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夏目恋歌 -アシスト書店- @入れ替わり・女体化・TSF
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小説 【入れ替わり・上司】⑥

-目次- ・16. 止まらない変化 ・17. 戸惑いのピクトグラム ・18. 他人の人生を背負うということ 16. 止まらない変化 レンタカーは国道を北へ。 助手席のエアコンから流れる風が、胸元のブラウスの隙間に入り込むたび、 紗英(精神は翔也)は、なんとも言えない違和感と新鮮な感覚に包まれていた。 スカートの裾が太ももにまとわりつく。 ストッキングがわずかに引っ張られるたび、今の自分の脚がやけに敏感に思えて仕方なかった。 そして、下腹部にじわじわと押し寄せる、ある“感覚”。 朝から飲んだコーヒー数杯。 そして緊張感もあって、体は水分を一気に押し出そうとしていた。 男の体なら、多少我慢もできた。 けれど今は、女性の膀胱――どうやらそれほど耐久性がないらしい。 翔也はもぞもぞと腰を浮かせ気味にしながら、運転席を見る。 そこには自分の体を使ってハンドルを握る――紗英の意識がある。 本来なら恥ずかしくて言えないことだったけれど、今はもう言うしかない。 「……あの、高垣係長。ちょっと……コンビニ、寄ってもらっていいですか」 視線は前を向いたまま、運転中の“翔也(精神は紗英)”がふっと笑う。 「ふふ、もう? やっぱり女の身体って、トイレ近いでしょ」 「……はい……なんか、限界近いかも、です」 「いいよ。ちょうどコンビニ見えてきたし、寄ろうか」 そう言って左ウィンカーを出す“自分の体”――その落ち着いた動作に、紗英(精神は翔也)は思わず目を奪われた。 男の体で、無駄のないハンドルさばき。 わずかにシャツの袖がめくれ、引き締まった腕筋が見える。 (……あれ、かっこいい、かも……) 自分の体なのに、目の前で“別の誰か”が操っていると、こんなにも違って見えるのか。 無意識のうちに見惚れていたことに気づき、紗英(精神さ翔也)は慌てて視線をそらした。 (……え、今……うっとりしてた……?) 混乱と羞恥のなかで、ふと頭に浮かぶ考え。 (この体に入って、……“女”として、ちょっと感覚が変わってきてる……?) コンビニの駐車場に滑り込んだ車が止まると、紗英(精神は翔也)はスカートの裾を押さえながら急ぎ気味にドアを開けた。 「……行ってきます」 「気をつけてね。」 「はい……」 走り出したパンプスの足取りはまだぎこちなかったが、 その背中には――ほんの少し、揺れ動く自分自身への戸惑いが、静かに滲んでいた。 17. 戸惑いのピクトグラム コンビニの入り口をくぐると、冷房の風がふわりと顔を撫でた。 スーツにストッキングという装いでは、肌寒く感じるほどだった。 トイレの案内を示す看板が、店内の奥を指している。 紗英(精神は翔也)は、足早にその方向へ向かう。 そして、トイレの前で思わず足を止めた。 右に青いピクトグラム。男のシルエット。 左にはピンクのスカートのマーク。 一瞬、反射的に青い方へ向かいかけて、ハッと立ち止まった。 (ちがう……今、体は“女”なんだった) 脳に刻み込まれた「自分の性別としての行動パターン」が、体と一致しない。 深呼吸をして、ピンク色のピクトグラムのドアを開けた。 (……中、きれい……) 床には髪の毛一本落ちていない。 壁際には“消音”のボタンがついたコントロールパネル、 そして便器の横には小さな銀色のゴミ箱――見たことのない設置物がある。 (これ、生理用品の……) 知らない世界に足を踏み入れたような感覚。 でも、これも高垣係長の…女の日常の一部なんだと考えると、どこか興奮した気持ちにもなる。 紗英(精神は翔也)は個室に入り、ゆっくりとドアを閉めた。 鍵をかける音が、妙に大きく響いた気がした。 不思議な気持ちだった。 男としては“入ってはいけない場所”だったのに、今は自分の「日常」としてそこにいる。 今、自分のいる場所も、していることも―― 確かに他人の人生の断片を、体感しているのだと、実感した。 18. 他人の人生を背負うということ 鍵をかけた個室の中で、紗英(精神は翔也)は少しだけ深呼吸した。 (……よし) 視線を正面に向ける。 白くて静かな空間。 男のトイレとは明らかに違う、清潔な場所だった。 でも、なにも特別なことじゃない。 ただのトイレ。 だけどその一つひとつが、男にとっては“知らなかった他の女性の人生”そのものだった。 紗英(精神は翔也)は高垣係長のスカートスーツをずらして、パンティも脱いだ…ムッとした空気をまとって、リアルな女性器が現れた…。 何度か見ているそれに、紗英(精神は翔也)はまだ興奮感を感じていた。 便座に座り、「チョロチョロ…」と排尿を済ませた…。 「んふっ…♡はぁーん…♡」 気持ち良さから、少し声が漏れてしまった…。 紗英の肉体から、おしっこを出し切った紗英(精神は翔也)はトイレットペーパーに手を伸ばした…。 「カラカラッ…」 少しお尻を上げて尿を拭き取った…。 肉体を入れ替える前なら、絶対に拭き取ることなんか無かった女上司のお尻を、拭いていることにかなり興奮していた…紗英(精神は翔也)の秘部は湿り気を帯びており、少し愛液も垂れていた…♡ お尻からしっかり、水滴を拭き切った後再びパンティを履き、スカートも元に戻した。 着ているスーツ、肌にぴったり沿うストッキング、パンプスのつま先。 今の自分が身に着けているすべてが、少し前までは高垣係長の女性の一部だった。 (……ちゃんと高垣係長の体を扱えてるのかな) ふと心配になる。 けれど、今日の訪問先の企業は、高垣係長にとっても大事な取引先だ。 (やるしかないよな……) 気持ちを切り替え、スカートの裾を整えてから個室を出た。 鏡の前には、化粧直しをしている女性たちが2人。 紗英(精神は翔也)はそっと会釈して、手を洗い、そっとトイレをあとにした。 コンビニを出て、駐車場に戻ると、運転席で翔也(精神は紗英)が紗英のスマホを見ていた。 彼女は紗英(精神は翔也)に気づくと、軽く手を振った。 「おかえり。大丈夫?」 「はい……お待たせしてすみません」 「ふふ、緊張してる? 無理しないで。挨拶の時ももちろん一緒にいるから、何かあったら私がフォローする」 その言葉に、紗英(精神は翔也)は少しだけ肩の力を抜いた。 車に乗り込み、ドアを閉める。 再びエンジンがかかり、車は滑るように動き出した。 紗英(精神は翔也)の視線は、助手席の窓の外――変わりゆく景色のなかに向いていた。 ただひとつ、まだ定まらない“自分の今”を確かめるように。 -続く-


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