小説 【入れ替わり・日常2】⑧
Added 2025-09-07 02:07:57 +0000 UTC-目次- ・22.秘密 ・23.鏡 ・24.女体 22.秘密 お風呂の準備を整えたあと、唯(精神は義文)は、ふとニヤつき口元を上げて義文(精神は唯)に振り向いた。 「ねぇ…パジャマ貸してくれる?♡やっぱりぃ…お風呂上がりは着替えないとね…♡」 わざと女らしい声音で甘えるように言う。 義文(精神は唯)は、心底いやそうにため息をついた。 「……はぁ……仕方ないわね。…私のを貸すけど、汚さないでよ…」 渋々とクローゼットを開け、畳んであった柔らかい女性用の唯の可愛らしいパジャマを差し出す。その上に、質素なグレーのスポブラと、スポーツパンティのセットも重ねた。 「下着は絶対これにしてよね…」 義文(精神は唯)不満げで、まるで「おとなしく地味な下着を着ていろ」と言いたげだった。 だが、唯(精神は義文)はそれを受け取りながら、目がきらりと光る。 (うふっ♡……俺には“秘密兵器”があるんだよ♡) 心の中でそう呟き、すぐさまさっきショッピングセンターで購入した買い物袋を手に取った。そこには、こっそり手に入れた豹柄のエッチなブラとパンティが収められている。 ――これを着けることを想像するだけで、膣の奥がゾクゾクと熱を帯びる。 彼はパジャマの下に忍ばせるようにして、豹柄の下着を脱衣所へと持ち込む。唇には抑えきれない笑みが浮かび、頬もわずかに紅潮していた。 義文(精神は唯)は、その後ろ姿を横目でちらりと見て、首を傾げる。 (……なんか怪しい……) 義文(精神は唯)の小さな不安は、まだ確信にはならず、彼女は結局その場で追及を飲み込んでしまった。 脱衣所の扉が閉まる音が響く。 その中で、唯(精神は義文)は、袋を開きながらにやりと笑った。 「このエッチな下着を着るのほんとに興奮するな…♡」 23.鏡 脱衣所に入り、唯(精神は義文)は背後の扉を静かに閉めた。 ワンピースのリボンをほどき、肩から布をすべらせる。白色の生地が床に落ちた瞬間、鏡に映るのは若々しい裸身。 「……あれ?」 そこでふと思い出し気づいた。下半身に、布の感触がない。 今日はパンティを履いていなかった――その事実を思い出し、自分でも苦笑する。 (……そうだった…朝からずっとノーパンだった♡唯ってば大胆だな……♡いや、俺が大胆なのか♡) おかしさと同時に、背筋を駆け上がるぞくりとした興奮。 唯(精神は義文)は鏡に近づき、全身をまじまじと眺める。 小さな肩、豊かな胸のふくらみ、くびれた腰、そして恥ずかしいほど滑らかな太腿。 (……すげぇ……やっぱり♡唯の女の体だ♡) 頬を赤らめながらも、視線を逸らすことはできない。 今まで何度も触れてきたはずの唯の姿――だが、自分の「もの」としてこうして見つめるのは初めてだった。 (そういえば……入れ替わってから、こんなふうに一人でじっくり自分の体を見る時間ってなかったな……♡) おっぱいに手を当てると、指先に伝わる弾力が妙に生々しい。 吐息が熱く、脱衣所の小さな空間にこもっていく。 鏡の中の“唯”は、潤んだ瞳で自分自身を見返していた。 24.女体 浴室に入ると、唯(精神は義文)は湯気に包まれた鏡の前に立った。 裸身の曲線を改めて目にすると、心臓がどくんと高鳴る。 「…はぁはぁ…♡ほんとに鏡を見ても、俺の体が無いな…♡」 にやつきながらおっぱいを両手で寄せると、豊かな膨らみが形を変える。 その柔らかさに、自分でありながら背筋が震えた。 (男のときとはまったく違う……肌もこんなにすべすべで……腰のラインも、尻も……全部女そのものだ♡) 指先で首筋をなぞり、腕から脇へ、そして滑らかなお腹を伝って下腹部へ――。 目の前にあるのは、これまで遠くから眺めることしかできなかった秘密。 それを“自分のもの”として目にしている現実に、言いようのない昂ぶりを覚える。 彼はシャワーを浴びながら、髪を濡らし、石けんを泡立てた。 泡を胸に乗せ、円を描くように洗えば、敏感に反応して息が漏れる。 腰や脚も丁寧に洗っていく。長くしなやかな脚に泡が流れ落ち、浴室のタイルに散っていく様子さえ艶めいて見える。 全身を包む熱にうっとりした。 目を閉じれば、自分がもう「男ではない」ことを全身で実感できる。 そしてその異質さこそが、甘美な興奮となって胸を高鳴らせるのだった。 -続く-