小説 【入れ替わり・上司2】①
Added 2025-09-08 13:22:10 +0000 UTCその一粒で-女上司と入れ替わる肉体-2 【入れ替わり・上司】 -あらすじ- 23歳の若き新卒社員・村田翔也と、妖艶な38歳の女上司・高垣紗英。出張先で一度だけ“入れ替わり薬”に翻弄された二人が、再び禁断の誘惑に足を踏み入れる──。仕事終わりの酔いに任せて交わした提案は、想像以上に背徳的で官能的な体験へと転じていく。彼の若い肉体に宿る彼女の理性、彼女の熟れた肉体を支配する彼の欲望。オフィスで、ベッドで、そして日常の中で、互いの体を通して知る異性の深奥。入れ替わったまま上司と部下を演じるスリルと、抗えない快楽が交錯する──。禁断の「入れ替わり×オフィスラブ」官能小説第二章、ここに誕生。 -登場人物- ・村田 翔也 (むらた しょうや) 性別:男 年齢:23歳 職業:会社員 (某大手メーカー 営業・新入社員) ・高垣 紗英(たかがき さえ) 性別:女 年齢:38歳 職業:会社員 (某大手メーカー 営業・係長) -目次- 1.居酒屋にて 2.錠剤 3.交換 1.居酒屋にて 居酒屋の半個室。周りのざわめきは壁に遮られて、ふたりの間だけがやけに近い。 村田は、グラスを持つ手をきちんと揃えながら、正面に座る上司の高垣を意識していた。 「村田くん、今日のプレゼンは悪くなかったと思うよ。でも、もう少し自分の意見を強く出したほうがいいんじゃないかな…」 グラスを口に運ぶ仕草さえ堂々としていて、上司らしい。翔也は少し緊張しながら頷いた。 「ありがとうございます、高垣係長。自分では踏み込んだつもりだったんですが……」 ふと沈黙が落ちる。氷が溶ける音がやけに耳に残る。 翔也の頭には、どうしても“あの日”の記憶がよぎってしまう。 出張先で、高垣の提案で入れ替わり薬を飲み、一日だけ体が入れ替わってしまった出来事。 紗英の身体を通して世界を見たこと。女として歩く感覚。胸の重み。下着の柔らかさ。すべてが強烈に残っている。 「……村田くん、今ちょっと思い出してたでしょ?」 突然の問いかけに翔也は目を見開いた。 「えっ……」 「ふふ、顔に出てる。あの出張のことだよ。私もね、たまに思い出すの。あんな経験、普通は一生ないもの…」 紗英の声は柔らかいが、瞳にはいたずらっぽい光が宿っていた。 「……正直、忘れられません…」 自分でも抑えきれず、言葉が零れた。 紗英はグラスを置き、身を少し乗り出す。アルコールで火照った頬、その大人びた眼差しに翔也の喉が鳴る。 「ねえ村田くん……あたしの体に入ってたとき、どんな気持ちだった?」 低く抑えた声に、翔也の心臓が跳ねる。 仕事の話をしていたはずなのに、もう別の熱が二人の間に立ちのぼっていた。 2.錠剤 紗英は、ふっと意味ありげな笑みを浮かべると、ビジネスカバンの中に手を伸ばした。 取り出したのは、小さなアルミニウムフィルムのシート。そこには怪しく光る錠剤が二つ並んでいる。 「……村田くん、覚えてるよね。これ…♡」 指先で軽く弾かれた錠剤がテーブルの上に置かれる。翔也の胸がどくりと高鳴った。 「まさか……」 「そう。入れ替わり薬。あの出張のときと同じやつ…まだ残ってたから、持ってきたの。飲むつもりは無かったけど、ね♡」 紗英は肩をすくめ、からかうように笑った。 翔也は一瞬、息を呑む。彼女の出した入れ替わり薬に驚きつつも、内心では期待が蘇ってくる。 以前、紗英の女の体を通して感じたあの熱。柔らかさ、匂い、視線。忘れたくても忘れられない。 「……高垣係長、でも……明日も会社ありますよね?」 「あるよ。でもさ、たまには変わった形で仕事するのもいいじゃない?あたしだって、村田くんの若い男の体でスーツを着て、出張中に営業まわったのが忘れられないんだから。」 その目は真剣だった。ただの冗談ではない。彼女自身も、あの日の興奮を手放せずにいる。 翔也は視線を落とし、グラスの中の氷がカランと鳴る音を聞いた。 心のどこかで「もう二度としないほうがいい…またあの感覚を味わったら戻れなくなる」と理性が警告している。けれど同時に、あの体験をもう一度味わいたいという欲望が押し寄せてくる。 「……本当に、また入れ替われるんですか…」 かすれた声で問い返すと、紗英はにっこり微笑んだ。 「村田くんがどうしてもって言うなら…私の体貸してあげるわよ…そのかわり村田くんの体も貸してよね。」 言葉に追い詰められるように、翔也はしばし迷った末、ゆっくりと頷いていた。 その瞬間、紗英は満足そうに口元を緩め、店員を呼ぶ。 「すみません、ぬるめのお冷やを二つお願いします」 やがて運ばれてきたグラスにすこしの水滴がつき、ふたりの前に置かれる。 紗英は手慣れた仕草で錠剤を二つ取り出し、ひとつを翔也の前に、もうひとつを自分の前に並べた。 「じゃあ……乾杯みたいに一緒に飲もうか」 その言葉に、翔也の喉はごくりと鳴る。 目の前の錠剤が、普通の薬以上に艶めかしく見えた。 3.交換 ふたりは向かい合って錠剤をつまみ上げ、視線を合わせた。 「じゃあ……せーので、ね」 紗英が微笑み、翔也も頷く。 グラスを持ち上げ、錠剤を口に放り込み、一緒に水で流し込む。 ひんやりとした感覚が喉を滑り落ちた瞬間、翔也の視界がぐらりと揺れた。 ――そこから先の記憶は、暗闇に溶けていった。 ⸻ 目を開けると、天井が少し高く感じる。 紗英(精神は翔也)はゆっくりと起き上がり、視界に映る自分の手を見つめた。細く白い指先、華奢な手首。 そして、胸元にかかるいつもより少しだけ長い髪。重みと柔らかさを同時に感じて、息を呑む。 「……また……高垣係長の体だ……♡」 鼓動が早くなる。久しぶりに味わう熟女のシングルマザーの体。ほんの少し体を動かすだけで、柔らかさが意識に突き刺さる。興奮が抑えきれない。 「おはよう、村田くん。」 声をかけてきたのは――自分の身体に入った紗英だった。 スーツ姿の若い男の体を持て余すように、しかし嬉しそうに腕を伸ばしている。 「やっぱり、この身体はいいわね。体力もあるし、息が楽ね。」 自分の声でそんなことを言う翔也(精神は紗英)を見て、紗英(精神は翔也)は妙な居心地の悪さを覚える。 「……高垣係長。今回の薬の効果は何時間のなんですか?」 「うん、ごめん言ってなかったね。今飲んだのは24時間効果が効くやつ。だから明日の夜に元に戻るよ」 「わかりました…」 紗英(精神は翔也)は胸を撫で下ろしつつも、再び胸の膨らみを意識してしまう。 そんな紗英(精神は翔也)の様子を眺めながら、翔也(精神は紗英)はにやりと笑う。 「さて、これからどうしようか。今日は母に莉子を預けてきてるから、時間は気にしなくていいの」 「……え?」 「ホテルでもいいし、どこか落ち着けるところに行こうか」 ふいに提案され、紗英(精神は翔也)は言葉を考えた。 だが考えた末、唇を開く。 「……僕の家でもいいですよ…」 「そう?じゃあ、村田くんの家にしよっか」 紗英――いや、翔也の体に入った彼女は、さらりと受け入れた。 「帰りにコンビニで晩酌用のお酒とおつまみ買って行こうか。あ、それと下着だけ買っていこう。さすがに予備は持ってないから」 そう言って立ち上がると、店員を呼び止める。 「すみません、お会計お願いできますか?」 女性らしい柔らかな声色で言うその姿を見て、紗英(精神は翔也)は思わず顔を赤くした。 (……自分の身体なのに……オカマみたいで恥ずかしい……) そんな気まずさを胸に抱えつつ、ふたりは店を後にした。 この先に待つのは、仕事とは無縁の、禁じられた夜だった。 -続く-