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夏目恋歌 -アシスト書店- @入れ替わり・女体化・TSF
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小説 【入れ替わり・風俗】①(最終話)

肉体交換風俗:彼女の体、指名できます。 『入れ替わり×風俗』 -あらすじ- 入れ替わり体験を提供する風俗店。そこで働く女性・結衣は、中年客・関根と体を交換することになった。だが、入れ替わった関根は女の身体の快楽に溺れ、結衣の肉体を我が物のように弄ぶ。屈辱に耐えるしかない結衣。彼の悪意の痕が肌に滲む。 快楽と支配、羞恥と報復が交錯する、“入れ替わり”の裏に潜む倒錯的エロス。 あなたは、自分の身体を他人に預けられますか? -登場人物- ・加藤 結衣 (かとう ゆい) 源氏名:出口 ゆい 性別:女 年齢:20歳 職業:女子大生・風俗嬢 ※ 入れ替わり専門の風俗店で働く女子大生。明るくプロ意識はあるが、どこか芯が弱く流されやすい一面も。今回の体験で、自分の「身体の価値」と「他人の欲望」を思い知らされることになる。 ・関根 良雄 (せきね よしお) 性別:男 年齢:46歳 職業:某大手メーカー・管理職 ※ 40代後半の肥満体で、薄毛の中年サラリーマン。彼女ゼロのまま人生を過ごしてきた素人童貞、抑えてきた欲望を叶えるため初めて入れ替わり風俗を訪れる。結衣の身体に宿った彼は、快楽と支配の虜となる――。 -目次- ・1.風俗 ・2.交換 ・3.指名 ・4.起動 ・5.交代 ・6.浴室 ・7.屈辱 ・8.興奮 ・9.バスローブ ・10.主導権 ・11.要求 ・12.快楽 ・13.愛撫 ・14.潮吹 ・15.着用 ・16.嫌々 ・17.挑発 ・18.急所 ・19.悶絶 ・20.悪戯 ・21.排泄 ・22.元の肉体 1.風俗  それは「人類史を百年早めた発明」とまで呼ばれた。  新開発の肉体交換機械《トランスフェア》――二基の透明なガラス製カプセルに二人の人間が横たわり、備え付けのレバーを引くだけで、精神と感覚のすべてが数秒で入れ替わる。  交換の持続時間は再度機械を使用するまでは半永久的であり、異性・同性・年齢を問わず、精神は完全に移し替えられる。  医療分野では事故や病気などの分野のため、軍事分野では特殊作戦の一手段として――すでに世界各国で国家レベルでの応用が進められていた。  やがて、日本でも政府は厳しい規制のもとで民間利用を認可する。  個人情報の登録、精神交換行為の記録保存、監督官庁による審査。  本来ならば徹底した管理下でのみ許可されるはずの技術だった。  しかし、市場に解禁された瞬間、最も早く飛びついたのは意外にも風俗業界である。  「女になる体験」「他人の肉体で感じる快楽」――その広告は都市のネオン街を瞬く間に染めた。  もちろん、適正業者ばかりではない。裏通りには、身元確認すら曖昧なまま交換を行う店も現れ、行政は頭を抱えることとなった。  ガラスのカプセルに身を沈め、レバーが引かれる――。  その刹那、意識は揺さぶられ、視界は白く弾け、わずか数秒の後には、全く別の肉体が自分を待っている。  その倒錯と興奮が、人々を惹きつけてやまなかった。 2.交換 入れ替わり風俗――。  その新業態は、都心の歓楽街に忽然と現れた。  店の名は《肉体交換倶楽部:スイッチ・ルーム》。  かつては普通のソープランドだったビルを改装し、最新式の《トランスフェア》を導入することで、瞬く間に人気を集めた。  経緯は単純だ。  既存のサービスでは飽和状態にあった風俗業界が、差別化を求めて技術導入を検討。  「女体を借りて楽しむ」「自分の体を貸して稼ぐ」という全く新しい形を提示したことで、世の中の男たちから次々需要が急増した。  ラインナップは実に多彩だ。  清楚な女子大生、人妻、キャリアウーマン、さらには臨月近い妊婦まで――。  女の「身体そのもの」となる倒錯的な快楽は、解禁から数か月で確固たる市場を築き上げていた。  その日、初めて《肉体交換倶楽部:スイッチ・ルーム》を訪れたのは、関根良雄。  四十代後半、某メーカーの管理職。  額は広く、眼鏡の奥には疲れたような目。肥満体で汗っかき。  生まれてからこの方、女性とまともに付き合った経験はなく、もちろん彼女もいない。  そんな彼が休日の昼下がり、背広ではなく地味なポロシャツ姿で店の自動ドアをくぐった。  受付で会員証を提示し、分厚いパンフレットを受け取る。  そこには在籍する女性たちの顔写真とプロフィールがずらりと並んでいた。  「女子大生・出口ゆい 二十歳」  ページをめくる関根の視線が、ふとそこで止まる。  茶髪で清楚な印象、やや緊張した笑顔。だが目元には隠しきれない艶があった。  ――これだ。  彼の中年の心臓が、どくん、と強く跳ねた。  スタッフが低い声で問いかける。  「ご指名は、ゆいでよろしいですね?」  関根は眼鏡の奥で汗を拭いながら、小さくうなずいた。 3.指名 受付を終えた関根は、胸を高鳴らせながら廊下を進んでいた。  休日の昼下がり、薄暗い照明の中を、汗をにじませた太った体が揺れる。眼鏡を上げる仕草もどこかぎこちないが、視線だけは期待に輝いていた。  案内された先で待っていたのは、出口ゆい――本名は加藤唯、少し鈍臭くて客に呼ばれた際に自然に名前に反応できるようにするため「ゆい」という名前は源氏名として使用している。二十歳の女子大生だった。  茶髪を揺らし、控えめな表情を浮かべている。風俗店にはすでに数か月在籍していたが、今日が初めての《トランスフェア》サービス。  彼女自身も、こんな体験に踏み出すつもりはなかった。  けれど、店長から「入れ替わりサービスなら給料が桁違いに出るぞ。やってみないか?」と強く言われ、断り切れなかったのだ。  もちろん、付き合っている彼氏には言えるはずもない。  「は、はじめまして……ゆいです」  小さく頭を下げる結衣に、関根は満面の笑みを返した。  「おお!写真より可愛いな……♡」  図々しいほどの声量に、結衣は目を伏せる。  ――本当にやってよかったんだろうか。  胸の奥に小さな後悔が芽生え始めていた。  スタッフに促され、二人は奥の「カプセル室」へと通される。  そこには、透明なガラスのカプセルが二基、並んで鎮座していた。  淡い青色のランプが脈打つように点滅し、無機質な金属音が室内に響く。  「おお、これが……トランスフェアか!」  関根は子供のように顔を近づけ、感嘆の声を漏らす。  「中に横たわればいいんだろ? すごいなあ……本当に、入れ替われるんだよな?♡」  その熱気に押され、結衣は小さくうなずいた。  「……はい。私も、今日が初めてなんですけど……」  「ははっ、初めてか! そりゃ光栄だな♡」  関根の口調は悪気なく図々しい。結衣の緊張をさらに強める。  スタッフが退出し、部屋には二人だけが残された。  静寂の中、結衣は操作盤の前に立ち、深呼吸をする。  ――彼氏には絶対に言えない。けれど、もう引き返せない。  手を伸ばし、機械を起動する。  《トランスフェア》が低い唸り声を上げ、内部のガラスが淡く光を帯びはじめた。 4.起動 装置が低く唸りをあげる中、結衣は関根を見つめ、声を整えた。  「……あの、入れ替わる前に、いくつか注意していただきたいことがあります」  関根は興奮で汗を光らせながら「おお、何でも言ってくれ!」と頷く。  「まず……入れ替わった体で、自分や他人を傷つけるような行為は禁止です。   犯罪行為も同じですし、規約違反になります。   それから、体調に異変を感じたら、すぐに装置で元に戻すこと……。   ……以上です」  言葉を並べながら、結衣の胸はざわめいていた。  ――もし、元に戻れなくなったら?  彼氏に気づかれたら?  ここでやめるなら、まだ間に合うのではないか……。  「……やっぱり……やめましょうか?」  結衣は小さく口にした。  すると関根は、待ってましたとばかりに声を張り上げた。  「いやいや、ここまで来てやめるなんて!もちろん入れ替わるよ!」  そう言うなり、関根はずんぐりした体を揺らしながら、我先にとガラスのカプセルへと入り込んだ。  「ほら、早く! 大丈夫、大丈夫、すぐ入れ替わろう? なあ?♡」  中に横たわり、眼鏡を外してニヤニヤと笑うその姿に、結衣の胸はさらに重く沈む。  ――嫌だ。でも……逃げられない。  結衣は観念したように息を吐き、反対側のカプセルへと身を滑り込ませた。  硬いガラスの感触、金属の冷たさが背中を包む。視界の端で、関根の興奮した顔が見えた。  「じゃあ……作動します」  結衣の指がレバーを握り、ゆっくりと引き下ろす。  ごうん――。  低い振動が室内を揺らし、眩しい光が二人を包み込んだ。  視界が白く塗りつぶされ、意識がふっと宙に浮く。  そして数秒後、目を開けた時――そこには、もう「自分の身体」ではない感覚が広がっていた。 5.交代 まぶしさが薄れ、意識がはっきりしていく。  目を開けると、視界に映るのは長い茶髪の房――それが、自分の肩から垂れているのだと気づいた瞬間、関根は歓喜の声を上げた。  「……すげえ! これが……女の子の体か♡」  両手を震わせながら胸に当てる。柔らかな弾力が手のひらに返ってきた。  「うわ……本物だ……自分のを触ったの初めてだよ……♡」  興奮に任せて、服の上から胸を押しつぶすように撫で、さらには太ももへと手を滑らせていく。のっぺりした股間を確かめるように撫でた時、呼吸が荒くなっていった。  一方で――。  隣のカプセルから立ち上がった「関根の身体」は、深いため息を漏らして眼鏡をかけた。  「……最悪」  それは結衣の心からの言葉だった。  鏡に映るのは、中年の肥満体、汗ばんだ肌。眼鏡の奥に自分ではない濁った瞳。  ――どうして、こんな体にならなきゃいけないの。  その言葉を聞いた結衣(精神は関根)は、顔を上げた。  「おい……最悪って言うなよ」  頬を赤らめ、不満そうに唇を尖らせる。自分の醜い肉体を「最悪」と言われたことが、妙に胸に突き刺さった。  「……失礼しました…」  関根の声帯から、結衣のか細い謝罪が漏れる。  だが謝っても、心の奥には拭いきれない屈辱が広がっていた。  ――自分の身体が、あの中年男の手に弄ばれている。  胸も、股間も、すべて。自分のものなのに、触れることも止めることもできない。  その屈辱感を横目に、結衣(精神は関根)はますます昂ぶっていく。  女の体に宿り、女の匂いを纏い、胸を揉みしだきながら、彼は優越感に酔いしれていた。  「ははっ……これが俺の体だなんて……最高だな♡」 6.浴室 互いの体にまだ馴染めぬまま、静かな沈黙が落ちた。  やがて関根(精神は結衣)は、ぎこちなく視線を向けて言葉を絞り出した。  「……シャワー、浴びますか?」  本心では――自分の体を、この中年男に勝手に裸にされるなんて、耐えられない。  けれど《スイッチ・ルーム》のルールでは、客に必ず確認するよう義務づけられている。断ることもできず、唇がかすかに震えた。  「もちろん入るさ♡」  結衣(精神は関根)はニヤリと笑い、鼻息荒く答えた。  その目の輝きは、子供が宝物を手にした時のように無邪気で、同時にどこかいやらしい。  「は、はい…わかりました…」  関根(精神は結衣)は小さくうなずいたが、心の奥では強い不安が渦巻いていた。  ――私の体を……中年男に、一人きりで好きにされる……。  その想像だけで、胃のあたりが締めつけられる。  関根(精神は結衣)は重い体を揺らしながら立ち上がり、シャワーの準備に廊下へ向かう。  その後ろを着いていく結衣(精神は関根)――女の顔で、鼻の下をだらしなく伸ばしていた。  「ふ、ふふふ……♡」  期待に満ちた笑いが漏れる。  その光景を見た関根(精神は結衣)は、喉が詰まるような屈辱に襲われた。  ――私の顔で……あんな、いやらしい顔を……。  心の奥で、誰にも言えない叫びが響いた。 7.屈辱 シャワー室の扉が、カチリと閉まる。  その音を聞きながら、関根(精神は結衣)は小さく肩をすくめた。  ――私の体が……勝手に、好きにされている……。  背中を丸め、ベッドに腰掛ける。視線の先には鏡があり、そこに映るのは中年の男――自分ではないはずの、今の「自分」。  「……耐えるしかないよね…」  声に出すと、かえって虚しさが胸を締めつけた。  一方その頃、シャワー室。  結衣(精神は関根)は期待を隠しもせず、黒いミニスカートに手をかけた。  まずは白いノースリーブのニットを頭上から脱ぎ去る。柔らかな布が滑り落ちると同時に、鏡にピンク色のブラジャーが現れた。  「……おお…♡…」  目の前の光景に、頬が自然と緩む。  次いで、スカートのファスナーを下ろし、足元へと落とす。現れたのは、同じ色合いのピンクのパンティ。  手が震えるほどの興奮を覚えた。  布地の下で、結衣(精神は関根)の肉体は、もう反応を示していた。  「……まさか、本当に♡……」  パンティ越しに、秘部が湿り始めているのが自分でも分かる。  興奮と背徳が絡み合い、呼吸は浅く早くなった。  ――女の体って、こんなにも……。  関根(精神は結衣)は、浴室から漏れてくるわずかな衣擦れの音に耳を澄ませ、想像してしまい、唇を噛みしめた。  ――私の体を……そんな風に……。 8.興奮 結衣(精神は関根)は、鏡の前でブラジャーに指をかけた。ホックを外すと、張りのある胸が解放される。思わず息を呑み、片手で乳房を支えるように持ち上げる。指先が乳首に触れ、軽くつまむと、電流のような感覚が背筋を走った。  「……すげぇ……♡」  口元が緩み、笑みが止まらない。  次いで、パンティをゆっくりと下ろす。足元へ滑り落ちる布。鏡には、誰もが憧れるような若い女の裸体が映っていた。濡れかかった秘部が、自分の視線をさらに熱くする。  彼はそのままシャワールームへと入った。  湯が降り注ぎ、肌を滑る。髪が濡れ、雫が鎖骨を伝う。その一滴ごとに、彼は視線を追いかけ、まるで宝物を眺めるように観察する。肩、胸、腹、脚……全てが自分のものになったかのような錯覚に酔いしれていた。  一方で、ホテルの寝室のベッドの上に座る関根(精神は結衣)は、息苦しさを覚えていた。  「……早く戻りたい……」  膝を抱え、小さな声で呟く。耳に入るのは、遠くから漏れ聞こえる水音と衣擦れの気配。自分の体が、見知らぬ中年男の好奇心に晒されている。その事実だけで、胃がねじれるような不快感に襲われる。  ――あの体は、私のものなのに。  恋人に触れられたことすら数えるほどしかないのに、いま、全てを知られてしまう。そう思うと、羞恥と悔しさで涙が込み上げてきた。  結衣(精神は関根)の笑みと、関根(精神は結衣)の屈辱は、同じホテルの室内にありながら、これ以上ないほど遠く隔たっていた。 9.バスローブ シャワー室に立つ結衣(精神は関根)は、まず熱い湯を全身に浴びせ、軽く汗を流した。  だが、それはほんの形式に過ぎない。真の目的は、この若い女性の身体を――頭からつま先まで――じっくりと見つめ、男の肉体との違いを味わうことにあった。  鏡の前に立ち、湯気に曇ったガラスを指で拭う。  そこに現れたのは、自分が望んでも得られなかった若い女の裸体。  肩の丸み、細い腰のくびれ、柔らかそうな太腿の曲線。  指先でそっと滑らせるたび、ぞくりと背筋に快感が走り、視線が欲望に濡れていく。  「……本当に、女って……こんなに違うのか♡」  低く呟きながら、乳房の重みを確かめ、腹筋に触れ、秘められた部分へと視線を落とす。  自分が男として生きてきた四十数年では、一度も近づけなかった場所が、いま眼前に――いや、自分自身になっている。  彼は時間を忘れ、五分以上も入念にその身体を観察した。  だが、プレイの残り時間を思い出し、名残惜しくもシャワーを止める。  備え付けの真新しい白いタオルで、水滴を丁寧に拭き取る。  そして、用意されていた二着のバスローブに目を留めた。  ひとつは男性用の落ち着いた青、もうひとつは女性用の淡いピンク。  当然、選ぶべきは――ピンクだ。  結衣(精神は関根)はにやりと笑い、薄いピンク色のローブを羽織った。  柔らかい布地が胸や腰に触れるだけで、自分が「女性」として包まれていることを実感する。  それすらも、彼にとっては新たな興奮の種だった。  そのままシャワー室を後にし、足音を立てながらベッドルームへ戻る。  扉を開いた瞬間、ベッドに腰掛けていた関根(精神は結衣)が振り返った。  その視線には、安堵ではなく、耐え難い屈辱と不安が渦巻いていた。 10.主導権 結衣(精神は関根)は、濡れた髪をタオルで軽く拭きながら、ベッドの方に視線を向けた。  「ふぅ……お風呂、気持ちよかったあ♡」  わざとらしく肩を竦め、吐息まじりに言う。  「ちゃんと……隅から隅まで入念に洗ったよ♡いやぁ……すごいね、女の体って♡」  その言葉に、関根(精神は結衣)は顔を引きつらせた。  自分の体を、目の前の中年男に――いや、自分自身の肉体に宿った“男”に――好き放題に観察され、洗われた。  想像しただけで胸の奥が焼けつくような屈辱を覚える。  だが、仕事だ。割り切らなければならない。  彼女はぎゅっと拳を握りしめ、口を閉ざしたまま反応を押し殺した。  「……じゃあ、私もシャワーに入ってきますね…」  関根(精神は結衣)は、せめて自分の体を清めるために、立ち上がろうとした。  しかし、その言葉をすぐさま遮る声が響く。  「いや、いいよ。入らなくて」  「……え?」  関根(精神は結衣)は一瞬きょとんとした。  なぜ止められるのか、理解できない。むしろこの状況なら、自分に浴びさせるのが普通ではないのか。  だが、結衣(精神は関根)はにやにやと口角を上げ、ベッドに大の字で寝転がった。  「せっかく時間があるんだし……無駄にしたくないんだよ♡残りの時間、たっぷり……この女の子の快楽を味わわないとな♡」  視線は天井を見ながらも、笑みはいやらしく広がっていく。  自分の体を使って、他人が欲望を満たそうとしている。  その現実に、関根(精神は結衣)の喉が詰まり、心臓が早鐘のように打ち始めた。  ――やっぱり、戻りたい。早く……。  けれど、それは叶わない。  主導権は、すべて彼の手にあった。 11.要求 結衣(精神は関根)は、ベッドに寝転がると、バスローブの紐をわざとゆっくりとほどいた。  薄いピンク色の布地が肩から滑り落ち、滑らかな肌と瑞々しい曲線が露わになる。  にやりと笑い、女の子めいた仕草で胸を隠すようにしながらも、指の隙間から覗かせて挑発した。  「……ねぇ、アタシの裸、ちゃんと見てよ♡」  女口調でのその一言は、関根(精神は結衣)の胸を刺す。  自分の声で、自分の身体を使って、そんなふうに煽られる――その事実が何よりの屈辱だった。  ――やめてほしい……でも、仕事だから。  彼女は唇を噛み、怒りと羞恥を押し殺す。  淡々とした表情を装い、服を脱ぐことなくそのままベッドに腰を下ろした。  「……どんなサービスをご希望ですか?」  努めて冷静な声で問いかける。  結衣(精神は関根)は嬉々として顔を赤らめ、胸を揉む仕草をしながら答えた。  「……じゃあ…おっぱい、揉んで。思いっきり♡」  その目はギラつき、子供のように期待で輝いている。  それが自分の身体を使って放たれているのだと思うと、関根(精神は結衣)は吐き気すら覚えた。  しかし、拒めば「仕事を放棄した」と見なされるかもしれない。  ――耐えるしかない。割り切れ、割り切れ……。  彼女は震える手を伸ばし、自分の胸に触れようとした。 12.快楽 関根(精神は結衣)の指が、ためらいがちに柔らかな双丘を包み込んだ。  指先が沈み、掌全体に弾力が広がる。  その瞬間、結衣(精神は関根)の口から、甘く掠れた声が漏れた。  「……んっ……はぁ……すご……っ♡」  媚びるような吐息が、部屋の空気を震わせる。  自分の体が、勝手にそんな声を出さされている――関根(精神は結衣)は奥歯を噛み締めた。  「……これも、仕事……これも、サービス……」  心の中で繰り返しながら、淡々と手を動かす。  だが、ベッドに横たわる結衣(精神は関根)は、次なる欲望を隠そうともしなかった。  「ねぇ……乳首……舐めてよ……♡」  女の声で囁くその言葉は、鋭い刃のように関根(精神は結衣)の胸をえぐった。  しばし沈黙ののち、関根(精神は結衣)は屈辱に耐えながら顔を近づける。  唇を触れさせ、舌先でゆっくりと乳首をなぞった。  「ひゃ……あっ……!♡や、やば……っ……♡」  結衣(精神は関根)の声が弾ける。  その快感に体が小さく跳ね、シーツを握りしめる仕草さえ女らしかった。  自分の肉体が、目の前の中年男の精神に支配され、悦びの声を上げている。  関根(精神は結衣)の胸は、悔しさと無力感で締めつけられていった。  ――これは、もう地獄だ。 13.愛撫  「……次はさ、お股……触ってほしいなあ♡」  結衣(精神は関根)が甘えるように囁いた。  関根(精神は結衣)の胸がざわつく。  自分の体に向かってそんな要求をされることが、どうしようもなく耐え難い。  けれど、拒むことはできなかった。  彼女はぎこちなく手を伸ばし、指先で下腹部を撫でる。  するとすぐに、結衣(精神は関根)の喉から声が弾けた。  「……あぁ……んっ♡やっぱり……女の子のお股って……気持ちいいんだな……♡」  その言葉は、関根(精神さ結衣)の胸を深く抉った。  自分の身体が、誰かの好奇心と欲望に支配され、悦びを与えてしまっている。  その現実に、彼女は目を逸らしたくなる。  だが、相手の興奮はとどまることを知らなかった。  「……ねぇ、次は……おまんこ、舐めてよ♡」  熱を帯びた視線を送りながら、結衣(精神は関根)はさらに要求を突きつける。  関根(精神は結衣)は思わず息を呑んだ。  ――まさか、そこまで……。  一瞬、顔を背けたくなる。心の中で「無理」と叫びかける。  だが、仕事という鎖がその叫びを封じる。  「……わかりました…」  蚊の鳴くような声でそう告げ、渋々と顔を近づける。  唇が触れる刹那、関根(精神は結衣)は屈辱と羞恥で頭が真っ白になった。  自分の身体を、自分自身が辱めているような錯覚さえ覚える。  その苦悶の中で、結衣(精神は関根)の声だけが、甘美に、いやらしく響き続けた。 14.潮吹 関根(精神は結衣)は、震える手を必死に抑えながら、言われた通りに舌を動かし続けていた。  自分の身体なのに、自分の意思ではなく、相手の快楽のために奉仕させられている。  その屈辱に胸が潰されそうになる。  一方で、結衣(精神は関根)は完全に酔いしれていた。  「っ……!♡あぁぁ……っ!♡だめ、もう……っ!♡」  全身をのけぞらせ、甲高い声を響かせる。  そして次の瞬間――。  堰を切ったように熱い飛沫が迸った。  シーツに叩きつけられる水音。  結衣(精神は関根)は、ついに大量の潮を吹き上げてしまったのだ。  「はぁっ……はぁ……すご……こんなに気持ちいいなんて……♡」  荒い呼吸を整えながら、彼は恍惚の笑みを浮かべる。  女の身体に宿った自分が、いま確かに“女としての絶頂”を体験してしまったことに、陶然と浸っていた。  関根(精神は結衣)は、その姿を見つめながら、ただ黙り込むしかなかった。  心の奥底に渦巻く羞恥と屈辱は、言葉にできないほど重くのしかかっている。  ――ピッ、ピッ。  静かなアラーム音が部屋に響いた。  「……終了の時間です」  かすれた声で告げる関根(精神は結衣)。  その表情は、安堵と虚しさが入り混じったものだった。 15.着用  「もう時間かぁ……♡」  ベッドに仰向けになったまま、結衣(精神は関根)は名残惜しそうに天井を見上げた。  まだ女の身体の余韻に浸っていたい――そんな欲望が表情の端々に滲んでいる。  一方で、関根(精神は結衣)は限界だった。  「……ルールなので。早く、元に戻りましょう…!」  声は硬く、感情を押し殺している。  自分の身体を好き放題にされ続けた数分間。もう一刻も早く、この悪夢を終わらせたい。  すると結衣(精神は関根)が首をかしげて、にやりと笑う。  「ねえ、服はどうするの?♡裸のまま戻るのも変でしょ?♡」  「機械は……そのままでも作動します。服なんて、今はどうでもいいです!」  苛立ちを抑えつつ、関根(精神は結衣)は冷たく答えた。  だが、結衣(精神は関根)は悪戯っぽく笑い、わざとらしく胸を張って見せる。  「でもさぁ……♡せっかく女の身体になったんだし♡アタシ…女の服、着てみたいんだよね♡」  その一言に、関根(精神は結衣)はぐっと奥歯を噛みしめた。  心底嫌だった。これ以上、自分の身体を弄ばれるのは耐え難い。  だが――今反論して引き延ばされるよりは、従った方が早く終わる。  「……わかりました。……着ればいいじゃないですか!」  吐き捨てるように言うと、結衣(精神は関根)は嬉々として立ち上がり、先ほど結衣が脱いだ女の下着と服に手を伸ばした。  「ふふっ……♡女の子の服を自分で着るなんて、最高だな♡」  にやけながらレースの下着を手に取り、その感触を確かめるように指先で弄ぶ姿は、心底楽しそうだった。  関根(精神は結衣)は、そんな光景を見ないように顔を背けた。  ――早く終わってくれ。本当に、早く。 16.嫌々  結衣(精神は関根)は、鏡の前に立ち、にやにやと笑みを浮かべながらピンク色のパンティを指先で伸ばした。  「ふふっ……ゆいちゃんのパンティ、俺が自分で履くなんて……最高すぎる♡」  嬉々とした声で呟きつつ、足を通して腰まで引き上げる。その瞬間、下着の柔らかな布地が肌に触れ、結衣(精神は関根)の頬には恍惚の赤みが差す。  続いてピンク色のブラジャーを手に取る。肩紐を滑らせるように腕に通し、背中でホックを留めると、胸がふくらみを強調して持ち上がる。  「うわぁ……これが女のブラの感触か……!♡」  興奮を抑えきれない様子で自分の胸をさすり、目を細める。  さらに黒いミニスカートを腰に巻きつけ、白いノースリーブニットをすっぽりと被る。鏡の中には、完璧に“女子大生”として装った結衣の姿が映し出された。  最後に、可愛らしい白色のソックスを両足に通していく。  「ゆいちゃんの靴下……これ履くの、なんかすごく興奮するなぁ♡」  片足を持ち上げ、布の感触を確かめながら舌なめずりする仕草は、完全に中年男そのものだった。  ベッドの上で待っていた関根(精神は結衣)は、嫌悪と屈辱を覚えながらも必死に平静を装う。  ――早く……早く着替え終わってよ。これ以上は耐えられない。  「……着替えも済んだみたいですし、そろそろ元に戻りましょう!」  努めて淡々と促すと、結衣(精神は関根)はスカートの裾をひらひら揺らしながら名残惜しそうに笑った。  「えー?♡せっかく女の子になれたのに……戻りたくないなぁ♡」  鏡に映る自分の姿を見つめながら、唇を吊り上げる。  関根(精神は結衣)の胸に、不安の冷たい針が刺さる。  ――まさか本気で戻りたくないなんて……。  それでも声を荒げず、必死にルールを盾にするしかなかった。  「……決まりですから!!ルールを破ると、ペナルティもありますよ!?」  結衣(精神は関根)はその言葉に、わざとらしく肩をすくめてみせた。  「はぁい、ルールね……わかってるって」  だが、その口元の笑みは、まだ名残惜しさと興奮に濡れていた。 17.挑発  二人はラブホテルの奥に設置された入れ替わり機械の部屋へと向かった。  無機質なカプセルが二つ並んでいるその光景は、最初に見たときよりもどこか重苦しく感じられた。  そのとき――。  結衣(精神は関根)は、ふと隣を歩く関根(精神は結衣)の下半身に目をやり、にやりと笑みを浮かべる。  「ねぇ……ズボン、すっごく盛り上がってるんじゃない?♡勃起してるの、バレバレよ?♡」  指先でわざとらしく股間の膨らみを指し示す仕草。女口調で挑発されるその声音は、悪戯を楽しむ少女のようでありながら、中年男の下卑た欲望を隠しきれていなかった。  関根(精神は結衣)は顔を強張らせた。  ――なんなのこれ……男の身体が勝手に反応してる……!?  「……これは!!あなたがさっきまで散々私の体を弄んでたせいで、身体が勝手に反応してるんです!!」  声を震わせぬよう努めたが、語尾には苛立ちがにじんでいた。  結衣(精神は関根)はにやにやと笑みを深める。  「ふぅん……そうやって言い訳しちゃって♡本当はゆいちゃんが、興奮してるんでしょ?♡自分の体なのに、止められないなんて……かわいいわね…♡」  関根(精神は結衣)は視線を逸らし、屈辱に奥歯を噛み締める。  ――早く……早く元に戻らないと……これ以上は耐えられない。  二人の間には、入れ替わり機械の低い駆動音が、ますます重苦しく響き渡っていた。 18.急所  機械の前に立った結衣(精神は関根)は、唐突に自分の黒いミニスカートを指先でつまみ上げ、くいっと持ち上げた。  ピンク色のショーツがライトに照らされ、はっきりと視界に晒される。  「ちょっと!?私の身体で……そんなふうにショーツを見せつけないでください!!」  関根(精神は結衣)は思わず声を荒げた。  屈辱で頬が熱くなり、怒りを抑え込むのに必死だった。  だが、結衣(精神は関根)は口元に艶やかな笑みを浮かべ、わざと女らしい声で囁く。  「ふふっ……サービスよ?♡アタシの可愛い下着、こんなに近くで見せてあげるんだから、感謝しなさい…♡」  その言葉に関根(精神は結衣)は身を震わせた。  だが次の瞬間、事態はさらに屈辱的なものとなった。  結衣(精神は関根)がにやけ顔のまま一歩近寄り、関根(精神は結衣)のズボンの膨らみをためらいなく鷲掴みにしたのだ。  しかも狙いすましたように睾丸を握り込み、強く圧迫する。  「っ……あ゛あっ……!?」  関根(精神は結衣)は腰を折り、顔をしかめて悶絶する。  「な、何するんですかっ!?」  しかし結衣(精神は関根)は手を離さず、楽しげに指を動かしながら、女口調でさらに煽る。  「うふっ……♡ここが男の急所よ♡男の人って、ここをちょっと握られるだけで……抵抗できないでしょ…?♡」  その声色は甘く、しかし残酷に響き、関根(精神は結衣)の羞恥心を深く抉った。 19.悶絶  結衣(精神は関根)は、なおも関根(精神は結衣)の陰茎と睾丸を握ったまま、女の声色で甘く囁いた。  「ゆいちゃん……♡金玉握られると痛いでしょ?♡それが男の急所ってやつよ♡ ちょっと触っただけで、こんなに苦しそうになっちゃうんだから……♡」  にやにやと笑みを浮かべ、まるで珍しい玩具を弄ぶように締めつける。  関根(精神は結衣)は顔をゆがめ、膝を折って必死に耐える。  「……っ、最低です……」  悶絶の合間に、搾り出すように呟いた。  その言葉に、結衣(精神は関根)は肩をすくめるように笑う。  「ふふっ♡自分が女の身体で、優位に立つとちょっと興奮するわね…♡」  しかし、さすがに遊びすぎたのか、ようやく手を放すと、関根(精神は結衣)は荒い息をつきながら怒鳴った。  「……もういいです!!早く入れ替わり装置に入ってください!!」  結衣(精神は関根)は名残惜しそうに唇を尖らせ、しばし逡巡したあと、わざとらしく溜息をついた。  「はいはい……♡そんなに怒らないでよ。せっかく楽しかったのに♡」  そう言って、未練がましくスカートの裾を直しながら、透明なカプセルのひとつへと入っていく。  扉が閉じられると、内部のライトがぼんやりと結衣(精神は関根)の肢体を照らし出した。  関根(精神は結衣)は胸に屈辱と安堵が入り混じるのを覚えつつ、もうひとつのカプセルに足を踏み入れた。  ――ようやく、元に戻れる。 20.悪戯  カプセルの中に収まった結衣(精神は関根)は、機械のガラス越しに向かいの関根(精神は結衣)の姿を眺めながら、ふと背筋がぞわりと震えるような奇妙な発想を抱いた。  ――そうだ。どうせすぐに元に戻っちゃうんだ。だったら、この最後の瞬間に、女の身体で思い切り「排泄して」やったらどうなるだろう。戻った彼女が気づいたときの顔……想像するだけでゾクゾクする。  頬を吊り上げるように笑みを浮かべ、彼はミニスカートの裾を少し持ち上げたまま、意識を集中させる。  「ふふ……最後のイタズラ、楽しませてもらうわね♡」  女の声色でそう呟いた。  そのことを全く知らない関根(精神は結衣)は、ただ早くこの悪夢のような時間を終わらせたい一心で、機械のレバーに手をかけた。  「……じゃあ…元に戻りますよ」  カチリ。  重厚な音とともに装置が振動を始める。  光が強くなり、意識がぐるぐると渦を巻くように引き戻されていく。  その刹那――。  結衣(精神は関根)は腹筋に力を込め、思い切り解き放った。  排尿の温かさと、腹から押し出される重い排便の感覚が同時にカプセルの中を支配する。  「くくっ……戻ったあとが、楽しみだな……♡」  最後の瞬間、彼は下卑た笑みを浮かべていた。  そして――。  二人の意識は完全に元に戻った。  「……っ、はぁ……!!やっと……戻れた!!」  結衣は自分の身体に戻った喜びで思わず声をあげた。  だが次の瞬間、その喜びは絶望に変わる。  カプセルの中は異様な臭気で満ちていた。  鼻をつく刺激臭に思わず顔をしかめる。  視線を下げると、下半身は生温かい排泄物に濡れており、下着の内側はべっとりと汚れていた。  「……えっ……な、なに、これ……!?」  混乱と羞恥で頬を赤らめ、声を震わせる結衣。  必死に自分の体に何が起きたのか理解しようとするが、現実は容赦なく突きつけられる。  ――これは、さっきまで中にいた「彼」がやったこと。  その隣、関根は中年男性の体に戻りながら、名残惜しそうに深いため息をついた。  「……戻っちゃったか。ゆいちゃんの身体……最高だったのにな…」  そして、ガラス越しに結衣の姿を見てにやりと笑う。  「ふふっ……♡ゆいちゃんの身体、だいぶ“楽しませてもらった”よ♡」  結衣は羞恥と屈辱で喉を詰まらせ、言葉が出なかった。 21.排泄  カプセルの扉がゆっくりと開いた。  結衣は脚を震わせながら外に出ると、湿った下着の感触に顔を歪めた。鼻をつく臭気と、足元に残る生温かい水溜まりが、自分がどれだけ惨めな姿になっているかを突きつけてくる。  「……っ、うそ……。なんで、私が……!?」  声が震え、涙がにじむ。羞恥心が胸を突き刺し、結衣は振り返った。  「……人の体で……なにしてるんですか!!」  怒りに声を張り上げる。  だが関根は、わざとらしく肩をすくめ、口角を吊り上げた。  「ええ?♡ゆいちゃん……お漏らししちゃったの?♡」  挑発的な声色。わざと彼女を追い詰めるような響き。  「ち、違う……っ!!あなたが……っ、元に戻る直前に……!!」  結衣は顔を真っ赤にし、視線を逸らしながら必死に言葉を紡ぐ。  「これは……私じゃないです……!!ぜったいに!!」  だが関根は、涼しい顔のまま小さく笑った。  「俺?そんなことしてないよ♡」  唇に浮かぶにやけた笑みが、結衣の羞恥心をさらにえぐった。  屈辱。自分の身体を、最後の最後まで好き勝手に弄ばれた現実。  涙で視界が滲む中、結衣は強く唇を噛んだ。  「……もう二度と……入れ替わりサービスなんか…絶対にしない」  震える声でそう告げた瞬間、彼女は心の中で固く決意した。  ――入れ替わりなんてことは、もう二度と。 22.元の肉体  カプセルから出て、結衣が顔を真っ赤にして立ち尽くしていると、不意にドアがノックされた。  「はい、お時間になりましたので失礼しまーす」  軽やかな声とともに、風俗店の男性スタッフが部屋に入ってきた。その瞬間、結衣は全身を硬直させた。カプセルの中の異臭、足元に広がる染み、下着の生ぬるい感触――すべてが一気に現実味を帯び、羞恥の炎が頬を焼く。  関根はそんな彼女を横目に、口元を吊り上げた。  「スタッフさん、この子……元の体に戻った瞬間に、お漏らししちゃったんですよ♡」  「っ……!?」  結衣の心臓が跳ねた。恥辱に涙がにじむ。  「ち、違います!!この人が戻る瞬間に……!!私じゃない、絶対に!!」  必死に否定し、睨みつける。  「変態!!人の体で……最低!!」  だが関根は涼しい顔で「ふーん♡」と言うだけ。にやけた表情を隠そうともしない。  結衣は縋るようにスタッフを見た。  「信じてください!!この人が嘘を――!!」  男性スタッフは困ったように笑い、両手を軽く広げた。  「はいはい、ケンカはやめてね。楽しむのはいいけど、終わった後は仲良くね?」  そう軽く嗜めると、関根は「じゃ、俺帰りますわ」とそそくさと荷物をまとめ、逃げるように部屋を出ていった。  取り残された結衣は、涙を浮かべながらうつむく。羞恥のあまり、身体中が熱い。自分がしたわけではない――でも証明できない。下着は濡れ、カプセルの中は汚れ、状況はどう見ても「彼女の失態」にしか見えなかった。  スタッフはマスク越しに苦笑し、片手を挙げた。  「いやぁ……クリーニング代かかっちゃうなぁ…」  それでも目線を柔らかくしながら付け足す。  「でも、ゆいちゃんじゃないのはわかってるから。安心して」  その言葉にほんの少し救われる一方で、結衣の羞恥心は拭い去れなかった。  ――最後の最後まで弄ばれて、挙げ句に“お漏らしした女”扱い。  唇を噛みしめ、結衣は深い屈辱感に全身を支配されていた。 -終わり-


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