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夏目恋歌 -アシスト書店- @入れ替わり・女体化・TSF
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小説 【入れ替わり・恋人同士】①

【入れ替わり・恋人同士】合意の上で一日だけ体を入れ替えたけど、機械の故障で一週間元の体に戻れないカップルの話 -あらすじ- 少し先の未来、体を入れ替えることができる機械が発明された世界のお話。 付き合っている恋人同士が合意の上で入れ替わるが、機械の故障で一週間元に戻れなくなってしまう…。 -登場人物- ・安達 陽真 (あだち はるま) 性別:男 年齢:27歳 職業:某法律事務所 事務 ・島村 澪 (しまむら みお) 性別:女 年齢:28歳 職業:某大手メーカー 営業・事務 -目次- ・1.肉体交換機 ・2.彼氏と彼女の入れ替わり ・3.機械の故障 1.肉体交換機 2037年。 人と人の“身体”を交換できる装置が、ようやく一部医療機関で認可された時代。 法的には「完全同意の上で、一定の定められた期間限定」という厳しい条件つきだったが、実用化されたその日から、好奇心と欲望が入り混じった人々が次々と予約を入れていた。 都内にある「常盤台医科大学附属病院」―― その個室のベッドに並んで横たわっているのは、つい数ヶ月前にマッチングアプリで出会い、付き合い始めたばかりのカップルだった。 「……ほんとに、やるの?」 澪が小さな声で言った。彼女は小柄で童顔。けれど胸元は豊かで、女性らしい丸みを帯びた身体がベッドのシーツに沈んでいる。 「うん。女の体ってどんな感じか、一度ちゃんと知っておきたいなって思って」 陽真は落ち着いた表情で答える。27歳の男性、どこにでもいそうな穏やかだが好奇心旺盛な男だった。 「……まあ、一日だけって言うなら」 澪は少しだけ口を尖らせた。自分が男の体になるなんて、やっぱり抵抗があった。 でも陽真の“知りたい”という目に、思わず「いいよ」と言ってしまった。のせられやすい性格が、また出てしまったと内心でため息をついた。 「では、準備ができましたので始めます」 無機質な声で医師が告げる。二人はそれぞれのベッドに深く横たわり、額に装着されたインターフェースが静かに光を放ち始めた。 カウントダウン、開始。 5… 4… 3… 2… 1…… 視界が、白く塗りつぶされた。 ⸻ ――数分後 ゆっくりと、まぶたが開く。 まず目に飛び込んできたのは、白い天井。そして、ほんの少し低くなった視点。 「……うぅ……」 澪(精神は陽真)は起き上がった瞬間、自分の声の高さに驚いた。 すぐに両手を見て、思わず息をのむ。 細くて、白くて、爪先には薄いピンクのネイル。 いつもとなにもかもが違う。肌の感触、筋肉の反応、息の通り方までも。 「……マジで……澪の体だ……」 起き上がろうとした瞬間、胸元にぐっと重さがかかった。 目線を落とすと、薄手の患者衣越しに、柔らかく膨らんだふたつの存在が揺れていた。 2.彼氏と彼女の入れ替わり 「うお……♡」 澪(精神は陽真)は、ゆっくりとその胸元に手をあててみた。 指先が患者衣越しに沈む。やわらかくて、弾力があって、まるで吸いつくような感触。 (これが……女の胸か……。ていうか、澪の……♡) 興味が勝ってしまった。 澪(精神は陽真)は、そっと両手で包みこむように触れた。 ムニュ……ッ それだけで、体の奥から変な震えが走る。 “触られている”感覚が、同時に“触っている”自分に跳ね返ってくる。 「はは……すげえ……これはやばいな……♡」 興奮と好奇心で、つい揉みしだくような動きになる。 胸の中心からぞわっと広がる、女としての感覚。 なぜか背中がぞくぞくする。太ももの内側が熱い。 「……これ、クセになるかもしれない……♡」 その瞬間だった。 「……なにやってんの……?」 となりのベッドから、低くて男っぽい声が聞こえた。 澪(精神は陽真)が振り返ると、そこには―― 自分の“男の体”に入った陽真(精神は澪)が、半分起き上がってこちらを見ていた。 「え、ちょっ……見てた?」 「見てた。ていうか、触ってたよね、絶対」 男の顔で眉をひそめる陽真(精神は澪)。その怒った顔が“自分”だから、妙な違和感がある。 「ちょっと……最初にすることが、それ?」 「いやいや、ちょっとだけ確認……!」 「確認で揉まないでしょ、普通!」 そう言いながら、陽真(精神は澪)は自分の――いや、陽真の――患者衣のズボンを見下ろした。 「うわ……これ……どうすればいいの……? なんか、ムズムズするんだけど」 「そこは……あんまり、いじらない方がいいかも……」 「無理。すでに気持ち悪い……ていうか、重いし、息苦しいし、なんか汗くさい!」 「それ俺の体に言う?」 「事実でしょ!」 言い争う声が、病室の白い壁に響く。 けれど――それと同時に、どこか笑いがこみあげてきた。 「……変な感じだけど、ちゃんと入れ替わったんだな」 「うん、ほんとにね……でもさ」 「うん?」 「戻れるよね? これ、一日で……ちゃんと、戻れるんだよね?」 澪(精神は陽真)は一瞬黙り込み、ちょっといたずらっぽく笑った。 「うん、大丈夫。たぶん、ね♡」 「ちょっと、“たぶん”ってなに!?」 3.機械の故障 検査用ベッドの上で体を起こしてから、10分ほどが過ぎていた。 澪(精神は陽真)は、澪の身体で自分の腕や脚をゆっくり動かしていた。 肩幅が狭くて、肘が細くて、指先が信じられないくらい軽い。 とにかく何をしても、“やわらかい”感覚がついてまわる。 「……はぁ、体、軽っ……なんか股もスカスカしてる感じする……♡」 小さく声に出して、試しに脚を組んでみた。 自然と患者衣のズボンがふくらみ、太ももにピタッと布が当たる。 (うわ……なんだこれ、当たると変に敏感……) 病院の貸与品である、清潔な白いパッド入りのブラジャー。 その下にあるのは、自分じゃないのに、やけに“自分っぽく”感じてしまう乳房。 質素なブラ越しに軽く両手を添えて、ちょん、と持ち上げる。 指を離せば、重力でぷるんと落ちる。 「うわ……なにこれ、こんなの毎日つけて生活してんの……?♡」 「……ちょっと、陽真……あんまり変なことしないでくれない?」 すぐ横で、陽真の身体に入った澪が、顔をしかめて言った。 陽真(精神は澪)はまだ患者衣のまま、両手でズボンの前を押さえるようにして座っていた。 「え? なにが? こういうの、慣れるの時間かかるしさ〜」 澪(精神は陽真)はわざとらしく語尾を伸ばしながら、女の子っぽい口調を真似てみせた。 「なんかね〜、胸がぷるんぷるんしてる〜♡ スースーするし〜♡」 「やめて、ほんとに……変な気分になるから……」 陽真(精神は澪)は苦笑しながらも、視線を逸らして耳まで赤くなっていた。 男の体の顔が赤くなってるのが、なんとも不思議な光景だった。 「だって、これ、楽しいもん」 澪(精神は陽真)は膝をそろえて座り直し、手のひらで自分の太ももをスーッと撫でた。 「下着、すごいね……肌に張りつく感じとか、ほんと女の子って感じ……。これだけでなんか興奮するっていうか……クセになりそう」 「いや……普通に言って……その喋り方、すごいムカつく……」 「えー? やだぁ、もう戻れないかも〜♡」 「……はぁ……」 陽真(精神は澪)はため息をつき、立ち上がった。男の身体に不慣れな足どりで、ややぎこちなく立ち上がる。 「はー、歩きにく……重いし、靴デカいし……」 そのとき、ノックと共に看護師が入ってきた。 「すみません、これから体調チェックの検査がありますので、お二人ともこちらへどうぞ」 ⸻ 一時間後 血圧、心拍、視力、聴力、反射、肌の反応…… 交換後の体に異常がないか、医療スタッフは細かく確認していった。 検査は全体で一時間ほど。その間、二人は何度もお互いの体で笑ったり、真剣な顔をしたりしていた。 そして、個室に戻った直後。 一人の年配の技術者が深刻な顔で入ってきた。 「……お二人に、大事なお話があります」 「え?」 「どうかしましたか……?」 「実は、入れ替え装置《エクスチェンジャー》の中枢コアが不安定化しておりまして……修理には最短で三〜四日間、最長で一週間を要します。つまり、元の体に戻れるのは……一週間後になります」 沈黙が落ちた。 「……え……?」 陽真(精神は澪)は、一瞬で顔色を変えた。 -続く-


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