかった。


(敵は脆い…でも、とにかく凄い物量…こうなると、大きい方よりもお、オシッコの方が心配ね…)


しかし、無限に湧いてくる敵が紅葉に向かって無作為に繰り出してくる攻撃を躱し、防ぎ…隙を見て反撃を叩きこむ一連の動作は絶えず求められ続ける。これが常に膀胱を圧迫し続ける尿意と、それがやって来た時には姿勢を崩してしまう程に急激に訪れる強烈な便意を抱えながら戦っている紅葉にとっては辛かった。もはやこの程度の敵であれば、まとめて炎の術を使って消し炭にしてやりたいと思っていた。


絶妙なタイミングで常に湧いてくる脅威を排除するため、小用すら足す事は許されない状態を誤魔化すため、紅葉は何度も本来の任務を頭の中で反復しながら先へ進んでいく。もしこの苦痛が街中にいる際のものであれば、どんな施設に駆け込んででもトイレを借りれるよう懇願していただろう。

逃げ場のないバスや電車の中であればいよいよ『失禁』の二文字もチラついてくる極限状態…しかし、どれだけ身をよじらせ尻の穴に力を込めながら周りを見渡しても、敵地に数十分も籠って糞便を思ううがままにひり出せるような安全なトイレなどあるはずもなく、彼女はただ攻撃の衝撃で実を漏らしてしまわないよう祈りながら黙々と雑兵を蹴散らし続けた。


やはり不運だったのは突如始まったこの任務の前の彼女の体調、膀胱と下腹部に溜まっている排泄物の量が想定以上の状態だった事である。任務を速やかに遂行するため、もはや一瞬の隙を見つけ着衣のままでも腹の中のブツを一気に出してしまった方がいいのではないか…そう判断してもおかしくないはずたが、紅葉は頭の中で理由を付け最後までその選択を取ることは出来なかった。

戦闘服を小便で汚し更には臀部を大便で膨らませ、殺戮マシーンと化したはずの敵忍すらもむせ返るような異臭を放ったままではみすみす自分の位置を敵に教えてえいるようなもの…そして、こちらが本来の理由だろうが、もしサンジを救い出すことができたとして、年下の少年の前で任務の重圧に負け、糞尿を漏らし汚物まみれになったお姉さんの姿を見られたくないという、女性としての尊厳が最後までその手段をとることを許さなかったのだ。


ついに紅葉は東京摩天楼、その奥にまで到達する…。数秒経っても彼女一人しか立っていない状況を見ると、敵は根こそぎ倒し切ったようだ…。もし誰もいないのならばどこかで小用だけでも…と淡い期待が頭をよぎった瞬間、赤と青…二体の天狗が現れ、彼女の前に立ちふさがる。一振りで人間を肉塊に変え得る巨大な得物、尊大な口ぶりと態度、そして強者からのみ発せられるオーラが…彼女の故郷を火の海にした張本人がこの二体にうちのどれかである事をハッキリと感じさせた。

そしてこの戦いに勝利することで捕らわれたサンジを救出し、待ちに待った排泄行為を存分に堪能出来る事が分かった。敵地で大人しく便所を借りてやるつもりもなく、誰にも見られない場所でならどこでも野糞をぶちかましてやろうと野蛮な思考にすらなっていた。


(人の言葉を喋る天狗の妖怪…それも二体も…強敵ね…)


「ほう、この女…道中糞尿を漏らさずに戦い抜いたようじゃ」


「戦う前から漏らした跡を付け、追い詰められれば更に小便と糞を漏らして命乞いをしてきたくのいちの何人かと比べれば、同じ女でもなかなかの実力者のようじゃな…油断するでないぞ!」


しかし、そんな余裕気な考えは彼らのまさかの戦闘力とコンビネーションで打ち砕かれることになる。異形の化け物とすら対峙することもある紅葉にとって自分よりも一回りも二回りも大きな敵を相手にすること時自体は珍しいことではない。しかし、隙を生じさせぬ二段構えの強烈な攻撃をどれだけ命の危険が訪れても容赦なく内側から紅葉を追い詰める排泄欲求に耐えながら躱し切るのは至難の業であった。


「ハァ…ハァ…!」

(ご、誤魔化しても無駄よね…やっぱり…こ、怖い!死にたくない…)


「我らの攻撃…よく躱していると褒めてやりたいところだが…死が近づいていることを予感したか?他の女共と同じように恐怖に引き攣った無様な表情になって来たぞ…?」


そしてとうとう若くして百戦錬磨といっていいほど命のやり取りを重ねてきた彼女の頭の中に最悪のイメージが走る。便意に気を取られ致命傷を受け、もし万が一敗れるようなことがあってしまえば…私は一体、なんのために戦っているのか?


「うぅ…ひぃっ!う、ああ!…あ…あっ…」


じょろろろろ…じょおお…ジョロロロ…


(~~~~~~~~~~!!!で、出ちゃった…私…お、お漏らし…)


様々な感情が頭の中でパンクした時、自分でも気づかないうちに紅葉は排尿を始めてしまっていた。


「戦闘中に立ち竦むとはやはり未熟者だな!死ねぃっ!」


「!!??あ、ああああっ!!!」


ドゴオオオオォォォッ!!


「あふぅっ!ふ、ふぐうううぅぅぅぅ!!」


ブッ!!!みぢ…!!!!


戦闘中とはいえ敵前で失禁してしまった恥ずかしさに思わず動きが鈍る紅葉の身体を上半身と下半身に穿ち割ってやろうとへそ辺りをめがけ、彼女の身の丈ほどもある棍棒を突き入れる天狗。迫りくる攻撃をどうにか薙刀の柄の部分で防ぐが、不自然な体制で腹部に入った相当の衝撃はとうとう五週間の便秘で石のように硬くなっていた彼女の一本糞が肛門から這い出るのを助ける結果になった。


「ん…この臭い…ふん…小娘、やはり貴様も糞垂れ小便垂れの情けない女だったか…」


みぢぢぢぢゅりりりりり…ぶぶぶぶぶ…ムリムリムリムリ…にゅちちちちちちちぃ…


「あ、だめ…だめぇ…ああああ…あっあああ!あああああ…あっ…ああ…」


ず…ずる…ずりりりりり…ぶりいいぃっ!!もりもりもりもりっもりいぃ…


(あはは…で、出ちゃった…私…任務中に…う、ウンコ…漏らしちゃったぁ…)


小便を垂れ流し、サツマイモのようなガチガチの硬質便を一本、二本、更に…といつの間にか数えるのを忘れてしまう程産み落としてしまった紅葉。自分達の攻撃の苛烈さに糞を垂れ流してしまったと笑い、この戦いの勝敗が決したと油断する彼らに反し、紅葉は錯乱する思考の原因となっていた二つの欲求を解き放ったことで下半身の不快感と人生最大級の羞恥心と引き換えに彼女がもつ本来の戦闘能力を取り戻そうとしていた。


龍の巫女、紅葉の復活…お尻を茶色く盛り上がらせ足元に水溜まりを作ってしまった目の前の情けない女を見て彼等はそんなことを一切想像もせず、むしろ勝利を確信したのか、距離を取りながら時間をかけていたぶるような戦法に切り替えた。

この敵の油断は戦闘で傷ついた体力を回復するという点では彼女にとって幸運で、まだ先陣を切ってパンツの中にひり出されたウンコの倍以上の宿便を我慢するという点では不幸だった。


「んんっ…ん…!ふぅ…んぁ…!」


ブリリリリリリイッリリリリリリィイィ!ぶりぶりぶりぶりぶり、みちみちみちみちちちちちっ!!メキメキメキメキメキメキイィ!!


(だ、だめ…何を考えてるの、私は…!?戦闘中なのよ…?サンジを助けるために…絶対に負けられないのに…ウンコひり出して…き、気持ちいぃ…なんてぇ…!)


少しずつ膨らみを増していく紅葉の戦闘服を様子見ながら何度も嘲笑を重ねトドメの一撃とならないような気の抜けた攻撃を繰り返す天狗達。いつの間にか紅葉は里に戻りいつもの和式便所で思い切りひり出してやろうと目論み我慢していた超大量のウンコすらも漏らしに漏らし、いつの間にか頭の中から尿意も便意も消え去っていた…。


紅葉はただただ、強敵にビビッて糞尿を垂らしたわけではない…こうなってしまった理由の半分は体内の老廃物を排出し、完全な状態で戦う為に自分の『意思』で出したもの…もう半分は、これまでの矮小な敵兵とは一線を画す相手を二体も同時に相手にするという恐怖と重圧に負け括約筋が緩んでしまった末の失態だった。


身体を鈍くする原因をひとしきりひり出した紅葉は、本来の力を取り戻して戦う事に成功した。元々龍の巫女として類まれなる力を持った彼女は、苦戦しながらもこの二体を見事退けて見せた。


「ご、ごめんね…お姉ちゃん、ちょっとお腹の…調子が悪くて…だ、出しちゃったの…それで…その…ちょっとだけ…むこうを向いてて…もら…あっ…!あ、あぁ…」


じょおおおおおおおーーーーーーっ…!!!ぶぶぶぶぶっ!!ムリムリムリムリ…!

むぢぢぢぢぢ!ぶり…ブポッ…


全ての緊張から解放された紅葉は改めて尿意と便意を催してしまう。彼女を慕う少年を目の前に今更複数枚の重ね履きによって防御力と機動力を両立させた戦闘服を脱ぐことなど選択肢に浮かぶはずもなく、まだまだ下腹部に溜まっていた糞便と長い戦いを終えもう一度催した小便の残りを全てひり出すこととなってしまった。



ぐるるるる…ぐるるるるるるる…


「う…ふっ…ふぅん…ん、んん…!」


(あぁ…また…き、来ちゃった…やっぱり…緊張すればする程…お、お通じが…!)


たった一人で戦う女性を取り囲む、その身に殺意だけを宿した物言わぬ忍達…こんな四面楚歌の状況で、紅葉は脚を露出したミニスカートの衣装で戦っていた。

ただ目の前の敵を倒し続け、脅威を根源から排除する…この前のように捕らわれた人質がいるわけでもない単純な殲滅任務。

そして前回、敵を目の前にして糞を漏らすという大失態を重ねてしまったとはいえ、実力は十分兼ね備えた紅葉であれば布面積が少なく、多少の防御力を削いだ服を着たとしても問題はないであろう。


しかし、今回のような簡単な戦局であれ「動き易いから」という理由だけですぐにパンティが露出してしまうような服で戦うのは理解し難い。行動時の機動性を重視するだけであれば他にも選択肢はあるはずだ。

紅葉が任務の際にこのような服を着ている理由…それは前回のような急激な尿意や便意を催し、そのまま我慢の限界を迎えその場で「お漏らし」を余儀なくされてしまった際、早急かつその後の戦いに影響が少ない方法をとる為であった。


ブビッ!ぶぶぶっ、ぶうぅぅーーー!!


ミリッ…!みち…みちみちみちぃ…


「!!…あっ…、あっ、ダメ、ああっ…」


ミリリミリリリメリメリメリメリ!むぢぢぢぢぢぬちちちちいいいいぃっ!!!


(で…出ちゃったわ…五週間…どれだけ踏ん張ってもちっとも出てこなかったウンチが…一本まるまる…)


ズリュ…む…むりんっ!にゅるるるるっ!ボッ、ブボッ!ズリリリリリリイイイィ…


ベトオッ!!


(あ…ああ…お漏らし…しちゃったけど…これなら…パンツの中には残らないわ…!さ…作戦…通りね…)


身体にフィットしたスカートを強引にたくし上げトレーニングを重ねて引き締まった尻を晒し、面積の小さなパンティに溜まった太くて長い一本糞をお尻を左右に振ることで肛門から切り離し、少しずつ足元に落として行く。尻尾のようにパンツから千切れずに垂れ下がり、歩けば太ももにペチペチと当たるような極太の硬質ヘチマウンコは、武器を持っていない方の手で掴んで無理やりパンツから引きずり出してその場に投げ捨てた。この一連の動作を何のためらいもなくこなす紅葉を見れば、彼女がこれまでにもこの戦闘服で同じように戦場着衣排便を繰り返していたであろう事は簡単に想像出来た。


紅葉は久方ぶりの実戦で便意を催し、漏らしてしまった糞尿を余すことなく受け止める法師姿を身に纏い、敵に見られながらモリモリと脱糞をしてしまったあの日の屈辱を忘れられずにいた。尻に太ももにふくらはぎに、足の指先まで…下半身全てに残り続ける生暖かい糞尿の感覚…。白い装束を茶色く染め上げてしまったあの時のみっともなさをもう二度と味合わないように、万が一また糞を漏らしてしまった時にすぐに足元に落ちていくような服を着るようにしていた。


じょ…じょぼぼぼぼぼぼ…ジョロロロロロオオォ…


(安心したらオシッコも…そ、それに残りのウンチも…早く出してしまいましょう…)


「ふんん…!んんんぎ!…んぎいぃ…ふんんんん〜〜〜〜!!!」


むりりりりりりり!ブリブリブリブリブリ!むぢむぢむちちちちちぢちちちちちいっ!ブリブリブリブリイイィィ!!


そして、彼女は緊迫した状態の中で思いっ切り踏ん張りパンティから全て零れ落ちていく程の硬いウンコを何本もひり出し、その後無事任務を終えた。この任務の成功で彼女は少しずつ自信を取り戻していく。


(ああ…は、恥ずかしい…どんな事情であれ…トイレ以外の場所で…ウンチを…しなければいけないなんてぇ…!)


「ん…ふっ…!ふっ…!んはぁ…はぁ…!」

(うう…お、お願い…誰も来ないで…この失態は…私の胸の中だけで…)


しかし、今度は敵地の中で自分の個人情報でもある糞便をしこたま残して帰ることへの疑念が感じられた。改めてお尻を覆う戦闘服の重要性が説かれることになった。

紅葉は自分が任務中に大小便を漏らしてしまう事が前提となっているこの議論に恥じらいと屈辱を感じていた。




いくら修行を重ねてきたとはいえ、宙を舞い大きな薙刀を振り回し何十体もの敵兵と戦い続ける紅葉はまだ成人になって間もない女性である。本来戦闘において不利な立場を強いられる女性の身体でここまで戦い続けることが出来るのかを考えれば彼女が常人では想像できない程の食事を摂っていることは想像に難く無いであろう。里に伝わる栄養の吸収効率の良い特別な飲食物を摂取しているかもしれない。

兎に角、戦場を駆ける女たちがもしその身体の中に多量の老廃物を溜め込んでいたとして時にそれらを本来出すべきではない場所で致してしまったとしても悪と戦い人の世に平和をもたらす為の副産物として受け入れるべき事態なのである。


それでもなお、紅葉はこれ以上の失態を犯したくないという気持ちがあった。デッドオアアライブ…ありとあらゆるジャンルから老若男女と問わず強者を集めて開かれる格闘大会に招待されていた彼女はその対戦相手を叩くことで自分の力と自信を取り戻そうとしていた。

そして、その目論見は今回に関しては功を奏すことになる。紅葉と同様に女性ファイター達は技術を極める土台として頑丈な身体を造り上げるため相応のエネルギー源を摂取していた。紅葉が任務中に漏らしてしまったあのブツがリングに上がる彼女達の身体の中にもギッシリと詰まっていた。


初めてリングに上がる紅葉との対戦前に、ティナは挑発をかけた。パツパツに脚部を覆った青色のスパッツを履き一滴でもオシッコを漏らしたら大恥をかくような衣装で彼女に戦う厳しさを教えるとのたまったのだ。

普段温厚な紅葉もこの挑発には乗るしかなかった。最近戦闘中に何度も失便していたため図星を付かれた事による怒りの感情もあった。次の任務で着ようと思っていた下半身が紫色のボディスーツ状になった特注の戦闘服で紅葉はリングに上がる。


「ふ、ふぅぎぃ…!ま、負げない…ギブアップなんで…じないぃ…!」


「あら…貴女が得意のリングでこんなに差がついちゃうなんて…早く切り返さないと…観客もガッカリしちゃうわよ…?」


(やはり…この前の任務で、2度もトイレまで我慢出来ずに漏らしてしまったけど…あれは恐ろしい敵を前にして狼狽してしまったのが原因だったようね…)

(申し訳無いけど、彼女の力では私を倒す事は出来ない…少し酷だけど自信を付けさせて貰うわ…!)


対戦相手のティナは偉大なレスラーを父に持ち自身もその血脈を継ぐにふさわしい豪快な技と魂を持った強敵だった。しかし、そもそも敗北すれば死ぬという環境で時に恐怖やプレッシャーに負け、糞尿を垂らしながらも修羅場を潜り抜けてきた紅葉にとってギブアップやノックアウトで相手から与えられる痛苦にストップが入るリング上での戦いは生ぬるいのではとすら思えた。


ギリリリリイイイイィィィ!ギュ…ギュウ…


「ぶ、ぶふふうぅぅ!ぐぎ…ぎ…ふぎいいいぃ!」


「これがチョークスリーパー?っていう技でしたっけ…?余り詳しくないから…こんな感じで良いのかしら…?」


普段は巨大な薙刀で敵を切り伏せ弓矢を駆使する戦い方も得意とする紅葉は格闘技で相手と戦う事は少なかった。そして人間と形容するにはあまりにもかけ離れた異形の怪物との対峙を重ねていた紅葉には人間の関節や頸動脈を極める締め技の経験は乏しかった。ティナのその思惑は戦う前は有利に傾くと思っていたが、いざチョークスリーパーの形にセットされると自分の首を間違った締め方でへし折られるのではという恐怖で一気に埋め尽くされた。


「だ、だめぇ…そ、そんな締め方じゃ…くびが、ぐびが折れぢゃうよおぉ!ひあぁっ!ぴゃあああっ!」


「『そんな』?…随分な言い方ね…別に私は間違ったやり方で貴女の首がへし折れようと構わないけど…」


ミキミキ…ミシィッ…ギリ…ギリ…


青ざめた表情は首を絞められた事により一気に紅く染まっていく。実際、紅葉は人体の構造などしっかりと修めており、試合において不慮の事故が起きる心配は要らなかった。ただ、紅葉の恐怖を煽る囁きとギシギシと少しずつ絞られていく自身の頸動脈にパニック状態に陥ったティナは自分がリング上のヒロインである事も忘れ必死に命乞いをしながら失神し糞尿を垂れ流しにした。


「ひ、ひぴいいいいぃっ!いや!やめで!やべてええぇぇ!ギブアップ!ギブアップしましゅうううぅぅ!」


ジョオオオオオオーーーーーッじょぼぼぼぼぼぼぼぼぼおおおぉぉ…


「ああああぁぁっ、ああああああ!!!がががががっがぼぼぼぼぼ…がぼ…ぼ…」


ブリッ!ブリブリブリブリブリブリブリブリブリイイィィ!ムヂムヂムヂミリミリミリミリィ…!


「なんてね…もちろん冗談よ…?でも…喧嘩は相手を見て売らないとね…?」

(フフフ…私も人のこと言えないけど…凄い量ね…最近お通じ来てないから羨ましいくらいだわ…)


もちろん、紅葉が戦っていたのが娘のティナではなく彼女の父親であれば話は別だったであろう。鋼のように鍛えられた肉体を前にしては炎すら発する紅葉の攻めも通じず丸太のような腕に叩き伏せられ万来の観客の前でヒップラインのくっきりと分かるコスチュームの中に巻きグソをひり出す事になっていたに違いない。


自分よりも強い相手とは戦わないという選択肢を取る自由…紅葉はルールのもとに行われる格闘技の大会という特性を活かし、自分よりも格下の女の子達をリング上で痛めつけ、垂れ流しにさせ、強者との戦いからは逃げ続けるという、いわゆる雑魚狩りに終始する卑怯な戦法を無意識のうちに行っていた…。


ハリボテのような勝利を重ねながら、本当の強さを得ることから逃げ続けた紅葉を次の任務が絶望に叩き落とすことになるのだった…。











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